3x3 U23W杯で女子日本代表優勝

お見事としか言いようがない。日本バスケ界では男女全カテゴリーで初の世界大会優勝という

快挙です。

男子サッカーで例えるなら五輪で金メダル取るようなものです。

本当におめでとうございます。

大会前は不安も

3選手はこの春夏で何度も3x3の国際大会に出場してきたが、永田選手は一度も出場していなかった。

直前まで所属する大学の試合に出場しており、満足のいく練習は出来ていなかったと思う。

蓋を開けると不安は的中した。

永田選手はオフェンスでは高い身体能力を活かした得点を稼いだものの、ディフェンンスで不慣れさを露呈した。

加えてステファニー選手がウーマンズシリーズ東京大会から引き続き本調子ではなかった。

春のウーマンズシリーズでも3x3経験の乏しい4選手で参加した中で尻上がりに調子を上げて、好成績を残したこともあったので、日本女子選手の適応力の高さに期待しつつも引き続き不安もあった。

直前でのスケジュール変更が幸いした

イタリア代表が航空機のトラブルにより到着が遅れ、初日は1試合のみ戦い、イタリア戦は翌日に行ったことかもしれない。

1日でコミュニケーションを深められたのではないかと推測する。

そのイタリア戦が劇的な勝利、さらに結束は深まったと思う。

西岡選手は得意とは言えなかった2ptシュートを試合終盤に2連続で沈めた。

ステファニー選手はベストに近いパフォーマンスを取り戻し、永田選手はディフェンス面のウィークポイントを自らのストロングポイントでカバーした。

一見3x3向きとは思えない豪快・大胆過ぎるドライブで翻弄した。

その3選手を操りつつ、自らも得点を荒稼ぎし、大会MVPにも輝いたのが山本選手。

もう3x3で求められるプレーを完璧にマスターした感がある。

敗れたフランス戦以降の更なる進化

加えて敗れたフランス戦では永田選手の2ptシュートが決まり始めて、決勝トーナメントではディフェンス面でもギャップがほぼ生まれなかった。

決勝は序盤ロシアのシュートが落ち続けていたことにも助けられたが、そこで日本は4選手が中外偏らず攻めて確実に沈めた。

戦前の不安が杞憂に終わった。完璧なまでの優勝だった。

WリーグBリーグでも3x3代表選手が活躍

明らかに不向きな選手は別として事情が許す限り3x3を経験することはスキルアップ、メンタル強化につながると思う。

優勝した代表選手たちが今後所属チームでどういうパフォーマンスを見せるかも非常に楽しみである。

10/10,11に試合がある山本選手、ステファニー選手は特にハードスケジュールとなるが、山本選手と本橋選手のMVPマッチアップが見られたら、女子バスケファンとしては感無量だ。

東京五輪に向けて

そして3x3も5人制も東京五輪への戦いはこれから。

前者に関しては雑音も聞かれるが、試合に集中出来る環境整備を関係者に求めたい。

今後のメンバーはU23W杯のイタリア戦までは山本、篠崎、ステファニー、西岡の4選手で内定で良いと思っていたが、永田選手の短期間での成長、Wリーグで進化の跡を見せる選手たちを見ると今後もコーチングスタッフは頭を悩ませることだろう。

一つ言えることは開催国枠を確保できなくても、自力で出場権を獲得できるだけの力がある

さらに言えばメダルだって十分狙える。

Wリーグでの活躍から目が離せない。