Bリーグ17-18 ファイナル 東京対千葉

アルバルク東京の強さが際立った試合だった。

私がプレビューで挙げたタイムシェアだ経験だディフェンスだというレベルを超越していた。

ファイナルの一発勝負には物申したいことはたっぷりある(後から触れます)が、たとえ3戦勝負でも5戦勝負でも東京が優勝していたと思う。

それくらい現時点でのチームの総合力に大きな差があった。

他クラブのファンの方も東京の戦いぶりを称賛してくださっていて、女子バスケの選手からもお祝いのコメントがあって、嬉しい限りですね。

↑女子バスケの選手は系列チーム所属なんですが(笑)

東京の良さばかりが目立った試合だったが、このプレーが試合を決めたといっても過言ではないだろう。

偶発的なシュートと見ることも出来るが、東京はこの直前でタイムアウトを取ってからのオフェンスである。

千葉としてはコートに立っている東京の5人の中で一番ロングレンジからのシュート力があるのはウィリアムズであり、結果決められて10点差で折り返したことはまさに痛恨の一撃だった。

またCSのMVPは田中大貴であり、これはスターターで長くコートに立ち、多く得点を取る代表クラスの選手が受賞するものなのでいわば妥当だが(笑)、SFに引き続き小島、バランスキーの活躍も見逃せなかった。

個人的にはCSのMVPは小島じゃないかと思っている。

開幕当初(いや3月末くらいまで?)私の中で小島の評価はかなり低く、この選手獲って、伊藤大司放出とか意味不明だよと思っていたが、ルカHCの小島を見る目は正しかったのだろう。

(かといって伊藤を開幕直前に放出したことは許していない...)

小島のレギュラーシーズン終盤からCSでの活躍は素晴らしかった。

実際ファイナルでは安藤21分、小島19分とほぼ変わらないプレータイムだった。

秋田からレンタル移籍の安藤は来季復帰の可能性もあるだろうが、そうなっても小島は十分PGの一番手を任せられる選手に成長したと思う。

ディフェンスでは富樫をシャットアウトし、オフェンスでも要所で得点・アシストを決めた小島は年俸大幅アップでも良いと思っています。

こうして東京が完勝したわけだが、同時にBリーグの未来には不安を覚えた。

先週のSFで感動したばっかなのにこんなこと言うのもなんですが。。

今季は結局地上波での全国中継はなかった。

昨季開幕戦とファイナルを放送した局はみるみるうちに取り扱いが減り、たまにやっても華やかな部分のみ。

代表戦の放映権は抱え込んでるだけ。

そもそもファイナルはその局の都合で土曜昼間の中立地での一発勝負という側面があるのではないか?

もちろんBリーグの魅力が上がっていないという責任もあるが、中途半端に扱うのならすべて放棄してほしい。

他のメディアでの露出も上がらない中で、色々と疑問を感じました。

ファイナルのチケット価格設定にしても高い席があるのは構わないが、3階や2階のエンド側上層部はレギュラーシーズン並みの設定で、子供料金も設定すべきだ。

今満員でも5年後10年後嘲笑される未来が見えてしまう。

また中立地での一発勝負に関しては日本のアリーナ事情を考えると中立地は仕方ないと思っているが、木・土・日での3戦勝負くらいには出来ないものか。

決められたレギュレーションの中で勝ったチームが一番強いと言われればそれまでだが、バスケットボールは流れのスポーツと言われることがよくある。

今日の試合でも千葉は前半のラストプレーから立て直せず、これは昨季からの課題でもあるが、レギュラーシーズン60試合+QF・SF4試合戦ってきて、最後が1試合で決着というのは何とも残酷だ。

もっともっと言いたいことはありますが、日本でバスケットボールがメジャーなスポーツになってほしいという想いだけです。

そのためにリーグが試行錯誤をしてくれるのなら文句は言いません。

しかし昨季から変わったレギュレーションと言えば地区内の一部チームと8回対戦することを解消したくらいですよね?

もっと危機感を持ってほしいし、ファンが憂い嘆いていることを知ってほしいです。

個人的にはホーム&アウェイの概念を大切にし、また昇降格制度があるのなら、ポストシーズンなしの4回戦均等総当たりで良いと思ってます。

とにかくリーグにはポリシーのようなものを持ってほしいです。