Bリーグ17-18 第10節 三河対東京 Game1

こんな息詰まるバスケの試合を現地で観たのは初めて。

そう思えるくらい好ゲームだった。

アウェー側にもハイタッチにやってきてくれた三河の選手にナイスゲーム!と声を掛けた。

自然にこの言葉が出てきたのは充実したひとときをウィングアリーナ刈谷で過ごすことが出来たからだろう。

東京の勝因としてはハードなディフェンスを40分やり通したことに尽きる。

特に代表帰りの田中は疲れを感じさせないプレーで、攻守両面において活躍した。

試合最終盤で一定のスピードも外国人ビッグマン相手に1on1を仕掛け、決めきった姿には

やはりアルバルク東京のエースは田中大貴!!と思わされた。

また代表を外れた安藤、線の細さから当たり負けすることが多かったルーカスの活躍も評価されるべきだろう。

一方の三河は比江島、金丸のWエースが特に前半ブレーキだったのが響き、リードを奪ったのはこの試合ファーストポイントのあとのみ。

外国出身3選手はいずれも2ケタ得点を記録したが、松井、西川もWエースの不調をカバーできなかったのは痛かった。

昨季同様主力のプレータイムが長くなり、食らいつきはしたが、終始主導権は奪えなかった。

ラストオフェンスも東京の集中したディフェンスに屈した。

2節以降昨季の勝率7割以上のチームとは初対戦。

Game2、次節の川崎戦ではベンチメンバーの真価が問われる。

最後に個人評(5.0が満点、3.0が標準)

三河

#0 橋本 2.5

オフェンスに力を割けなかった。

代表定着のためにはもっと得点、アシストが必要だ。

#3 オルトン 4.5

21得点を挙げる出色の活躍。

周りとも噛み合い、ディフェンス面での貢献度も上がってきた。

プレータイムはチーム最長の34分。

#5 バッツ 4.0

セカンドチャンスで抜群の強さを発揮した。

ポストプレーでの1on1ではカークに完勝。

#6 比江島 3.0

6得点に終わったが、後半はアシストで存在感を発揮。

残り1分強のところでは同点においつくシュートも決めた。

#8 村上 3.0

狩俣欠場によりプレータイムを伸ばした。

3Qラストオフェンスでは抜群のスピードを活かした鋭いドライブから得点。

持ち味を出せるようになってきた。

#12 西川 1.5

8分強の出場で2得点。

シュートアテンプトも少なく、チームを救えなかった。

#14 金丸 2.0

4Qでチームに勢いをもたらすシュートを決めたが、前半は沈黙した。

アグレッシブなディフェンスの前に見せ場自体少なかった。

#16 松井 2.5

2Qは古巣ブースターの前で圧巻のシュートを見せたが、試合通して活躍できず。

ラストオフェンスでは3ptシュートを打つチャンスを作れなかった。

#32 桜木 3.0

後半は老獪なポストプレーで竹内のファールを増やした。

終始厳しいマークを受け、イライラが募る中でのプレーとなってしまった。

※狩俣、森川、加藤はDNP

〇東京

#1 小島 3.0

堅実なプレーで、安定感をもたらせた。

もっと得点が欲しい

#3 安藤 4.0

ミドルジャンパーがことごとく決まった。

上述の終盤での比江島の得点の際のディフェンスで-0.5

ディフェンス力向上で代表も見えてくる。

#6 馬場 2.5

W杯予選の疲労からか動きにキレを感じなかった。

NBAでのプレーを目標にしているのなら、ここは乗り越えたい。

#9 ルーカス 4.0

地味ながら貢献度は高かった。

彼の粘りあるプレーが三河に主導権を握らせなかった要因の一つ。

#10 バランスキー 3.5

桜木に自由を与えなかった。

3,4番をそつなくこなせる貴重な存在だ。

#13 菊地 3.0

こちらも地味ながら欠かせない存在だ。

#15 竹内 2.5

馬場同様W杯予選の疲れを感じさせた。

桜木とのマッチアップでは優位に立つ時間帯もあったが、疲弊し、オフェンスで貢献できなかった。

#24 田中 4.5

島根戦での負傷とW杯予選帰りなことが嘘のような活躍ぶり。

3節ぶりのGame1で勝利はこの男のチカラがあってこそ!

#31 ウィリアムズ 2.0

不調が続く。

珍しく披露したダンクや4Qでのバスカンなど気迫は感じさせたが、外のシュートの成功率が悪い。

#53 カーク 3.0

得意の豪快なダンクは少なめだったが、役割は全うした。

ディフェンス面での貢献も見逃せない選手。

※齋藤、正中はDNP

日付変わって今日Game2が行われる。

昨日同様満員となり、最高の雰囲気の下での試合となるだろう。

その中で引き続き熱戦が行われることを期待している。

しかし私は豊田スタジアム名古屋グランパスのJ1昇格のための戦いを観戦する。

刈谷も豊田も盛り上がってほしい。