女子3×3国際大会に2チーム参戦する日本代表はいずれも首位で予選通過し、本日決勝トーナメントがお台場で開催
— BasketballSpirits (@BBSpirits) September 22, 2019
スリー・エックス・スリーで呼称が落ち着き、俄然オリンピックへ向かって盛り上がっていかねばならない新種目の『3×3』。現在、国際大会…… #3x3 #3x3WS https://t.co/IYUuprYzuw
日本からは2チームが出場。
Aチームは前回出場のモントリオール大会から1名変更があり、篠崎澪・三好南穂・内野智香英・馬瓜ステファニーの4選手。
中国代表の出場取りやめにより前日になって急遽出場が決まったBチームは尾崎早弥子・山本麻衣・東藤なな子・関ななみの4選手。
結果は2チームとはグループステージは1位通過するも準決勝敗退となった。
急造チームながら大健闘したBチーム
急遽出場に加えて、山本選手以外は3x3慣れしていない中で選手それぞれが特長を発揮し、大健闘したと思う。
山本選手、誰と組んでも類まれなリーダーシップを発揮するが(笑)、今回はひと際そういう場面が目立った。
プレーでも3x3経験を重ねるごとに身体の使い方・緩急の使い方が向上し、ここぞという場面での2ptシュートは絶対に外さない。
五輪出場は伊集選手との争いになってくるだろうと思うが、今後の活躍から目が離せない。
この夏3x3の大会に何度か出場したけど、3人だったり急遽出場だったり経験乏しい選手と組んだりで、かなり良い経験が出来てると思う。
— 車屋ガルシア🚗🦌 #バスケ日本一丸 @VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) September 21, 2019
U23W杯にも出ると思うけど、それらの経験は5人制にも必ずしやフィードバックされる。
今後に期待しかない。 https://t.co/MYaFwKheWC
Mai Yamamoto says come and get me😎 #3x3WS pic.twitter.com/qp8tZ9Hb6n
— FIBA3x3 (@FIBA3x3) September 22, 2019
山本選手が出ていない時、ディフェンスのズレや攻守の切り替わり時に動きが止まってしまう場面もあったが、2試合目以降ほぼ見られず、若いとは偉大だと実感した。
東藤選手はやっぱり天才だ。
点を取る感覚はもちろんのこと、ディフェンスでも間合いの詰め方が非常に良く、教えて上手くなれるものではないセンスがあると感じる。
故に天才だ←しつこい
アウトサイドシュートをもう少しクイックで打てるようになれば水島選手と近藤楓選手を足して二で割ったようなスーパーな選手なれる!
尾崎選手、関選手に関してはプレーを見るのが全くの初めてではあるが、さすがは名門札幌山の手高校出身だけあって基礎スキルの高さを感じた。
Wリーグで長く活躍できる選手ではないだろうか。
関選手は準決勝の最終盤に2ptシュートを決めれば同点という場面でチャンスが回ってきたが、決められなかった。
関さんには非常に良い経験になったと思います。
— 車屋ガルシア🚗🦌 #バスケ日本一丸 @VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) 2019年9月22日
あそこで決め切れるのがチームを背負える選手。 https://t.co/MuMKgJrTQC
Bリーグ17-18シーズンセミファイナルの三河対A東京での比江島選手を思い出す展開だったが、ああいう場面での勝負強さを持っている選手が一流で、3x3でも5人制でもそこは同じ。
急遽の出場とはいえ日の丸を背負っての戦いで悔しさを味わったと思う。
高卒でWリーグ入りしたということはその時点でものすごいことなのだが、この経験を糧にさらに成長してほしい。
篠崎選手のスピードに頼ったオフェンスが多くなったAチーム
2日間通して2ptシュートの成功率が低く、準決勝に関してはアテンプト自体も少なかった。
その中で篠崎選手のスピードに頼ったオフェンスが多かったこと、U23W杯にも出場が予定されているステファニー選手の不調が気がかり。
Team Japan with the nice ball movement 🔥🔥🔥 #3x3WS pic.twitter.com/GWQ5gQkhH0
— FIBA3x3 (@FIBA3x3) 2019年9月22日
Shinozaki with the shake 'n bake move👊#3x3WS pic.twitter.com/JdpBFD6FyL
— FIBA3x3 (@FIBA3x3) 2019年9月22日
三好選手は2ptシュートを期待されて選ばれているに違いないが、成功率の低さが目についた。
総得点の差によりグループステージを1位通過できたが、オーストラリア戦後半での三好選手の2ptシュートが大きく寄与しているが、試合序盤でなかなか決められない。
三好選手は前半20分間で自分のリズムを作り、後半爆発することが多く、試合時間が短い3x3より5人制向きではないだろうか。
コンスタントに力を発揮できる選手になることを期待されて、3x3で起用されているのかもしれないが、現時点では五輪出場は難しいかもしれない。
また三好選手以外にも言えることだが、サイズ・フィジカル・幅のある相手に対してピック&ロールの質向上などオフボールでの動き出しやより緩急のあるドライブでズレを作り、オープンで2ptシュートを打てる回数を増やしていく必要があるだろう。
今後生き残るのは誰か
東京五輪まで1年を切っているが、Wリーガーなど5人制を主戦場とする選手の3x3での活動は来月上旬のU23W杯でひとまず終了。
今後は5人制での試合やWリーグ中断期間に実施されるであろう合宿を経てメンバーの絞り込みが進むだろうが、約半年間で日本にとってどういうサイズ構成がベストかがハッキリしたと思う。
まずピュアセンターは必ず選ぶべき。
今大会でステファニー選手が力を発揮できなかったのはコンディションだけでなく、リバウンドなどリング下での仕事が増えたことが一因にあると思う。
また出来れば180センチ前後のオールラウンダーは2人欲しい。
これも踏まえての予想、ポジション分けは私の勝手な括りです。
〇ハンドラー:伊集 山本 (篠崎)(永田)
〇ウィング:篠崎 宮下 (永田)
〇フォワード:ステファニー ※個人的には確定
〇センター:西岡 田中 栗林
伊集選手、山本選手とも強いリーダーシップも持ち合わせ、2人とも選びたいところだが、特長を考えると現実的ではない。
ここが一番難しい人選となりそうだが、個人的には未来への投資の意味も込めて山本選手を推したい。
今大会を振り返っても分かるように篠崎選手の特長は3x3で存分に発揮されている。
篠崎選手と宮下選手の併用でより攻撃的なスタイルを展開することも考えられるし、そのラインナップを見てみたい気もするが、バランスは悪くなるだろう。
現時点では篠崎選手に優位性があるが、宮下選手のサイズ・フィジカルはオーストラリア相手に勝てなかったことを考えると必要ではある。
(ここも同じくらい難しい人選だろうか...苦笑)
前回の当ブログで8月に行なわれた合宿に参加している10選手の中から東京五輪のメンバーも決まるだろうと書いたが、ここにきて永田萌絵選手(東京医療保健大学4年)も浮上してきた。
というのも来月のU23W杯に現時点でエントリーされているからだ。
身体能力が高く、173センチながらリバウンドでも貢献できる選手で、個人的には女版馬場雄大と呼んでいる(笑)
昨年はアジア大会出場、インカレMVPなど活躍しており期待されている。
3x3でも今春の2度の強化合宿に参加し、メディアインタビューでは二刀流を宣言しているが、その後3x3代表での活動はなかった。
アウトサイドシュートに課題は残すものの、U23 W杯での活躍次第では充分今後候補となり得るポテンシャル高い選手である。
センター陣からは今大会出場選手がなく、評価は前回の当ブログ同様。
現時点では西岡選手だが、私はよりクイックネスに長けた田中選手を推している。
他国の大型センターに真っ向勝負できるのは栗林選手。
予想と希望を交えると山本、篠崎、ステファニー、西岡の4選手が五輪メンバーか。
素人の戯言など知るかと言わんばかりに(笑)各選手が切磋琢磨してスキルを上げ、上記4選手が誰も5人制含め五輪メンバーに入らなかったら、3x3代表の活動が日本女子バスケ界のレベルアップに対して成果を上げたと言えるかもしれない。