1戦目はまたしても入り方が悪かった。
エブリンが引き続き好調で、ロングツーがことごとく決まり、点は各クォーター安定して取れており、引き離されずに済んだが、これがJX-ENEOS相手だと思うとゾッとする。
ディフェンスが序盤緩いように感じる。
2試合通して落合の外はある程度ケアできたが、その分彼女に自由に動かれ、トヨタは起点を抑えられなかった。
また谷村の巧みなスクリーンアウェイの動きに対してマークのスイッチ・ローテーションが上手くいっていない場面が多く見られた。
チームとしての勝負強さは健在で、エブリン、安間を中心に三好、栗原もここぞという場面で3ptシュートを決めて、競り勝った。
試合のツボを押さえたしたたかさは見せたものの、弱みは改善できていない。そういう試合だった。
シャンソンはアーリーエントリーで加入した野口が才能の一端を見せた。
ファールアウトになったものの、まだまだ細身の身体ながら長岡らと臆せず勝負。
個人的には特にディフェンスに光るモノを感じた。
またこの試合では気になることがあった。
2Q終了間際のこの場面。
跳ねたボールがゴール下か裏か微妙な所に当たってレフェリーが止める→ゴールの下だと本川選手アピールしてボールをレフェリーに弾いて返す→レフェリーの足に投げつけた形になって他のレフェリーがテクニカルを宣告→抗議しまくったシャンソンHCもテクニカル
— アキチャンa.k.aバスケクソ野郎 (@akichanggggg) 2019年2月2日
確かにスッキリしない判定だったが、ボールを投げつけた本川は良くない行為だ。
それ以上にシャンソンのHCがW-TVでもハッキリ聞こえる声で審判に「バカヤロウ」と言っていたのは幻滅した。
時に審判に抗議することは必要で、勝負の世界なので熱さも見せていかないと選手からの信頼も得られない。
しかし相手のラフプレーなど自チームの選手に身の危険が及んだわけでも審判に明らかなルール適用誤りがあったわけでもなく、多くの観客もいる中で「バカヤロウ」は到底許されることではない。
以前オールドファンから「昔と比べると丸くなった」と聞いたことがあるが、全く容認できない。
自分が審判の立場だったら提訴したいが(皮肉込み)、果たしてあの抗議がシャンソンに何かもたらしたのだろうか。
本川がテクニカルファールを取られた時点でコーチ陣は選手たちを落ち着かせるべきだったのではないだろうか。
その上で相手に与えられるFT後のディフェンスなど残り時間の戦い方を指示すれば、FT後の三好の3ptは防げたかもしれない。
結果シャンソンとしては勝てるゲームをテクニカルファールで落としてしまった。
話を試合に戻します。
2戦目は試合の入り方もよく、終始危なげない内容だったが、前日同様谷村の動きをケアできていないのは気になった。
チーム全体としてもディフェンスでよく足動いてて、シャンソンはターンオーバー多め。
— アイルトン・セナ (@Ante_7_Sena) 2019年2月3日
ただ昨日から谷村さんのダイブを抑えられてないのが気になるかな…
さとみさんの外は諦めるしかない(笑)
その中でこの日のヒロインはディフェンスでリズムを作り、20分弱の出場ながらチーム2位の得点も取った山本。
改めて見ると2Qラスト3分くらいの先輩が神がかってる!
— アイルトン・セナ (@Ante_7_Sena) 2019年2月3日
3連発の3つ目が特にすごい!反対サイドから動いてマーク振り切って、ドライブからフローター気味のバンクショット
アンテのインスタにも載ってるから見てもらいたい。
2Q終了
— fox! (@chifoxxx) 2019年2月3日
落合さんにしろ先輩にしろ、アナタがもう一歩二歩前に進んだとこでボール持ったらきっと良いプレーになるよってところまで仲間を動かすパスを出せるのが素敵。おいおい日本語難しいな。伝われ〜!
前週の三菱戦では2試合ともDNPだったが、その悔しさを晴らすべく映像越しでもギラついてる様子が感じられた。
山本のディフェンス力はトヨタのPG3人の中でも一番だと思う。
相手のオフェンスを遅らせ、相手PGの冷静さを奪うことができる。
オフェンスでは人の動きをより活性化させることが出来る。
今年のトヨタはコートを広く使ってボールを動かしているが、リズムが悪い時は人の動きが少なく、最終的に単騎でのドライブになってしまう傾向がある。
この日山本がコートに立っている時間帯はボールも人もよく動いて、非常に流動的な動きが出来ていた。
まだまだ好不調の波があるルーキーとはいえ、これだけの天才が3番手PGに甘んじているのが今のトヨタの強さであり、伸びしろであると思う。
1戦目の結果を受けて、レギュラーシーズンの2位以上が確定した。
最終週JX-ENEOS戦で連勝すれば1位も可能だが、選手の疲労や怪我のリスクを考えるとそれを狙いにいくことは現実的ではない。
プレーオフ前に秘策をさらけ出してしまうリスクもある。
先を見据えた戦い方をするだろうが、トリノスHCが何を試すか。
・シャンソン2戦目では不発に終わった3ガードを再度テスト
・栗原のプレータイムを長くする=3ptを増やしたい=JX-ENEOS相手にインサイド勝負は厳しい
・ディフェンス重視→山本、水島をスターター起用
(シャンソンとの2試合でプレータイムが少なく、怪我が再発してないか心配だが)
・エブリン、長岡、ステファニー、馬の同時起用
・皇后杯で少し使ったゾーンディフェンスを再度テスト
ざっと思い浮かぶところを羅列したが、トリノスHCの策に注目したい。