17-18シーズンレビュー 【シーホース三河】

昨季からの課題が解消出来なかった。

ギャビン・エドワーズは偉大な存在だった。

柏木真介の穴が埋まらなかった。

今季を振り返るとこの3点に集約されるのではないか。

ああだこうだチームの分析をすることに大きな意味はないと思うので、ここからは今季アウェイブースターからも高評価を得た運営・広報面などを含めた個別評価をしながら振り返っていきたい。

#0 橋本竜馬 4.0

持ち味の激しいディフェンスでチームを鼓舞。

リーグのベストディフェンダーも受賞せた。

シーズン終盤は要所で3ptシュートを決めることも多く、オフェンス面での貢献度も高かった。

シーズン通して得点、アシストをもっと増やしていきたい。

#3 ダニエル・オルトン 1.5

アスリート性が高く、度々アリーナを沸かせたが、メンタル面が未熟で、溜息が出ることも同じくらい多かった。

テクニカルファール、アンスポーツマンライクファールを繰り返し、2月末に退団。

#4 狩俣昌也 2.5

キャプテンの重責からかどこか萎縮したプレーが多いように感じたシーズンだった。

シーズン終盤は持ち味を取り戻し、特にディフェンス面での貢献度が高く、40分通して橋本が出ていると感じることもあった。

#5 アイザック・バッツ 3.5

オルトン退団後はスターターで出場する試合も増えた。

常に冷静に戦い、愚直にリバウンドを拾い、リング下を制圧した。

#6 比江島慎 5.0+α

説明不要。三河の、日本の絶対的エース。リーグMVPも受賞した。

来季こそタイトルを獲るべく三河で戦うだろうが、正直Bリーグでやることは残されていないのではないかと思ってしまう選手。

シーズン通して異次元のハイパフォーマンスだった。

#8 村上直 2.0

特長が活かしにくいチームスタイルではあるが、このチームを選んだからにはその中でスピードを活かす術を見つけて欲しかった。

シーズン通してワンポイント起用となり、PGの役割はあまり果たせなかった。

#9 森川正明 1.5

ポテンシャルはあり、実際11月の大阪戦、4月の琉球戦ゲーム2では結果を出したものの、継続的に使われることはなかった。

HCの采配に大きな疑問があるが、森川自身のメンタル面にも課題があるのかもしれない。

#12 西川貴之 1.5

欧州サッカー界でメディアがよく取り上げる期待外れイレブンのような企画がBリーグ界にも存在したら、多くの票を集めてしまいそうな選手。

北海道のエースとして活躍し、代表経験もあるが、シーズン通して低調なパフォーマンスに終わった。

2月には代表候補合宿に招集され、この後行われるW杯予選に向けた合宿にも招集されるとの情報もある。

能力は一級品だけに来季の巻き返しに期待したい。

#14 金丸晃輔 3.0

昨シーズン同様‘変態’ぶりは随所に発揮したが、試合を決めるような活躍は少なかったように感じる。

桜木とのコンビネーションが洗練されすぎているが故に引き出しの少なさも否めない。

#16 松井啓十郎 2.0

代表経験もある日本屈指のシューターだが、A東京時代の昨シーズン同様満足なプレータイムは得られなかった。

役割が多岐にわたる三河の2番ポジションは不向きか。

#24 加藤寿一 1.0

プレータイムはごく僅か。

本来なら評価対象外だが、常にフォアザチームの姿勢でベンチから盛り上げ、シーズンオフにはイベントや広報活動に積極的に参加した点を考慮した。

プロ選手に求められる役割はコート上だけではない。

しかし来季は新天地を求めた方がいいだろう。

#32 桜木ジェイアール 2.0

彼自身に衰えは感じないが、上位チームとの対戦で帰化選手や日本代表クラスのビッグマンとのマッチアップでは限界を露呈した感も否めない。

天皇杯決勝、CS・SF1戦目でのラストプレーなど試合を放棄する場面も多い。

チームとしても彼に依存しない戦い方を構築していく必要があるだろう。

#44 コートニー・シムズ 3.0

2月末オルトンに代わって加入。

NBA DリーグMVP受賞経験もあるベテランだが、加入当初は優勝を目指すチームの外国籍選手としては物足りなさを感じた。

試合を重ねるごとに地味ながら役割を忠実にこなす姿勢がチームメートにも認められていった感がある。

SF2戦目でのカークとのマッチアップは見応えがあった。

・HC 鈴木貴美一 2.0

シーズン後半は点差が広がった試合でもチーム一丸となって戦い、オーバータイムの末勝利するなど苦戦しても勝ち切る強さを見せた点は昨シーズンからの変化。

※ワンポゼッション差のゲームの勝率は昨シーズン4勝2敗から11勝3敗。

チーム間の実力差が縮まってはいるものの、なお強者であることは証明した。

しかしGM権限を持つ中で、新しく獲得した選手をチームに組み込めなかった

特に西川に関しては4番起用も視野に入れていたようだが、全く機能させられなかった。

SFはホーム開催ながら3戦目にも持ち込まず敗退し、結局昨季の二の舞となったことは責任重大。

・MC 小林拓一郎 4.5

これだけの競技への愛、担当チームへの愛を持った話し手は他競技含めてもそうそういないのではないか。

今シーズンは分かりやすさを重視して日本語での説明を増やすなど初心者への配慮も感じられた。

本来なら5.0満点だが、SF2戦目終盤での「6点差!」「4点差!」がアルバルクファンとしては脅威だったので減点(笑)

これも用意されたフレーズではなくチーム愛から自然と出たものだと思います。

・PR隊長(代理) 高柳明音 5.0

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総選挙でも上位に名を連ねるSKEの人気メンバーが本気感出して応援している姿はバスケ人気拡大の上で非常にありがたい

ゲストとして公式に来場したのが3回、非公式にも3回くらい来ているはずで、たぶん私より多いです(笑)

来季は握手会とかやってほしいです←たぶん無理(笑)

・公式風マスコット タツ 4.5

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昨シーズンのファンフェスで新マスコット誕生が発表されたが、期待感は皆無に等しかった。

蓋を開けたらホームゲームを盛り上げるだけに留まらず、アウェイ遠征も度々行い、アウォーズにも潜入するなどBリーグに新風を巻き起こした。

ハーフタイムのトランポリンダンクは恒例イベントとなったが、成功率が上がってからも新ネタを披露することなくダンクで貫き通したので−0.5とする。

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・グッズ担当 5.0+α

毎週毎週新商品を投入し、デザインセンスも◎

コラボグッズで他クラブブースターの関心も呼び込むなど仕掛けが上手い。

私も思わずタツヲとゴーディーのコラボマグカップは買ってしまった。

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グッズは売り上げを作るだけでなく、ファンに試合以外でのタッチポイントを創出し、学校や職場での宣伝材料ともなるので、他クラブも参考にしてほしい。

・広報、運営 4.0

今シーズン試合のPRやアリーナの演出は格段に向上し、大河チェアマンからもお褒めの言葉があった。

試合情報は遅くとも3週間前にはHPに掲載され、毎回様々な仕掛けがあった。

アリーナ内は施設の壁、柱が見えないくらい装飾され、非日常感を創出していた。

詳しくはこちらを↓

動画は私の観戦の想い出的な感もありますが(笑)、田村さんがあげられた方は特にアリーナの雰囲気の良さが伝わってきますね!

参加者が昨年比約3倍に増えたとされる急増ぶりに対応できず不満が噴出したファンフェスの運営と昨シーズンから改善されている気配があまり感じられないオフの広報体制に減点。

夏を有効に使えないと新シーズンの集客はまた一からのスタートとなってしまう。

ここが変わればリーグ屈指のビッグクラブだろう。

私は来季も何度も通うだろうが、変わって欲しい。

上述の通り昨年の今頃新マスコットに期待した人はいなかったし、アリーナ演出がここまで向上すると思っていた人も少ないだろう。

オフシーズンの広報活動、過度な期待は禁物だが、多少期待しています。

それでは。

次回はアルバルク東京のシーズンレビューをお届けする予定です。