17-18チャンピオンシップ QFレビュー

ホームチームが圧倒的に有利。

そう思い知らされた先週末だった。

(昨季のポストシーズンでもアウェイチームが勝ち上がったのは残留プレーオフ一回戦の横浜のみ?)

残留プレーオフ、B2プレーオフ含め先週末開催分に関してはホームチームはレギュラーシーズンで相応しい成績を残しているので、異論はない。

しかしこれ以後に関しては地区割や4回対戦した他地区チームがどこかなども左右してくるため、一概に上位シードチームがレギュラーシーズンで強かったとは言えないのではないか。

例を挙げると

・SFの三河対東京は三河ホームだが、中地区所属での48勝と東地区所属での44勝は価値が違うのではないか?

・B2の3位決定戦はFE名古屋のホームで開催されるが、レギュラーシーズンの勝率はワイルドカードで出場の西地区2位熊本の方が上。

・SFが名古屋対川崎になっていた場合、開催権は名古屋だったが、レギュラーシーズンの勝率では圧倒的に川崎が上。

これらを踏まえるとSF、B1の16位決定戦、B2の決勝・3位決定戦に関しては中立地開催にすべきではないかと思う。

またシード順の決定方法にも一考の余地はある。

※もしA東京が敗退してしまってからこれを書くと負け惜しみと捉えられるので先に言っておきました(笑)

まぁ東京も東地区優勝出来るレベルにあっただけにもったいないですが…

その他ポストシーズンのレギュレーションに関しては言いたいことたくさんありますが、これ以上は割愛します(笑)

さて本題に入ります。

三河対栃木

三河が底力を見せ、2試合とも勝ち切った。

最大21点差がついた2戦目では4ファールでベンチに下がっていた桜木が戻って6秒後にファールアウト。

栃木が攻勢を強め、1点差まで詰め寄ったが、試合を決めたのは比江島慎

アリーナの雰囲気もものすごくイイですね!

三河はディフェンスの強度がレギュラーシーズンと比べ格段に上がっており、狩俣、シムズの貢献度も高くなってきている。

村上、西川も短い時間ながら役割を果たしている。

万全の状態でSFを迎えられるだろう。

栃木は2戦とも理想の展開には持ち込めたが、もう一踏ん張り・もう一押しが出来なかった。

来季に向けてコーチングスタッフ、ロスターに大きな変動はないと見ているが、生原、鵤がさらに成長し、田臥をいざという時の第3PGとして使えるくらいのチームになれれば復権も十分ありえる。

また今季は古川の穴を埋められなかった印象が強く、得点力が高い日本人選手の補強も必要ではないか。

〇東京対京都

京都はレギュラーシーズン終盤での行為により、スミスが出場停止。

さらに1戦目の終盤でマブンガがアンスポーツマンライクファールとテクニカルファールを立て続けに受けて退場し、2戦目は出場停止。

ともにチームとして防げる出場停止であり、残念だったし、試合の興味をかなり削がれてしまった。

正直このカードに対してはあまり語りたくないが、東京の復調ぶりを感じることはできて頼もしかったとだけ言っておく(笑)

〇千葉対川崎

私は川崎の勝ち上がりを予想していたが、歴史や思い入れなど感情だけで勝ち上れるほど甘い闘いではなかった。

正直なところ3戦目にもつれるとホームチームの優位性は更に高まるが、この試合に関しては辻よりも富樫の勝負強さが一枚も二枚も上手だった。

川崎は今季序盤戦のつまずきが響き、QFでのホーム開催権を獲得できなかったが、苦しんだ中で谷口やデービスなど多くの選手が成長できた。

来季からDeNAの下で新たな体制となるが、期待したいチームだ。

琉球対名古屋

予想外と言っては失礼だが、名古屋が大健闘。

1戦目に勝利し、2戦目も終始主導権を握り、あわやのところまでいった。

中東、船生ら若手が持ち味を存分に発揮し、力強く魅力的なオフェンスを見せ、内容では琉球より良かった。

しかし要所で力を発揮したのは昨季まで名古屋に所属した石崎であり、勝負を決めたのは昨季のCSでMVPに輝いた古川だった。

名古屋にはそういう選手がいなかった。

この沖縄での闘いで得た収穫と課題に向き合い、各選手がもう一段階ステップアップできれば、来季はCSでのホーム開催権獲得も夢ではない。

QF4試合で来季以降に一番可能性を感じたのは名古屋だった。

SFのプレビュー記事も書きたかったが、明日にします。

それではまた。