Bリーグ17-18 第27節 千葉対三河

壮大な(?)プレビュー記事を書いた以上、検証・分析も責任を持ってやりたいと思います(笑)

ゲーム1は天皇杯決勝を再現するかのような展開。

千葉はあくまで自分たちのスタイルを貫いたまでで、三河の悪い部分がとことん出た。

ベンチワーク、冷静さを保てない桜木、外のシュートに頼り良い形で終えられないオフェンス。

個人的に1週間準備したことがコートで現れるのがゲーム1で、ゲーム1を制したチームがその時点では上だと思っている。

三河天皇杯決勝と同じ過ちを犯した。

年末名古屋に完敗して、地区優勝を決めた試合でも辛うじて名古屋に勝利した。

速い展開に対抗する術がない三河なので、これ以上この記事を書く意味はないのかもしれないが(笑)、ゲーム2では三河が快勝。

このゲーム2が両チームにとってCSにどう繋がっていくかを検証していきたい。

まずゲーム2の三河の勝因。

◯オフェンスリバウンド

バッツをスタメンで起用し、ほぼフル出場という強行策が当たった。

エドワーズは機能不全に。

リバウンド数は三河40対千葉22、バッツ17対エドワーズ5だった。

◯ベンチメンバー

狩俣、松井の活躍により、バックコート陣は橋本、比江島、金丸との5人でローテーション出来ていた。

比江島をPGに据える布陣も使い、相手を惑わせた。

私は小野を封じる意味でも西川がカギだと見ていたが、今節はプレータイムが少なかった…(苦笑)

(と印象で語ってしまったが、実際は狩俣6分、松井11分、西川6分と今までの試合とあまり変わらない?笑)

◯富樫にはあえて打たせた

東京の常套手段だが、富樫1人に外からポンポンと決められても大きな問題ではない。

この試合では橋本が徹底マーク起点にはさせず、シュートは打たせていた。

◯勝負所で決め続けた橋本、比江島

彼らは前半無得点だったが、橋本は後半に3ptを3本決め、流れを渡さなかった。

比江島は後半だけで16点。

決して調子は良くないが、決めるべきところで決めるのが比江島慎の真骨頂だ。

この試合に関して言えば富樫、小野との勝負所での働きは大きく違った。

◯老獪な桜木がいた

不可解なファールを取られても集中力を保ち、終盤にはフロッピングとも取れるプレーでエドワーズをファールアウトに追いやった。

このプレーは桜木、そして三河の巧さが現れている場面だ。

一方千葉は追い上げムードの中で早く追いつきたい焦りが感じられた。

点差、残り時間、ホームの大声援を背に戦っていることを考えれば、全く焦る時間ではなかった。

この両チームに最近の琉球、東京の戦いぶりを考えると昨季のファイナリストのような安定感がいずれもなく、今季はホームアドバンテージがないチームが勝ち上がってきても何ら不思議ではないと思い始めている。

三河:狩俣、松井の調子が上がっているのは大きいが、シムズはやはり厳しい。

千葉:石井の貢献度は上がってきており、西村が復帰すれば盤石に感じられるが、上述した今日の4Qのような展開でチームをコントロールできる存在がいないのはマイナス。

琉球:誰が出てもチーム力が大きく下がらない点は魅力だが、強豪相手だとサイズデメリットがどうしても目立ってしまう。

東京:琉球同様チーム力の安定性が強みだったが、最近は田中、カーク頼みになりつつある。

と考えていると番狂わせも起きるのかなとこれからの1か月半ほどが楽しみでならないが、優勝するのは馬場が復帰した東京ではないかと贔屓目なしに思う、贔屓目なしに!

(今日の試合を見ると三河もしたたかで、大舞台では手ごわい相手だなと思います。現状だと東京と同じヤマですが)