Wリーグ序盤戦・皇后杯2次ラウンドの振り返りとFR展望

思ったことをダラダラと書いていきます(通常運転)

 

開幕週ENEOS戦を見てレビュー書いて、そのあとほぼ見てないので、特に書くことはない(笑)小笠原選手、佐藤選手、平野選手も使ってほしい。そしてアーリーエントリーで大物を根こそぎ獲って、シン・銀河系軍団で3連覇!!

 

オコエ選手が開幕直前に欧州移籍もその穴を藤本選手が埋めた。ENEOSから連勝するなど視界良好に見えたが、怪我人が続出した影響もあり山梨に1敗を喫した。皇后杯筑波大学に苦しみながらも勝ち上がったが、宮澤選手が負傷退場。皇后杯ファイナルラウンドは欠場の可能性が高そうだ。

移籍加入の江良選手や前述の藤本選手など昨シーズンまでプレータイムに恵まれなかった選手たちが活躍しており、怪我人が早期復帰出来ればベスト4以上に入れるチームだが、引退した内野さんの穴が一番大きいように感じている。内尾選手のディフェンス力は誰もが認めるところだが、外からのシュートは打たせて良い選手(入ったら仕方ないと割り切れる、自分は笑)、むしろ外に釣り出して不得手な仕事をさせて疲弊させたい。でも内野さんは開けるわけにはいかないし、宮澤選手の負担も変わってきていると思う。奥選手、渡邊選手が強豪相手でもローテーションに入ってくるレベルになったら優勝が見えてくるのではないか。

 

正直あんまり見ていないが(笑)、河村選手が早期フィットしているようで、高卒ルーキーたちも出番を貰っていて、選手層は厚そう。たぶん強い…!

 

安定感はあるけど爆発力はない。何もかも上手くいけばベスト4に入れるって感じだろうか(そこまで見てないけど←)

 

補強しすぎて連携が悪い・小池選手頼み。この二言で表現できてしまうのがシャンソン化粧品の現状。

鹿児島でのカード乱発(違)審判のときに終盤小池選手を欠いた時があったが、その時の教訓を活かしてもう少し宮坂選手使った方が…小池選手の足攣ってゲームコントロール託されるのは酷…

最後の最後でパスを背中に当てる・当たってしまうってね……

17-18シーズンのトヨタ自動車、20-21シーズンのトヨタ紡織も同じような感じで噛み合わないままシーズンを終えてしまったように見えたが(トヨタ自動車は終わりよければ全てよしなのかな、ウーン…分からない笑笑)、シャンソン化粧品はどうなるか。李HCの手腕に注目していこうと思っていたが、ベックHC(トヨタ自動車)や中川HC(トヨタ紡織)同様巨大戦力を操ることには長けたタイプではないのかもしれない。皇后杯では栗林選手が移籍後初出場、水野選手が約1年ぶりに復帰と明るい材料はあったが、試合内容には変化が見られず、東京医療保健大学にスコア以上の完敗を喫した。日本代表みたいな戦い方するチーム(作り上げた人が同じなのでw)はWリーグにはなくて不慣れかもしれないが、大学のリーグ戦はYouTube等で配信されており、また前日に同会場で新潟と皇后杯を戦っている。スカウティング資料はある。同大学出身選手もいる。対策は立てられたわけで、負けるにしてもカッコよく負けて欲しかった(カッコいい負け方ってあるのか知らんけどw)

𠮷田選手の言葉からも苦悩が感じられたが、李HC再登板後の2シーズンは多くのファンを魅了してきたチーム。輝きを取り戻して欲しい。

 

富士通にまさかの連敗を喫するなどスタートダッシュに失敗はしたが、優勝候補筆頭であることには変わりない。渡嘉敷選手をリスペクトしすぎた戦術は懸念材料だが、秋田とのgame2、皇后杯アイシン戦では多くの選手を起用。11月上旬のメディア取材では20%ほどの状態と語っていた林選手はスパスパと3ptシュートを決めて、岡本選手もスタンバイOK。他チームは戦々恐々としていることだろう。

 

HCとメインガードが代わった。堅守は健在だが、オフェンスは何だか重たい。ひまわり選手はエグい!

オフェンスの連携強化さえ進めばベスト4には入ってくるだろうが、それが目標のチームではない。目標実現のためには大なたが必要なのかもしれない(どんななたなのかはココでは言わない←)

3年上位安泰を目指すか5年後に優勝を目指すか。

 

そりゃ谷村選手、北村選手の移籍は痛い。だがダラーメ選手の高さ・強さ、佐藤選手のシュート力とチームの武器はハッキリしていて、もっと活かせればもっと勝てるチームなのになぁと思ったりします。なんかここ3シーズンって常に3人くらい出られない選手がいて、練習の質・強度を上げられないのかなとか勝手な想像ですが…

 

  • 山梨

富士通に勝ったかと思えば日本経済大学に負ける。不思議なチーム…富士通戦では奇策を講じて勝った(と聞きました)が、あくまで奇策なんでしょうね。40分通してゾーンディフェンス敷いてた西宮ストークスは1年で降格してしまったし…

 

  • アイシン

外のディフェンスは素晴らしい。そこから速い展開に持っていけるとデンソーとのgame2の4Qや日立ハイテクとのgame2のようなバスケが出来る。

しかしデカいは正義であり、下位チームにとって戦力は暴力である。ただでさえサイズで劣る上に野町選手、脇選手を欠く現状では打つ手がない…頑張りは伝わってくるんだけど……!オフェンスで体力が残ってない…40分戦い抜けない…

幅があってフックシュートめちゃめちゃ上手い篠原恵さんみたいなセンターとか格上相手に50点くらいとる選手とか大阪から来ないかなぁ〜〜〜

 

  • 東京羽田

トヨタ紡織戦で劇的なウィニングショットを決めた鷹のはし選手が調子上げてますね〜

それは良いんですが、皇后杯大阪体育大学戦を見た感じだとディフェンスが…ビッグセンター不在なのでプリートコール選手に起点作られるのはある程度仕方ないとして、ならもう少し外抑えないと!大吉選手に3ptシュート20本打たれて10本決められるのはやられすぎですよ…案の定日立ハイテクには完敗でした(見てないけど笑)

今シーズンも8位と9位の壁は分厚そうです。。

※誌面の都合上残り3チームは割愛させていただきます←

 

皇后杯といえば大学チームのアップセットや大健闘が光りました!チーム力を考えると妥当な結果だったカードもあるが、日本経済大学が山梨に勝ったのはまさにアップセット!

 

凄まじい破壊力、攻守に激しい。んで矢島選手とか洪選手とかプレータイム少ない選手も良い仕事するんですよね〜このバスケを世界でやるには無理があるけど笑笑

 

より洗練された感じの白鴎大学。4年生の鈴置選手は来月にはWリーグデビューしてるだろうけど、3年生の三浦選手や2年生のアマカ選手もすぐにWリーグで活躍できそう!

東京医療のインカレ6連覇を止められるか?!髙田選手、ひまわり選手と対峙した経験を活かしたい。

 

各ポジションにタレントが揃うチーム。昨年度は柏倉コーチがENEOSに移り、専任コーチが不在だったようだが、今年度は居るようでチームとして整備されている印象。そして朝比奈選手の存在は大きい。

東京医療、白鴎の2強時代に終止符を打てるか?!

 

推し選手の母校ということで昨年のインカレから注目していたが(笑)、良い選手が揃ってましたね〜東京羽田戦は本当に惜しかった!

前述の大吉選手、プリートコール選手は4年生なのでインカレが最後となるが、日高選手がイチ推し!来年度以降も大体大追っていきます!

しかし12/3〜11で9連戦の可能性があったこの日程は酷すぎる…何故皇后杯とインカレの日程を被せたのか(ここ2,3年皇后杯2次ラウンドは11月最終週だったのに…)桜花学園高校や京都精華高校皇后杯都道府県予選に不出場だったことも含めて考えるとまぁそういう事情なんでしょうけどね。プレーヤーファーストな視点は女子に関しては皆無ですわね。。

 

皇后杯に関しては下記ブログをご参照ください!筆者さんは殴り書きと仰ってますが、整ってます!

 

そしてそしてファイナルラウンドの組み合わせがひっそりと発表されました〜f:id:antelopes_7_12_23:20221205193721j:image

私が考えるパワーランキング

  1. ENEOS
  2. トヨタ自動車
  3. トヨタ紡織
  4. 東京医療保健大学
  5. 三菱電機
  6. デンソー
  7. 富士通
  8. 日立ハイテク

なので、左のヤマに偏ったなという印象。優勝も左から出るでしょう(ド素人発言)

まぁ実際の話、直近の対戦相手、移動距離、試合間隔考えるとENEOSトヨタ自動車が圧倒的に有利なんですよね。抽選会もライブ配信とかなく何か作為を感じますけど、まぁいいや(良くないけどw)

 

トヨタ自動車×東京医療の決勝でトヨタがプロの貫禄を見せて、試合後入団内定してる伊森選手が高校の先輩・後輩たちと健闘を称え合う姿を妄想していますが、予想としては昨年と同じカードになって同じような試合展開で連覇(何連覇ですっけ?笑)が続くかなと。

トヨタ紡織の佐坂選手って試合出てるんでしょうか?3番ポジションで機能すればステファニー選手やひまわり選手にも対抗できて、ENEOS相手だと主導権握れて優勝出来そうな気もしますが、出るとしてもたぶん4番ポジションですよね…?

トヨタ自動車が優勝して欲しいのは勿論だけど敗退するとしたらここ10年くらいでタイトル獲ってないチームが優勝して欲しい〜

 

なでしこジャパン強化試合 vsイングランド

一言で完敗…

 

サッカー界は男女とも代表チームの活動期間が短く、なでしこジャパンに関しても海外組が増えており、チームの完成度を高めていくことは難しい(長いからって完成度高まるとは限らないことは女子バスケを見ている身としては百も承知だが苦笑)

強豪国との対戦も少ない状況ではあったが、池田監督がコンセプトを浸透させ、7月の東アジア選手権では国内組の底上げを図り、10月の強化試合ではU20W杯準優勝メンバーも抜擢するなどやれることはやってきた。

今回の欧州遠征は実力を測る絶好の機会だったが、1戦目は木っ端微塵にされた…

 

5分見ただけでフィジカル・パワーが違いすぎることを感じた。日本としては1対1では勝てないので中盤で人数を掛けて密集を作り、ショートカウンターから決定機に持っていきたいところだが、フィジカル・パワーの違いはパスの強さ・速さにも現れていた。日本がプレスを仕掛けても素早くWBの裏のスペースに展開し、プレスを回避していた。

自陣でボールを保持していても3バックの日本に対して3トップのイングランドでは相性が悪かった。ビルドアップもままならない…シンプルにロングボールを使ったり長い距離をフリーランする選手がいたりしてもいいと思ったが、相手を恐れすぎているのか。もしくは自分たちのやり方を貫こうとしていたのかもしれないが、打開策が見いだせずに90分が過ぎてしまった。

 

なでしこジャパンの方が足元の技術は高いと思うし、長谷川選手や杉田選手が中盤の狭いスペースでボールを受けて、そこからの小気味良いパスで攻撃を作れている時間帯もあるにはあったが、これも相手を恐れているゆえかサポートが少なく決定機には至らなかった。三宅選手が高い位置でビルドアップに関わる時間帯はあったが、南選手や長野選手はボールタッチの回数自体が少なかった。

 

まとめると日本の土俵に持ち込むことすら出来なかった。身体能力がレベチだった。

イングランドの2点目が分かりやすいが、右からのクロスボールに対して1人目か合わせられず、日本基準だと凌いだと思えた。守備陣は一瞬足が止まったし、テレビ中継の実況アナウンサーも安堵の声が漏れたが、ファーサイドから選手が出てきて、難しい角度ではあったが、軽く流し込んだ。

 

監督采配や戦術では解決出来ない大きな差、というか壁を感じたが、すぐにスペイン戦が控えている。選手それぞれが何か1つでも収穫と思えることを得て、所属チームに戻って欲しい。

 

 

リスクを負うスタイルへの挑戦 〜INAC神戸連覇へ好発進〜

日本女子サッカー界3強の一角であるINAC神戸。しかし近年は日テレ・ベレーザが2015〜19年までリーグ5連覇・2017〜20年まで皇后杯4連覇など実績を残し、INACは2016年皇后杯優勝以降タイトルから遠ざかっていた。

リーグのプロ化以前から実質的なプロチームとして活動し、練習環境等も日本女子の中では恵まれているとされているチームだけに忸怩たる思いがあったことだろう。

WEリーグへの移行期に鮫島選手ら主力の移籍が相次ぐと引き続き指揮を執るとされていたエンゲルス監督との契約を打ち切り、INAC黄金期の指揮官である星川監督が再登板。

秋開幕のサッカー女子「WEリーグ」 INAC社長に聞く|スポーツ|神戸新聞NEXT

この経緯は不明だが、異例の人事を敢行したからには優勝しか考えていなかったのではないか。

ここまでは女子サッカーをほぼ追っていなかった自分なので上記記事などを元に書いたことだが(笑)、第二次星川政権の戦い方が面白かったかと言われると首を縦に振ることはできない。

強いというかしたたかだった。手堅い、無理をしない、ポゼッションというよりゲームを巧みにコントロールしていく玄人好みなスタイルだった。1-0、2-0で勝つことを信条としていたのだろうか。レオネッサはイタリア語でライオン、イタリアの地方都市にもレオネッサという地があるようだ。原点回帰的な意味でもカテナチオを志向したのかもしれない(たぶん違う)

 

WEリーグの勢力図はほぼ変わっておらず、INACも選手層は薄くなったもののスタメンクラスの選手はほぼ変わっていない。昨シーズンのサッカーを継続した方が連覇の可能性は高いだろうが、攻撃的なサッカーで魅了していかないとファンは増えない。そういう点も踏まえているのかは分からないが(笑)、朴監督は攻撃的なスタイルへの転換を図っている。積極的な守備をして結果裏を取られたりしての失点は致し方なし、3-1、4-1で勝つサッカーを目指してると思う。

カップ戦ではメンバーが揃わず、若手を試しながらの戦いとなったこともあり、攻守のバランスや試合通しての安定感に欠ける面があったが、大宮アルディージャをホームに迎えたリーグ開幕戦では目指すスタイルを体現できたのではないか。

U20W杯を辞退しINACでもカップ戦に出場していなかった竹重選手が左CBに入り、脇阪選手はアンカーポジションへ。カップ戦ではダブルボランチを務めた成宮選手と伊藤選手は1列前に入った。

脇阪選手はやっぱり中盤でこそ活きる選手。ボールを回収して展開して、それによって成宮選手、伊藤選手は前を向いてプレーすることが増えたと思う。ポゼッション率は上がらなくても決定機会創出回数は確実に多く作れる戦い方。

f:id:antelopes_7_12_23:20221102101501j:image

ミドルシュートを積極的に打っていくなど相手を押し込むと最強のスリーセンターの存在により両WBは常に高い位置を取れて、右CBの土光選手も攻撃に関わる回数が多かった。厚みのある攻撃は見ていて非常に楽しい。

相手は中を固めるも守屋選手、水野選手のクロス精度が質が高まっており、2得点はいずれもサイドからのクロスにより生まれた。

後半の前半は押し込まれたが、そこを耐えて決定機は作らせなかったことで主導権を取り戻せた。完勝と言っていいだろう。f:id:antelopes_7_12_23:20221102122228j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20221102122239j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20221102122254j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20221102122552j:image

 

2週連続ホームゲームとなったジェフ千葉戦は朴監督の色がより濃く出た。高瀬選手をスタメン起用し攻撃的な姿勢を強調したが、前半は5バックで固める千葉相手に攻めあぐねた。逆にハイラインの裏を取られて失点。千葉はワンチャンスをモノにした形となったが、相手からすると狙い所である。INACとしては見事にやられた。

後半は伊藤選手を中心にサイドチェンジを織り交ぜて相手を動かし揺さぶると千葉の守備網にギャップが生まれ始めて、ゴールラッシュ!

追いついてすぐに逆転して、一度同点にされたことは良くない。高い位置で奪われて、切り替えが遅く、三宅選手がやむを得ずイエローカード覚悟で止めにいった。それで与えたフリーキックを決められてしまう嫌な流れだったが、絶対的守護神がしてしまったミスにも動じることなく、再逆転してダメ押し点まで決めることが出来たのはまさに今シーズン目指す戦い方なのではないか。クロスボールを直接ゴール前に入れずファーから折り返して決めた1点目、WBを走らせるのではなくサイド深い位置に収めて起点を作った2点目、4点目など新しいサイド攻撃の形が見られた。中央で多くの選手が絡み細かいパス回しで崩す攻撃も見せ、時間を重ねるごとに幅が増えてきた。

田中選手、高瀬選手が好調で、取られても取り返すサッカーができている面はあるが、連覇も十分期待できる好スタートを切った。

 

相手に押し込まれる展開は昨シーズン何度も経験している(苦笑)開幕戦も先に触れたようにそういう時間帯はあった。昨シーズンは相手に先制を許した試合は(たぶん)3試合しかなかったが、2節でいきなり先制された。それでも慌てることなく後半修正・対応して逆転勝利を収めた。これらは星川体制の遺産であり、大切にしていきたい。

一方控えメンバーの底上げは継続課題。阪口選手or高瀬選手、山本選手はクローザーとして計算できそうだが、攻撃の流れを変えるジョーカーの台頭が不可欠。U20W杯MVPの浜野選手はINACでは力を出し切れていない印象だが、裏に走らせる攻撃を磨けば彼女も活きるはず。同じくU20W杯出場の天野選手やカップ戦で出場機会を得ていた愛川選手にも期待したい。

 

今シーズンへの期待感が高まった2試合だったが、強敵相手にどう戦うか。12月の浦和レッズ戦が試金石となるだろう。f:id:antelopes_7_12_23:20221102204823j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20221102205256j:imagef:id:antelopes_7_12_23:20221102205305j:image

 



Wリーグ2022-23 トヨタ自動車×ENEOS game2

トヨタ自動車vsENEOS

  • game1 70-57
  • game2 68-73

得失点差で上回るトヨタ自動車に勝ち点3が与えられます。

 

…はい負け惜しみですよ、、

 

 

2Q途中まではgame1のコピーみたいな試合。ソハナ選手の負傷交代はあったが、梅沢選手の頑張りにひたすら拍手。出場時間15分まで・連続5分までとか言って申し訳なさすぎる…チームとしての彼女の特長を活かせるバスケが出来たのも大きいですが!あんまり色んなことを求めず、ノーチャージナンチャラエリアだと滅法強い。いわゆるリムプロテクタータイプ、自身の仕事をこなしていく中でノッていけるとダイブからの得点だったりディープツーが決まったりもする。

ただ連続5分までは言い過ぎたが(笑)、ENEOS相手の2連戦2試合目で渡嘉敷選手と戦い続けるのは酷。小笠原選手を使うなら3〜4Qの息継ぎ要員ではなく、12点以上のリードで推移していた1Q残り2分〜2Q残り5分の間でも使って欲しかったな…結果論ではある。サイズを落としてENEOSに主導権握られてしまって一気に5点差とかまで迫られると…って考えたら勇気はいるんだけど、でも小笠原選手としても前半で使ってもらえたか否かで3Qで出た時の入り方って絶対違ってたと思うんですよ。。

このあたりの指揮官としての勝負勘的なところは今後に期待しますか。

 

んで2Q途中まではトヨタ自動車が力を誇示して、「今日も圧勝かぁ、ENEOSトヨタ自動車相手だと修正力ないなぁ」だなんて調子こいてたけど(選手は絶対思ってない)、ソハナ選手負傷・梅木選手もあまり出てこなくて実質6.5人でのローテーションであのインテンシティ高いバスケを続けるのは無理…前半で15点差にと思ってたら逆に9点差にされて、後半はENEOSがディフェンスのギア上げてきて、Ω\ζ°)チーンでした。トヨタ自動車を追い続けて5シーズン目なので、3Q途中でこれは負けかなと思ってしまったし、宮崎選手のカタリナドライブであかんと思って、そのあとの彼女の左コーナーからの3ptシュートがダメ押しって印象です。

 

しかし一昨シーズンのファイナルではおどおどしてて、昨シーズンも出番少なかったのに貫禄すら漂わせてる星選手ホント嫌いって思いました(褒め言葉よ、褒め言葉!)

ゲームコントロール巧みでドライブしたら本橋選手のような華麗なステップインも篠崎さんのようなボディバランスもあって、ディフェンスではエナジー全開で動き回るって感じでもないのにあの山本パイセンを封じるとかめちゃめちゃ日本代表に必要な選手ですやん!来月星選手のために代表合宿やるべきです笑

それから林選手、プレータイム調整こそしてるけどもう全開じゃないですか?!彼女がいることによってスペース広がって中の渋滞解消されて、渡嘉敷選手や長岡選手も活きる。これは困る。。苦笑

 

トヨタ自動車としては開幕週で当たれたことは幸運だった…だってさらに岡本選手もやがて復帰するだろうし3x3で成長を遂げた奥山選手もいるし、今までの方々とは違って色んな選手使う佐久本HC(あれ?オータムカップから中の人変わった?違)だし、銀河系軍団を超越する金河系軍団が誕生してしまいましたねw

 

最後にトヨタ自動車の今後について。

ENEOS戦の1勝1敗という結果には満足している(得失点差で上回ってるしね笑笑)試合後ステファニー選手と長岡選手が熱い抱擁を交わしていたのを見て、選手も一定の手応えとか充実感はあると思ったが、あの戦術・起用法では皇后杯準優勝まで、プレーオフセミファイナルまでしか無理。皇后杯ENEOSと対戦しない、しても準々決勝や準決勝なら勝てるかも?決勝はタイムシェアしない富士通か大一番だと髙田選手、ひまわり選手頼みになるデンソー相手ならチャンスあり?ってのはあるが、来週以降格下との対戦が続くので、コーチも選手も勝負勘を作っていけない面がある。

省エネな戦い方も時に必要だし、ENEOS戦で出番がなかった・ごく僅かだった3選手の育成も必要。来週以降出番はあるだろうが、効果測定はしにくい。その中で年明けのシャンソン化粧品戦ではどんなチームになっているか。

3選手が急成長して昨シーズンを超えるチームになるか、方針転換して主力の疲労度がされ安定はするが爆発的な強さは失われるか、はたまた貫いて崩れるか。

年内は温かく見守っていきたい。

Wリーグ2022-23 トヨタ自動車×ENEOS game1

トヨタ自動車○70-57●ENEOS 

両チームともHCが代わった。選手の能力値としては昨シーズンのトヨタ自動車を10とするとトヨタ自動車10→7、ENEOS8→9といったところか。しかし昨シーズン対戦時と変わらない結果・内容だった。4Qトヨタ自動車が若さと疲労ENEOSが林選手中心に意地を見せ、最終スコアこそ13点差だったが、それ以上の差を感じさせる試合だった。

日本代表3選手とソハナ選手でオータムカップとは別のチーム、昨シーズンプレーオフに近い輝きを取り戻したトヨタ自動車。一方のENEOSは代表選手が加わり、その中で大卒ルーキーの佐藤選手がスタメン。昨シーズンまでとは違い早めの交代策にも打って出ていたが、かえって混乱しているように見えた。

明暗を分けたポイントを整理していきたい。

 

フィジカル、兎にも角にもここに尽きる。バスケットボールというスポーツは背の高い選手がいると有利。日本の学生バスケでアフリカや中国からの留学生が活躍できるのはそういうことだし、Bリーグでもアジア枠が出来る前はほとんどの外国籍選手が身長2メートル以上のインサイドプレーヤーである。トヨタ自動車もソハナ選手というアドバンテージがあるが、それだけでなく皆フィジカルが強すぎる。デカいは正義だなんてよく言われるけど、ゴツいは正義が新時代かもしれない!

ダブルチームも交えたアグレッシブなディフェンスで渡嘉敷選手を追い込んで奪い、速い展開に持ち込むパワーバスケでENEOSのファールを誘い、先手を奪った。だんだんとオータムカップ同様縦一辺倒になってしまい読まれ始めて、3ptシュートが決まらない・イージーミスによるターンオーバーなどENEOSのリズムだったが、選手たちの表情には余裕が感じられた。そして平下選手がショットクロックぎりぎり、体勢も崩れた中で放った3ptシュートが決まった。彼女の試投1本目・チームとしてもこの試合初めての3ptシュートで流れがきた。流れを掴んだところで川井選手、梅木選手を投入し、悪いところは修正を図った(これがタイムシェアの在るべき姿だと思う)

ドリブルをより減らして素早く展開、横幅も広く使って、ピックアップしきれていない相手を攻め立てた。

ENEOSも渡嘉敷選手を囮に使ったり、彼女を活かすスペーシングが出来ているときは綺麗な得点が見られた。藤本選手のキックアウトから佐藤選手のコーナースリー、渡嘉敷選手や長岡選手がダイブしての得点とか良かったのでは。しかし3ガードが謎すぎた。速さを押し出すべきなのに渡嘉敷選手をリスペクトしすぎたか。インサイド中心の展開で、でもそういうラインナップになっていない。宮崎選手は代表戦での心身の疲労が抜け切っていない感が伝わってきたが、星選手が攻守に躍動していた。もっと彼女を信頼して、ゲームコントロールを託しても良かったと思う。

 

ロスターが若返っても層が薄くても変わらない強さを見せた前半のトヨタ自動車。大きくて強い選手が多いのに、ディフェンスのスイッチ・ローテーション速くて、フットワークが軽い。サマーキャンプ、オータムカップを欠場したソハナ選手が跳べて走れて賢いスーパーエースへとどんどん進化していて、宮下選手は適度にスコアラーで走って運ぶ戦術宮下(桜木ver)で山本選手、ステファニー選手はW杯の鬱憤を晴らす大活躍(本来の活躍ぶり?笑)かえって先が怖くなるくらいの破壊力だった。TV中継あるENEOS戦でまた圧勝してしまうのは申し訳ないなとか思ってたら、そうはいかなかったね(スコア上はね、スコア上は笑)

3Qの入りが良かったのはENEOS。渡嘉敷選手が広範囲に顔を出して(ストライカーか?笑笑)流動性あるオフェンスになってきたが、トヨタ自動車も流れを渡さない。ルーズボールトランジションでの集中力がすさまじい!どのチームも開幕戦は特に勝ちたいに違いないが、その気持ちの強さを感じさせてくれた。そして残り7分ごろハーフコートオフェンスから山本選手のパスはステファニー選手の頭を越えるかと思ったが、理不尽な腕の長さでキャッチして左コーナーの川井選手へ。3ptシュートをしっかりと決めて48-25でENEOSタイムアウト。これセコンドからタオルが投げ込まれた的なやつ=終戦宣言だと思って、実際タイムアウト明けの変化とか奇策とか特になかったが(むしろ大神HCの方が負けてる側の雰囲気でディフェンスアグレッシブに!などと檄を飛ばしていた)、5分切ってまさかまさかの林選手投入ですよ…

林選手ほどのクレイジーな選手(褒め言葉ですよ笑笑)が25分以上も出番なしってことはどう考えてもコンディションは万全には程遠い。TV中継で解説の原田裕花さんも取材談話として「まだ痛むこともある。5対5での練習に合流し始めたばかり」などと伝えていた。トヨタ自動車の尋常じゃない強さ、ガード陣のファウルトラブルで前からのプレッシャーを強めるわけにもいかず、やむを得ずなところはあっただろうが、でもねぇ…本来使うべきじゃないし、使うなら前半で少しでもコートに送って1本でも打たせる。遅くとも後半頭からではないかと……

なんてことを考えてましたが、冷や汗かきましたね、ええ。。1本目でいきなり決めるんですから!しかもシュートフォームが本来とはかけ離れたまるで別人のそれだったのに…

そこですかさずタイムアウトを取った大神HCの判断は良かったが、その後も林選手は脅威を与え続けた。しかし点差は広がっていき、3Qラストのステファニー選手のFTはダメ押しのダメ押しの感があった。

 

4Qはトヨタ自動車がクロージングに課題を残した。ステファニー選手、梅沢選手の疲労が顕著でハリーバックできず、攻守でリバウンドを確保できず。点差は徐々に詰まっていったもののタイムアウトでの川井選手のチームメイトへの厳しい指摘、山本選手のクロックコントロールなど要所要所で引き締めて、一桁点差までは迫られずに勝利した。

(最後の方のステファニー選手のアンスポは余分でしたね…張り切りすぎました…苦笑)

 

戦力レベルで考えるとトヨタ自動車連敗もあると思っていた中で先勝出来たことは大きい。これは若いチームにとって自信に繋がる。ただ開幕戦見てて強く思ったのは大神HCって負けず嫌いで完璧主義者で冷徹なリアリストかもなぁと。強豪チームを率いる指揮官として求められる要素ではあると思うけど、それらが強くなりすぎるとマイナスに作用する時もあるので、今後注目していきたい。

 

  • 山本選手・川井選手ツーガードの時間帯が長めだった

→ステファニー選手を3番ポジションで起用しミスマッチを作り出したい、起点を増やしたい意図があると思うが、ハンドラー1人で梅木選手、3番に平下選手などバリエーションを増やしたい。

  • ステファニー選手38分出場

展開的に1人の選手がここまで長く出る必要はなかったが、大神HCのステファニー選手への信頼の高さと初陣を絶対獲る意志の強さの現れか。レギュラーシーズンでは特定選手に過度な負担は掛けてほしくないのが本音…

  • 梅沢選手の起用法

生まれ持ったものであろう抜群の身体能力、しなやかなスナップで放たれるミドルレンジからのシュート、モンデーロ前HCの下で向上し続けたスペーシング、ディフェンス時のポジショニングなどなどでもはや存在そのものが理不尽なソハナ選手。彼女がスーパーすぎる故に休んでいる時間帯はどうしてもチームとしてのパフォーマンスが落ちてしまう。梅沢選手も桜花学園高、ENEOSで鍛えられ、日本代表経験があり、体幹の強さを活かしたリング至近でのプレーはソハナ選手を上回っていると思う。しかし現状は体力、集中力に難があり、ベストパフォーマンスを発揮するには出場時間15分・連続で出るのは5分までではないか。ステファニー選手も3,4年前はそういう感じだったので、練習のみでもいいので3x3に取り組めば劇的に成長を遂げるかもしれない。そうなるとツインタワーをオプションとして持て、幅が広がる。

昨日の試合を見た多くの人が感じた疑問はこ

の点だろうが、今シーズンのトヨタ自動車のカギといってもいいのではないか。

大神HCは要求レベルに達していない選手は何点差になろうが公式戦では起用しないアルバルク東京前HCのルカ・パビチェビッチ氏(以下ルカ)と同じ思考かもしれない。個人的には試合で使わないと成長しないと思っているし、今シーズンのチーム事情を考えれば尚更である。一方でプロである以上はチームとしての成長や能力の高い選手を優先する厳しさを追求していく方針も理解できるし、出番は与えられるものではなく勝ち取るものだ。実際に齋藤拓実選手やシェーファー・アヴィ・幸樹選手はアルバルク東京では不遇だったが、研鑽を積み、移籍を経て日本代表常連選手へと成長している。吉井裕鷹選手も出番に恵まれなかったが、怪我人が相次いだチーム事情もあり出番を増やし、日本代表にまで登り詰めた。ジーコ氏の言葉を体現している。

コーチ陣がDNPだった3選手をどう育てていくか、3選手が腐らずに反骨心を持って取り組めるか。ここは本当にカギとなってくる。ファンとしては全選手がコート上で躍動する姿を見たいと思うのは当然だし、出場時間が長い選手の疲労や怪我も心配してしまうが、大神HCは3連覇・2冠に向けて邁進していると思う。今は信じるのみ。

 

頑固というか確固たる信念を持っているであろう大神HC(コートネームもシンだしね笑)だが、タイムアウトでセットオフェンスの指示できるし(当然のことだけど当然じゃなくなってるのがこの界隈w)、流れが良くないときもポジティブな声掛けを心掛けている。そして何より明るい!元気がいい!

応援したい・ついていきたい指揮官だと思えた開幕戦だった。

 

さてgame2がもうすぐ始まりますね〜

林選手の起用法に注目です。個人的には長く使ってもらった方が良いと思ってます。そりゃ3ptシュートはバシバシ決められるだろうけど、オフェンスの時にミスマッチ作れて、倍返しできそうだから。

でも日本の宝だから無理してほしくないし、昨日の彼女が決めた時の盛り上がり考えるとアウェイ感あって何か嫌だし(笑)、ここは来週の富士通戦に備えて40分間ベンチを暖めてもらいたいです。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。でも↓のブログ、記事読んでいただいた方が丁寧で簡潔で分かりやすくてオススメです(なら先に照会しろよって話ですが笑笑)

しかし女子バスケ関連のメディア記事、語るファンが増えたのは嬉しい限りです。このブログタイトルは近い将来No WLEAGUEからWELEAGUEに変わってるかもしれませんw

WEリーグ2022-23 優勝予想

WEリーグ優勝予想の前にナイジェリア、ニュージーランドと強化試合を行なった日本代表について。

 

昨秋就任した池田監督のコンセプトが着々と浸透していることが伝わってくる。その中でも新システムを試したり新戦力を抜擢したり。やってることが一貫してるので(選手選考に関しては自身が指揮した2018年U-20W杯優勝メンバーを重用しすぎな感はあるが)、推しが外れても納得感がある苦笑 

納得感はあくまでお前の主観だろって話ですが(笑)、こういう感覚って国内リーグと比べて見る人が増える代表チームには重要だと思うんですよ!高倉監督の時ってそんなに追ってなかった私ですらネガティブな声ばかり聞こえてきたし、女子バレーも眞鍋監督が再登板したら一気に世論変わったじゃないですか笑笑


それはさておき(笑)、今回私の中で特に印象に残ったのは杉田選手と藤野選手。2選手ともボールをキープ・運ぶ力が日本人女子選手の中では別格。杉田選手は身体の使い方やあえてボールをさらすキープが上手い。藤野選手はドリブルのタッチが細かく、相手は身体を寄せるタイミングが難しい。そして一瞬の隙を突いてシュートやクロスを打てる。藤野選手は若干18歳の選手だが、今後岩渕選手、長谷川選手が復帰しても残っていく選手だと思う。

プレースキッカーとして猶本選手は外せない。池田監督の中では長野選手、林選手の方が評価が高い気がするが、猶本選手が出場しなかったニュージーランド戦はセットプレーがノーチャンスだった…

 

気になったのは海外組と国内組ではパスを出すタイミング、スペースに抜け出すタイミングがワンテンポズレること。世界で戦うためには国内組が海外組のフィーリングに合わせていくべきか。「日常を世界基準に」だとかどこかの技術委員長が言ってましたっけ笑

 

今の日本が世界でどれだけ戦えるかは正直未知数。池田監督就任後だと昨秋2軍のオランダに引き分けている。その後はアジアカップや格下との強化試合が続いているが、アメリカや欧州のトップレベルとの大きな差を指摘する声もある。来月のイングランド戦が試金石となるだろう。フィジカル、パワー、インテンシティで劣るのは明らかだが、1ヶ月で急激に伸びるわけではない。運動量と献身性、判断スピードでどこまで対抗できるか。

 

さてWEリーグの優勝予想です(ここまで無駄に長かったw)

ズバリ日テレ・東京ヴェルディベレーザです!←このチーム名も長いwラグビーチームよりは短いけどw

 

3強の構図は今季も変わらないだろう。戦力流動化は進んでいるが、代表クラスの選手やチームの看板選手は海外移籍するか3強のどこかに移籍するかなので…

その3強もそれぞれ戦力値としては下がっていて、昨シーズンのINAC神戸レオネッサのように独走するチームはないと思う。

中でもINACは控え選手の流出が相次いだ。何より監督が代わった。星川さんのサッカーは正直面白味はなかったけど(リアクションだとは思わないけど!サカダイの記事めちゃ根に持ってますw)、やり繰り上手だったし、相手をよくスカウティングしてたと思う。後任の朴監督は男子含めてトップカテゴリーで初めての指導がWEリーグ初代女王の監督。正直おいおい…って思ったけど、攻撃的なスタイルに挑んでるので期待です!最大のファンサービスは勝利なのだろうが、それはあくまで既存ファンにとっての話。人気ない女子サッカーには勝利して面白いサッカーでいっぱい点取って、ピッチ外でもファンサービスしてやっと土俵に上がれるんじゃないかなと。

理想はこういう感じですよね(この年のセレッソ大阪は降格したんですが)
f:id:antelopes_7_12_23:20221011214049j:image

で攻撃的なスタイルはカップ戦で片鱗を見せたし、守備の安定感が出てこれば2連覇は可能だが、選手層の薄さが……流れを変えるジョーカーが居ないので、先行逃げ切りしか勝ちパターンがないのがマイナス材料。2位予想です。

 

三菱重工浦和レッズレディース、このチームはWEリーグで一番魅力的なサッカーだと個人的には思ってます。

日本女子サッカーの特長である繊細なボールタッチからの展開だけでなく、ピッチを広く使ったダイナミックな展開、ミドルシュート、猶本選手の精度高いプレースキックから一発で仕留めるセットプレー(日本女子だとごちゃごちゃとした展開から二次攻撃三次攻撃で決まるセットプレーが多い)、スピードとパワーを兼ね備えた清家選手の突破は戦術兵器だ。さらにはあのW杯優勝メンバーの安藤梢選手が40歳の今もバリバリのレギュラーで活躍していることは詳しくない人への訴求ポイントとなり得るだろう。

今シーズンはカップ戦で新システム、新ポジション、若手登用など様々なことを試し、固定された戦い方だった昨シーズンからの進化を図っている。

こう書いていると「あなたの優勝予想浦和じゃないの?」ってなりそうですが(笑)リスクマネージメントの部分が昨シーズンから改善出来ていない。相手へのプレゼントパス的なビルドアップ、前のめりになりすぎたりサイドバックが中に絞り過ぎたりして背後にスペースが空きまくって、カバーリングの約束事も徹底されていないのか裏を取られまくり。3位予想。

 

んでベレーザ、こちらは清水選手の穴は当然の如く大きくて、後釜として期待されていた松田選手の負傷長期離脱も痛手。INACから移籍新加入の西川選手も試されたが、右サイド攻撃の機能不全は否めなかった。

またINAC戦で前半2-0折り返しから後半アディショナルタイムに追いつかれて引き分け、決勝の浦和戦は3-0リードから15分ほどで追いつかれて、PK戦の末に優勝を逃した。他の2チーム同様安定感はないが、このチーム前線のタレントが豊富すぎるのです!決勝戦の失態を教訓に後ろは岩清水選手、宇津木選手が引き締めるはず。優勝!

 

他の8チームではマイナビ仙台レディースに注目。新加入のモンテネグロ人ストライカー・ブラトヴィッチ選手が脅威となりそう。WEリーグで174センチの選手は武器すぎるが、昨シーズンプレーした何人かの外国籍選手より運動量豊富で献身的なプレーも厭わない。彼女の高さを最大限に活かせられれば3強に割って入れる可能性もある。

あとアルビレックス新潟レディース田中聖愛選手、お父様とお顔もプレースタイルもそっくりですね!

 

さてWEリーグは開幕まであと11日。昨シーズン以上にWリーグと試合週の重複が多いので、どこまで見られるか分からないけど、楽しみですね!

Wリーグ2022-23レギュラーシーズン順位予想

  1. ENEOS
  2. トヨタ自動車
  3. シャンソン化粧品
  4. デンソー
  5. トヨタ紡織
  6. 富士通
  7. 三菱電機
  8. 日立ハイテク
  9. アランマーレ
  10. 東京羽田
  11. アイシン
  12. 山梨
  13. 新潟
  14. 姫路

 

あくまでレギュラーシーズンの順位予想です。プレーオフはまた別物で、制する力があるのはENEOSトヨタ自動車富士通の3チームと見ている(富士通はレギュラーシーズン2位の予想をしていたが、オコエ選手の海外移籍は大きく響きそう)

それは優勝経験ある選手がいるか、今現在のチームに優勝経験があるかというところからです。シャンソンデンソートヨタ紡織も選手の能力値合計で考えれば十二分に優勝する力はあるが、まだ物足りなさがあると思う。

では連々と語っていきます(笑)

 

ENEOS、戦力は相当豪華でプレーオフファイナルまで負けなしで優勝してもおかしくないレベルですね、ええ…ただ指揮官が……ってところはあって、今季代わったが、悪い意味での伝統を継承している感あり。林選手、岡本選手、オータムカップ不出場の長岡選手が開幕時点でどれくらいのコンディションなのか、渡嘉敷選手はシーズン通して戦えるのかというのも気になるところ。彼女たちを無理させず若手を使っていきながら徐々にプレーオフに向けて加速していければ安泰だが、その時点でベストな5人をなるべく長くコートに立たせるスタイルなので、またプレーオフ前にはチームとして息切れしていそう…

林選手、岡本選手、長岡選手の復帰が遅れた方が奪還の可能性は高まるかと。

 

トヨタ自動車、2連覇メンバーから年長組が抜け、移籍加入選手も若い2人。人数不足、ベンチ含めての経験不足は気掛かりだが、プレーオフベスト5の山本選手、ステファニー選手、ソハナ選手と中軸は変わらない。開幕週はENEOSとの対戦、相手メンバーの揃い具合次第では連敗もあり得るが、その後は年明けまで昨シーズンプレーオフを逃したチームとの対戦が続く。その間に連携を上げていきたい。内容に拘った試合をしていきたい。

オータムカップでの大神HCの采配はENEOS的というか中川文一的というか要はオールドジャパニーズスタイルなのが気になった。同カップ決勝では佐藤選手の長所をうまく活かしたと思うが、平野選手のプレータイムはほぼ無し。11人全員を戦力化できないと練習の質も上げられないと思うので、昨シーズン下位との対戦が続く間で底上げを図っていきたいところ。アーリーエントリーで即戦力が加わればレギュラーシーズン1位、3連覇も可能だろう。育成と補強が上手くいかなければ5位以下に沈む可能性も充分あるが、そこはトヨタ自動車なので飛び級で江村選手、岡本選手期待してます←)

 

シャンソン化粧品、李HCが3シーズン目を迎え戦力は充実(しすぎている)丁前HC退任とともに日立ハイテクへ移籍した谷村選手が復帰し、インサイドはサイズアップ。体格に恵まれた大卒ルーキーの橋口選手、パレイ選手もWリーグに慣れれば活躍の予感。スマートなバスケをするチームに突貫系の北村選手が加わり、多士済々。あとはコマをどう使いこなすかだが、でもうーん何だろう…私には予想で6位以上にしたチームから連勝とか優勝するイメージが沸かないんですよ…常勝軍団にいた藤岡選手、大沼選手もチームをグイグイ引っ張るタイプでも困った時に託せる絶対的エースでもなくて。次のフェーズに進むにはもうワンパンチ必要、渡嘉敷選手とか…

 

富士通、この記事を書き溜めしてる間は2位予想をしていたが、なんとなんとオコエ選手がギリシャのクラブに移籍。篠崎選手、内野選手が引退して、さらにオコエ選手も抜けるのは痛すぎる。しかも昨シーズン安間選手が移籍したトヨタ自動車のように備えが出来ていた感じではないじゃないですか…

(戦力的にはそのトヨタ自動車の方が下がってるぞって突っ込みは受け入れますが、トヨタ自動車はステファニー選手とソハナ選手で何とかなるチームなんで笑)

4位はいけるかなぁと思ったけど、タイムシェアしないチームだし、サマーキャンプとオータムカップでともに非帯同だった中村選手も気掛かり(元気です報告はあったけど…)ってことで6位予想。ただシーズン後半には宮澤選手、町田選手がピークを合わせてくると思うので、プレーオフではSF以上まで上がってきそう。

 

デンソートヨタ紡織の2チームはENEOSに勝てないのが辛いところ。

デンソーは髙田選手が現役の間にタイトル獲りたいですよね。今シーズンは稲井さん、近藤さんらが引退して、過渡期といっても良い状況だが、そこはマリーナ(マルコビッチ前HC)の子分・ヴラダ(ヴクサノビッチHC)が堅実なチームを作ってきそうだなと。ポテンシャル高い若手が揃っている。マリーナは鬼のイメージで落合博満氏やモウリーニョ氏のような感じだけど、ヴラダは優しそうで根気良く育てていく、でも勝負所は押さえる采配をして、シャンソン化粧品トヨタ自動車にもトヨタ紡織三菱電機にも1勝1敗の予感です。

 

トヨタ紡織、知花HC2シーズン目となる。中川前HCが率いた20-21シーズンは補強しすぎてまとまらなかった印象だが、今シーズンは河村選手でインサイドを強化、泣き所だった3ptシュートのアテンプト・成功率を上げるべく深井選手、平下選手加入。的確ですね。

ただまだ経験が足りないと思う。東藤選手、平末選手がもっとチームをグイグイと引っ張って欲しいと思ったり。今シーズン4強入りできれば来シーズンさらなる飛躍が見えてくるかと。

 

三菱電機、藤田選手、佐賀選手とかどんどんと若手が台頭してきているが、なんやかんやで頼みは渡邉選手って感が強い。いざというときに頼れるエースは必要だけど、依存度は下げないとってところですかね。あとインサイド充実してるところに三間選手も加わってアイシンに残った方がプレータイム多くね?と思ったりするけど、そういう問題じゃないんでしょうね宮下先輩もチャレンジしましたもんね…!

でもでも準優勝した頃と比べるとインサイドの制圧感はなくて、この順位予想。三間選手がそれを覆す活躍で順位上げて日本代表に入ったりしたら桜木さんも喜ぶと思うよ!←今や彼がアイシンでコーチしてたこと知ってる人少ないかも笑

 

以下は超端的にいきますが(笑)、ダラーメ選手いるので8位は日立ハイテク。バスケはデカいが正義!!!シューター陣がハマった時の得点力も高いし。

 

アランマーレを9位にしたのも同様にインサイドの高さ。バックコート陣は東京羽田やアイシンの方が揃ってると思うけど。

 

東京羽田とアイシンは2シーズン目の萩原HCと3シーズン連続でHC交代のところでの差を考慮。似たりよったりだけど、アイシンは選手の入れ替わりも多いですしねぇ…

 

山梨は安城学園高を長く率いた金子氏がHCに就任、選手はイケイケなタイプが揃った印象(笑)石川選手、コナテ選手がシーズンフル稼働出来ればプレーオフまであると思うが、高校とプロの違いは数年前どこかで見たし、簡単じゃないです…

 

開幕週で当たる新潟と姫路、この2チームは2週目以降勝てるのかと思うくらい戦力的にはかなり厳しいです。。

 

 

さて開幕まであと10日ですか。この予想何箇所当たりますかね笑

直近2シーズン以上に混戦になるはず。シャンソントヨタ紡織とかはチャンスの年だと思うが、上位2つに予想したチームの破壊力、勝負強さは抜けてるのではないか。短期決戦の皇后杯はスカウティングとピーキングでENEOSの連覇(何連覇ですっけ?笑)を止めるチームが出てきて欲しい←トヨタ自動車皇后杯は厳しいも思う