【名古屋グランパス】キャンプ期間最後の練習試合&【日本代表】W杯予選スタート

昨日も述べたとおり名古屋のキャンプは終盤戦を迎え、だいぶ形が見えてきた。そしてピクシーの監督としてのスタイルも見えてきたようだ。

ピクシー、攻撃はオシム流 ボランチもオーバーラップ(中日スポーツ

いいとこどり?ピクシー流キャンプ大解剖(日刊スポーツ名古屋)

自身の哲学をベースにこれまでの選手としての経験にプラス共に仕事をした監督の良いところを取り入れ、またサポートスタッフにも優秀な人間がいて、選手からは非常に好評なようである。

一方練習は「スーパーハードワーク」でありながら、オフは選手各自に任せているようで、メリハリが利いている。厳しい練習でオフまで管理されると選手はフラストレーションがたまるが、これなら文句は一切ないだろう。もっともそれで不平が出る選手はプロの資格などないが。

そして本日キャンプ期間最後の対外試合となるニューウェーブ北九州戦が行われた。

練習試合「vs ニューウェーブ北九州」の結果のお知らせ(名古屋公式HP)

中日新聞紙面によるとヨンセンが昨日午後の練習で再び離脱したようだが、本日の練習試合は出場している。なお大森、増川は出場していない。

メンバーを見る限り前半が現時点でのベストメンバーだろう。昨年はレギュラー格だった山口や杉本が後半からの出場、CBの強化で吉田も後半からの出場である。藤田も同様だが、藤田はわずか5分で交代しており、ケガなのかどうか気になるところだ。またヨンセンだが、今キャンプは実質全体練習に参加できなかったようなものであり、あまり無理はさせないでもらいたい。昨夏の北海道キャンプでも参加を見送っているが、ケガをしたのはキャンプ期間のトレーニング不足もあるだろう。キャンプ後は藤田らが使用しているウイングヒルズなり設備の整ったところでじっくり体作りからしていくのが得策だと考える。

日本は初戦4発快勝/W杯予選(日刊スポーツ)

日本代表は雪の舞う中タイ代表に4-1で勝利した。

まずはあの天候の中会場に足を運んだ観客、メディアスタッフ、会場スタッフらにお疲れ様とありがとうを言いたい。ただでさえチケット販売が伸び悩む中、あの天候でさらに遠のいてしまっただろう。その中でも熱い応援を繰り広げたサポーター、お茶の間に情報を届けてくれたメディア、円滑に運営した会場スタッフは本当に貴重な方々だ。

肝心な試合だが、親善試合で結果を出した山瀬・大久保、19歳の内田を予選でも起用した岡田監督の選手起用は高く評価したい。そしてそれに応えた彼らをはじめ4-1という結果を出したチームも一定の評価はできるものだ。

しかしオシム時代から思っていたことだが、中盤に遠藤と中村憲を並べる布陣はどうも理解できない。当然パスの出し手は増えるが、自ら仕掛けられる選手は減る。するとパスは回るが、シュートは減る。イコール点は入らない。今日も4点入ったとはいえ、うち3点はセットプレーからである。ただ展開力やミドルシュートなど攻撃センスで劣る鈴木を中盤の底に置いている以上遠藤と中村憲が2人ともいないといけないのかもしれない。現状中盤の底で鈴木以上に守備の役割をこなせる選手はいないわけでもあり。非常に難しい問題ではあるが、個人的にはゲームメイク力があり、ミドルシュートもあり、遠藤や中村憲以上にボール奪取力のある小笠原(鹿島)を推したいが、東アジア選手権の予備登録にも入っていないのは非常に残念だ。

日本の失点シーンだが、ボールホルダーへの寄せが出来ていなかったのはあるが、川口のポジショニングミスではないか。

また高原は明らかにコンディション不良で、前半半ばから動けていなかった。気温の低い中であれは死活問題だろう。いくつかチャンスはあったが、決めきれず改めて大舞台での弱さを露呈した感がある。しかしFWも「じゃあ他に誰がいるんだ?!」と言われると難しいところである。

いっそのことFWには得点を期待せず、巻や矢野など潰れ役を配置し、その背後に山瀬や大久保、羽生などを配置するクリスマスツリー型の方が良いのかもしれない。