【名古屋グランパス】リーグ戦初黒星

ベンゲル時代にもよく見られた試合だった。東京Vが名古屋を非常によく研究していたと感じた。中盤でのパス回しはできるもアタッキングサードでは勝負ができておらず、チャンスの大半はミドルシュートペナルティエリア内にボールが入っても那須、土屋が球際の強さの発揮していた。東京Vの守備が良かっただけでなく、名古屋も中盤や両サイドバックの流動的な動きが少なく、ハードワークもできていなかった。またマギヌンや途中交代の杉本あたりは持ちすぎな感があり、玉田はこの日ブレーキ。守備陣も吉田がボールウオッチャーとなってしまった先制点と高さでは圧倒的に上回る竹内がやすやすと河野にヘディングをさせてしまっていた。交代に関してもスリッピーなピッチ状態の中で最初に杉本を送り込んだ意図が理解できなかった。何もかも噛み合わず必然の敗北だった。

たかが1敗であり、明日の大宮対鹿島の結果によっては首位をキープできる可能性もあるし、鹿島が勝利しても2位までしか落ちない状況ではある。しかし5連戦のスタートを乏しい内容で敗れたことは非常に痛い。昨年のGWも雨の中で見事に相手のやりたいサッカーをされて敗れたあと3連敗し、陥落していった。されど1敗となる可能性もあるのだ。

中2日で迎えるホーム瑞穂での川崎戦。ミスターの手腕と選手の成長が問われる試合である。名古屋の底力を見せてもらいたいものだ。