(たぶん)日本一早いアンテロープス19-20シーズン戦力分析

18-19シーズンのトヨタ自動車アンテロープスはレギュラーシーズンを2位通過したが、セミファイナルで三菱電機コアラーズに惜敗し、ファイナル進出を逃した。

そしてそのシーズン限りで5選手の退団・引退が発表された。

【2018-2019シーズン終了 御礼とご報告】(チーム公式サイト)

チームを去るのは近藤楓、出水田理絵、角畑莉子、ヒル理奈、馬伊娜の5選手。

さらには選手としても長く在籍した久手堅笑美さんも退団と新シーズンの変化を予感させるものとなった。

私の個人的な感情はインスタで吐露したが、一応貼っておきます(笑)

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トヨタ自動車アンテロープス、5選手の退団が発表されました… おそらく3選手は引退でしょう。 シーズン通して追いかけてると、この発表はやはり辛いものがある。 全国各地で開催してるから現地観戦はなかなかできなかったけど、現地行った時はアップから出待ちやサイン会と追っかけのごとく(笑)応援してるといろんな感情がこみ上げてくるもの。 特に残念なのが引退するであろうリョクさん。 コート上では当然起こりうる接触プレーでの転倒でも相手を気遣う優しさを持っていて、オフコートでもこんなおじさん相手にこの笑顔ですよ☺笑 プレータイムには恵まれなかったけど、若手からもベテランからも信頼されてる感じだし… もう言葉が出てこないですね。。 それからメルさん🍊 さすがは五輪出場選手ですよ。 トリノスヘッドコーチの理想像とは違ったのだろうけど、短い時間でも結果出してた選手だから、もう少しチャンス与えてほしかったかな。。。 新天地でチャレンジと明言している。 トヨタの安定した環境を捨ててチャレンジするメルさんを今後も応援していきたい。 マコちゃんも移籍だろうか? ハッキリしないコメント勘弁してください…苦笑 移籍する選手、社業に就く方、退社される方。それぞれのご活躍を祈念しております。 そして5選手が退団するということは最低でも2,3選手は加入する。 その楽しみもある。 チームは生き物、別れを悲しんでばかりもいられない。 来シーズンどんなアンテロープスが出来上がるのか、まだまだ開幕は先だが、期待して待ちたい。

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これを貼ることに意味があるのかは分かりませんが(笑)、私は前シーズンこれだけの想いを持って応援してきたつもりです。

戦力的に考えると近藤選手、馬選手の退団はかなりの痛手。

2選手ともセミファイナルではほぼ出番がなく、トリノスHCの思い描くそれぞれのポジションの選手ではなかったのかもしれない。

しかし近藤選手はリオ五輪に出場するなど代表経験豊富で前シーズンも出場すれば結果を残していた。

馬選手は前々シーズンからプレーの幅を広げ、レギュラーシーズンではインサイドで存在感を発揮していただけに退団は予想外だった。

と不安な気持ちもある中、移籍加入選手の発表は6月だろうと思っていたら、令和突入とともに発表があった。

【新加入者4名の発表とコメント】(チーム公式サイト)

河村美幸選手(←シャンソン化粧品)、西澤瑠乃選手(←日立ハイテク)の新加入が発表された。

スタッフとしてお2人の方の入団も発表されている。

退団・引退した選手の中にはいわゆる戦力外ではなく、新シーズンも引き続きプレーしてもらいたかった選手もいるだろう。

その中で新卒選手の獲得はなく、河村選手、西澤選手もWリーグでの経験豊富な選手で、タイトル獲得を至上命題とする強い意志を感じ取ることが出来る。

インサイドプレーヤーに関しては先述の通り、馬選手の退団は想定外で、補強にしても前シーズン全くプレーしていない河村選手の獲得は予想していなかった。

トヨタ紡織を退団した畠中選手かなと思っていた)

しかし17年アジアカップ、18年アジア大会に出場するなど代表経験をあるピュアセンターの河村選手がベストパフォーマンスを発揮できればインサイドは確実に強化できる。

復活できる見込みが高いので獲得に踏み切ったはずで、期待している。

西澤選手に関してはPGの補強をすること自体が驚きだったが、ここにもトリノスHCの意向が感じ取れる。

前シーズン水島選手が負傷離脱後2ガードを基本ラインナップとなり、水島選手復帰後も2ガードを継続し、スモールラインナップを敷くことが多かったが、新シーズンもこれを基本としていくのではないか

日立ハイテクで主将の鶴見選手とほぼ同等のプレータイムを得ていた西澤選手には期待大だ。

これを踏まえてポジション別で考えていきたい。

近年PG、SGなど5分類からハンドラー、ウィング、センターの3分類で捉える専門家が増えているようだが、アンテロープスもその傾向にある。

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・ハンドラー

三好 安間 山本 西澤

・ウィング

水島 馬瓜(エ) 栗原

・センター

長岡 馬瓜(ス) 脇 河村 森

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所感としては桜花OGの割合がさらに増えたなと。

そして三好ファミリーがさらに増えました(笑)

ってことは置いておいて(笑)、戦力分析をしていくと根本的に12人しかおらず、あと1~2名の補強があるかもしれない。

(リーグの一次登録が終わってからこの記事を書いても良い気がしないでもない←)

新シーズンも22試合で、中断期間も多い。

戦術を落とし込むにはロスターは多すぎないほうがいいのだろうが、けが人発生や森選手、河村選手がどれだけ稼働できるか不安な面もあり、このまま12人なら永田選手(東京医療保健大)、中田選手(早稲田大)のために枠を開けていると思っておく(笑)

全体的にスペシャリストが揃った印象がある。

スペシャリストたちを束ねて、チームの総合力を上げていこうとする意図は前シーズンの戦いから垣間見ることができたが、マルチプレーヤーやロールプレーヤーも求められる。

そういう選手がラストピースとして今後加入するのかもしれない(そう思っておく 笑)

ポジション別で見るとハンドラーは2ガードメインとするのなら非の打ちどころがない選手が揃った。

三好、安間両選手に負担をかけ過ぎないようにしたい。

山本選手の覚醒、西澤選手の早期フィットが求められる。

ウィングは選手層に不安が残り、ここにサイズのある選手が加入するかもしれない。

シャンソンを退団した加藤選手は愛知県出身&桜花OGであるかなと思っていたが、トヨタ紡織への移籍が決まったようだ。

1か月間インスタをじっくり見て、誰が入るのか妄想していきたいw

センターは昨シーズン終盤急成長し、この春は3×3ではなく5人制の代表に招集されているステファニー選手はもちろんの事、外のシュート力も高い脇選手にも期待がかかる。

トリノスHCも前シーズン開幕戦でスタメンで起用するなど才能を評価しており、脇選手がプレータイムを伸ばせられれば、インサイドは多様な人材が揃い、戦い方にも幅を出せる。

センターも河村選手、森選手のコンディション次第では更なる補強があるのかもしれない。

と2シーズン目を迎えるトリノスHCの色が濃く反映されたロスター編成になった。

前シーズンよりも日本代表の活動終了から開幕までの期間も空きそうで、チーム作りに費やせる時間は確保できそうだ。

トリノスHCの真価が問われるシーズンとなる。

期待して見守っていきたい(開幕まで5か月ほどありますが 笑)