【名古屋グランパス】首位キープ

名古屋6連勝で首位キープ! 途中出場の杉本が決勝ゴール(サンスポ)

今日は正直負けを覚悟した。小川の果敢なドリブルからPKを奪い先制したものの、立て続けに失点してリードを許した。中盤の動き出しが少なく、吉田、阿部のビルドアップにミスが多く、去年の悪いときの名古屋の見ているような前半だった。

しかし今週のナビスコ杯神戸戦と同じく後半生まれ変わった。今季の名古屋が蘇った。その勢いはナビスコ杯を含め3試合連続ゴール中の杉本投入で加速し、逆転。2点取られても3点取る。そんなたくましさには観ていて感動を覚えた。

こうして連勝を伸ばし、首位をキープしたが、前半は今季のリーグ戦では一番悪い内容だった。上記に挙げた点に加え、マギヌンの不調が気になる。3月の試合と比べると運動量が少なく、相手のマークが厳しくなっているのもあり、苛立っている様子が伺える。今日リーグ戦で初出場した深井がナビスコ杯でキレのあるドリブルを披露するなど好調ぶりをアピールしているし、一度マギヌンをスタメンから外すのもありかもしれない。またナビスコ杯を含めたここ3試合阿部にイージーミスが多いのも気がかりだ。

チーム全体での課題を挙げるとDFラインのマークの受け渡しが悪いこと。それにより今日の試合では巻に多くのチャンスを作られていた。千葉の攻撃は巻へのクロス一辺倒な感があったが、もっと中盤と連動して攻めてくる相手だと普通にやられるだろう。次の試合まで1週間あるので、修正を図ってもらいたい点だ、

厳しいことも書いているが、若い選手も多く、非常に楽しみなチームだ。その土台を作ったのは前監督フェルフォーセンである。自分たちのスタイルを貫けるのも基礎がしっかりしているからこそである。その点においてはフェルフォーセンが構築したのだし、今のチームで主力となっている吉田や阿部、小川、竹内らは彼が辛抱強く育ててきた選手である。またリーグ戦で出番に恵まれない選手が主体となって戦ったナビスコ杯でも勝利しており、戦力の底上げは確実になされている。相手が名古屋以上にメンバーを落としてきたのはあるが、それでも西村、三木、藤田は十分にこのチームでやっていけることを証明したし、巻も成長の跡が感じられる。先日のナビスコ杯では不調だった青山や福島、津田などの若手がレギュラーを脅かすような存在になったときが常勝軍団への仲間入りだろう。