【名古屋グランパス】4年ぶりのナビスコ杯決勝T進出に王手

5/25ヤマザキナビスコカップ予選リーグA組名古屋対浦和。

名古屋はA代表の楢崎、玉田、U23代表の吉田に加えてヨンセンが親族の不幸のため母国へ帰国し、欠場。相手の浦和も代表で主力が大量に離脱しているとはいえ、戦前は正直不安の方が大きかった。

しかし蓋を開けてみれば、名古屋の底力が見えた試合だった。特に巻の活躍は目を見張るものがあった。1得点1アシストで、2点目の杉本のゴールでは中央で潰れてDFをひきつけ、4点目の津田のゴールでもつなぎ役になっており、全得点に絡む大活躍だった。

巻、今夜の主役はオレ! “玉田ボレー”サク裂(中日スポーツ

巻だけでなく、前述の通りリーグ戦ではスーパーサブでの起用が多い杉本が1得点、今季は出番に恵まれず、この試合が公式戦2試合目の出場となった津田もワンチャンスを活かした。またゴールこそなかったものの深井もキレのあるドリブルを随所に披露し、コンディションの良さをアピールした。

攻撃陣だけでなく、吉村に変わってセンターハーフに入った米山は守備の軽さは否めないものの中盤を落ち着かせるプレーをしており、GWの連戦以降やや出番が減っていた竹内や増川も持ち味を発揮していた。

昨年は夏場に弱さを見せた名古屋だが、こうして序盤戦で控えだった選手が活躍してくれることは非常に心強い。ナビスコ杯も決勝T進出に王手となっており、それが決まれば夏場はナビスコ杯と並行しての戦いとなるだけになおさら選手層を厚くすることが必要だからだ。けが人も少なく、チーム内でのポジション争いが激化すれば日々熱のこもった練習となり、チーム力アップも期待できる。久々にリーグ戦中断明けも楽しめるシーズンである。

唯一心配なのはサテライトの選手のモチベーション。けが人が少なく、チームとして結果が出ているので、昨年のように若手を抜擢できない。というよりそういうギャンブルに出る必要がない。またサテライトの練習試合ではストイコビッチ監督やボスココーチが観ていない中で行われることも多い。そんな中で若手選手が育っていくのかという点は気がかりである。