髙田真希選手のオンライントークを視聴した感想


f:id:antelopes_7_12_23:20200506151158j:image
5/1〜5まで5夜連続で髙田選手がZOOMを使って、Wリーグの選手らバスケ関係者とオンライントーク会を開催した。

私も伊集さんとの回を視聴させていただいた。全ての回を視聴したい気持ちはあったが、お金がかかること・機械オンチでZOOMを使いこなせるか不安で躊躇っていた(笑)しかし東頭HCとの回を視聴された方から称賛の声を多数お伺いし(Twitterで #バスケWeeeek から検索してみてください)、意を決して申し込んだ‼

 

プライスレスなトーク

まさにプライスレスだった。プライスレスとはこのためにあるような言葉だと思った。それまでの回を視聴していなかったことを後悔した。バスケ、スポーツに限らず人として・組織をまとめる立場としてなどなど人生の色々なところに役立ちそうな内容ばかりで、お時間許す限り何度でも開催してほしいと思った。家族にも見せたいし、メモも取りたい。そうすればいくらでもとは言わないけど(笑)、もっと払います!払えます!

普段からリーグ改革論が大好きな私としては(←)、伊集さんも少し話題にしていたレギュラーシーズンの試合数を増やす・プレーオフは一発勝負などリーグの今後の在り方について議論して欲しい。私はプレーオフの一発勝負は反対だが、選手・コーチ・メディア・ファンなど様々な立場の方が参加して議論し、そこで出た意見を集約し、リーグやJBAに提言して欲しい。

 

アスリートの新たな情報発信手段としての価値

今回のオンライントークはアスリートの情報発信という意味でも価値のあるものだったと思う。このご時世においてBリーグJリーグではリーグやクラブが主導して、YouTubeやインスタライブをツールとして情報発信したりファンとのコミュニケーションの場を設けている。Wリーグでも馬瓜エブリン選手や大神雄子さんがYouTubeチャンネルを解説しており、またインスタライブを行う選手も多い(LINEでやればいいのに思う内輪ネタも多いが 笑)

これらは気軽に見られる半面、あくまで無料であり、冷やかしや通りすがりの人も多く、チーム・選手の価値が測りにくい。また公式戦が中断できない中で収益を上げられていないが、これらの情報発信による収益面でのプラスはない。ドイツではサッカーブンデスリーガが無観客で近々再開される見込みだが、このような企画を実施するクラブもあるようだ。

無観客試合を想定した企画を始めた。可能な限り臨場感を作ろうと、観客席にサポーターたちの自撮り写真を貼った段ボールを設置するプロジェクトを発表。1体19ユーロ(約2200円)で参加者を募集 

 日本では昔からスポーツで稼ぐことが悪とされる風習があるが、髙田選手が今回行なった企画はファンサービスと収益補填を両立できる素晴らしいものではないだろうか。コロナ禍が長期化すると存続が厳しいクラブ・現役生活を続けられない選手も出てくるだろうが、その中でも生き残れるようもっと柔軟な発想で、稼ぐ・名前を売るためのアイデアが必要だろう。

 

Wリーグの弱みも浮き彫りに

ここからはネガティブな話もします。

髙田選手の今回の企画は素晴らしかったが、各回100名の定員が埋まったのは渡嘉敷選手との回のみだった模様。埋まったのも直前だったということ。実力、人気とも日本女子バスケ界トップクラスの2選手のトークでその状況と考えると日本女子バスケの人気は低く、またファン層も見えてくるのかなと思う。

1回1,100円の価格以上に支払方法が学生にとってはハードルが高かったかもしれない。また当記事の最初の方で触れたが家族で見てメモも取れば1,100円など何とでもカバー出来るが(このレベルの講演会に家族4人で参加したら確実に10,000円以上だろう)、1人だと1,100円は安いとは言えない可能性もある。実際Wリーグの試合会場を見渡してもカップルや夫婦、ましてや家族で来ている方は非常に少なく、お一人様も多い。かくいう私自身もその部類だ。

(余談だが、私もたまに子供を連れて行くことがあるが、BリーグVリーグと比べて試合以外での楽しみ・盛り上がるポイントが皆無に等しく、子供は楽しめていない。試合では応援団が頑張って活動されているが、正直ノリが悪く盛り上がり欠けるので、応援をキッカケにワイワイという感じもない。女子バスケの競技特性も関係しているだろう。)

友達と会うことが出来ないご時世なので、多くの方は自宅で一人で見ていたと思うが、その状況により断念した人もいるのではないか。

BリーグJリーグだと家族で応援している人たちも多く、有料オンライントークもテーマ次第ではかなり盛況になると思うので、どんどんやってほしい。Wリーグのチームや選手は幅広い層に応援してもらうための取り組みが必要で、我々ファンもその取り組みをサポートし、また魅力を伝えていかなくてはならない。

 

だからこそポテンシャルはある

このご時世だからこそ人気を上げられる可能性もあるし、衰退していく・忘れられる可能性もある。

髙田選手の今回の企画は視聴した人にとっては非常に有意義な内容だったと思う。運営するTRUE HOPE社の視聴に際するサポート、アフターケアも行き届いており、ポテンシャルは感じたが、前途洋々とも言えない。

同社の正否が日本女子バスケ界の未来を担うと言っても過言ではないと思っている。私も今後の活動を注視し、そして微力ではあるが貢献していきたい。