AkatsukiFive 女子 強化試合 対チャイニーズ・タイペイ

一言で素晴らしいチームです。

バスケの奥深さを感じることができましたし、バスケの戦術って常に進化してるんだなってことを実感しました。

誰がコートに立ってもレベルが落ちなくて、戦術・システム・約束事の中で各選手が持ち味を発揮していて、TV観戦でしたが幸せでした(笑)

ただ日本が強すぎて、後半は物足りなくなったのも事実。

主にベンチメンバーが出場していて、アピールが必要な選手たちでしたが、それでも集中力が切れていると感じる場面もありました。

8月には世界ランク5位カナダとの強化試合が組まれているので、カナダがベストメンバーに臨んでくれるのであれば、その試合が試金石となるかもしれません。

なおこの試合の戦術的なことなどはこちらのブログにものすごく分かりやすく書かれているので、女子バスケに興味を持った方は是非ご覧ください!

指導者をされている方で、かつアルバルクファンでもあるので、ホント読み応えあります!

以下は素人の贔屓目込みの所感です。

異論反論は受け付けます。というか女子バスケのことでディスカッションしたいです。

オメデタの大崎、実質代表引退となった吉田に加えて、国内では久々の代表戦出場となるはずだった渡嘉敷、アジアカップ決勝で吉田の穴を埋めた藤岡が欠場。

男子で竹内譲次、篠山、ファジーカス、宇都がいなかったら不安しかないが、どんな選手が見られるのかとむしろ楽しみになるのが女子代表である。

ふたを開けたら穴を埋めるどころか更なる可能性を大いに感じさせてくれた

ポジション別に振り返ってみましょうか。まずはPGから。

町田に関しては何も言うことはないです。

アシスト5、ターンオーバーは1。安心して見ていられた。

初代表ながら16分の出場でアシスト12を記録した本橋はこの日最大の収穫ではないか。

気の利いたディフェンスでも貢献していたが、ゲームコントロールという点では当然ではあるが経験不足な面も感じさせた。

これからが楽しみな選手だが、舞台慣れするためにアジア大会のメンバーに入れた方が良い選手かもしれない。

JX-ENEOSトヨタデンソーの選手が大半を占める日本代表において、クラブチームである東京羽田ヴィッキーズから代表に選出されたいう点でも意味は大きく、東京羽田や山梨、新潟、その他プレーオフ圏内を争う企業チームの選手たちにも励みになったはずだ。

所属チームでの活躍が代表入りに繋がり、さらには上位チームへとステップアップしていく選手が出てくるかもしれない。

移籍が活性化すればリーグ全体が刺激され、レベルアップに繋がり、興行としての魅力も向上するのではないか。

その点からも本橋の今後には期待している。

三好に関してはシューター寄りのPGで、実際この試合でも3ptシュート2本を含む10点を決めているが、先述の2選手の活躍を受けてか気負い過ぎている印象を受けた。

ターンオーバーはPG3選手で最多の3を記録するなどやや強引のプレーが目についた。

藤岡も含め他のPGと違う色は必要で、特長を殺してほしくもないが、コントロール能力も向上させたい。

続いてSG。

スタッツに表れる分かりやすい活躍ではなかったが、水島の存在感は絶大

このチーム彼女のディフェンスがないと成り立たないです。

加えてドライブからファールをもらえ、シューターでもある。

リオ五輪代表の本川が代表に復帰すれば水島だって安泰ではないが、今回選ばれてる16人の中では一番代えの利かない選手ではないか。

※この項目だけは異論反論受け付けません(笑)

赤穂ひまわりも日本バスケ界の常識を覆すSGとして個性を発揮していける選手だと思います。

SF、PF、Cに関しては試行錯誤しているようだが、この試合のMVPでもある馬瓜エブリンの活躍には驚かされた。

3ptシュート5本を含む19得点は本人もビックリといった様子だったが、強豪相手でもあれくらい外から射抜ければ日本のエースだ。

日本人離れした屈強な体格(父がナイジェリア人なので当然だが)のオコエ、見た目からは器用さを感じさせない河村も3ptシュートを決めており、長岡、宮澤、赤穂さくら、高田はもはや何の心配もいらない安定感。

それぞれ特徴が異なるので、オフェンスパターンは実に豊富だ。

出場した13選手の中で唯一心配なのは藤高か。

チームが新しいことにチャレンジしている中で一人ゲームに入れていない印象を受けた。

リオ五輪では3ptシュート成功率が50%を超えるなど大活躍した日本屈指のシューターだが、スペシャリスト受難な時代なのはバスケに限らず、スポーツもっと言えば一般企業でも共通することではないか。

男子バスケを例にしても松井啓十郎は満足なプレータイムを得ることが出来ず、bjリーグ屈指のシューターだったという岡田優は今季途中移籍を迫られた。

竹内公輔、金丸晃輔も代表に選ばれない。

スペシャリストすぎるとスタイルを選ぶが、マルチすぎると器用貧乏となりかねない。

非常に難しい時代だ...苦笑

ただホーバスHCは他の選手と遜色ないプレータイムを与えており、藤高の、シューターの必要性は認識しているはずだ。

今後の活躍に期待したい。

※水島さん目線なのでどうしてもガード中心の見方になっており、SF、PF、Cは手抜き感あって、すみません…苦笑

このように女子代表は前途洋々だと思うのだが、そうも言っていられない事実もある。

Wリーグの試合数が少ない、女子バスケ(さらにいうとバスケ界全体)への注目度が低すぎるのだ。

先週のチャイニーズ・タイペイ戦を会場以外で見ることが出来たのはスカパーのみ。

他のスポーツで見るとサッカー、ラグビーの強化試合は地上波で生中継。

バレーボールのネイションズリーグもNHKBSで中継していた。

この中で一番国際舞台で結果を出しそうなのは贔屓目なしに女子バスケである。

W杯予選の中継がCSとネット配信のみになりそうな男子バスケ含め、JBAの努力が必要だ。

日本バスケには魅力的なコンテンツがたくさんある。

Bリーグにしてもエンターテイメント性が先行している感があるが、スポーツとしての魅力も十二分にある。

JBAソフトバンク、その他スポンサーが知恵を絞り、バスケをもっと人気のあるスポーツにしてほしい。

W杯2か月前に監督を解任している競技に負けたくない←勝負しても仕方ないのだけど(苦笑)