Jリーグ 名古屋グランパス×川崎フロンターレ@豊田

日本全国のJリーグファンの注目が集まった大一番。私も珍しくプレビュー記事を書いてみたり(Wリーグがシーズンオフ、観に行こうとしたBリーグの試合はことごとく中止や無観客開催で暇なのもあるんですが 笑笑)、メディアのプレビュー記事を読み漁ったり。

その中ではサッカー批評の記事が一番しっくりきた。

各メディア「最強の矛盾対決」と銘打ち、盛り上がり、クラブも煽り動画を作ってみたり、ファンのボルテージを高めたが、結果は開始10分で気持ちは萎み、前半の飲水タイム前に沈んでしまった。

 

前の試合から中6日、試合のプランニングはしっかり立てられていたはずで、準備面では監督不在の影響はなかっただろう。フロンターレは自分たちのサッカーを貫いた上で勝ちたいという気持ちが上回った。グランパスは普段と違う守り方をしたのが失敗だった。対川崎用の守り方をしたが、フロンターレのパスワークをより発揮させてしまった。

リトリートして自陣で守備をセットして挑んだグランパスフィッカデンティ監督就任当初に近いやり方で、CBに木本選手を起用したことからも意図した守り方だったのだろう。フロンターレは2試合欠場していたシミッチ選手が復帰。4試合欠場していた旗手選手も復帰、今季は主に左SBで出場していたサイドアタッカーがこの試合ではインサイドハーフで起用された。ここにフロンターレグランパスのカウンター攻撃を恐れることなく前がかりで攻める意図が感じられた。

フロンターレの勢いが上回っていたこともあるが、今のグランパスの良さは前からプレッシャーを掛けてボランチのところでボール奪取して素早い攻めに繋げられるところ。攻守一体の所以はここにあるが、この試合ではプレッシャーを掛けられず、シミッチ選手に自由を与えてしまい、フロンターレがボールを持ち続ける展開に。

王者相手に狂ったゲームプランを修正していく能力は選手にも監督不在のベンチにも備わっていなかった。飲水タイム後に普段は守備固めの時に用いる4-3-3システムで持ち直したが、3点ビハインドでは時すでに遅しだった。

 

FC東京と同じやられ方をしてしまっており、結果的に闘う準備は出来ていなかったことになる。単なる相性の悪さで負けたわけではないチームのトータルの力差を感じる完敗だったが、今季フロンターレから勝ち点奪ったチームはどういう戦い方をしたんでしょうか…苦笑

とは言っても縦への推進力と左右への展開力を兼ね備えた田口泰士選手のようなボランチがいたら少しは内容は違ったかもしれないとか余計なことを考えてしまうくらいの衝撃的な敗戦ですね、ハイ。。

 

中4日で再戦を迎える。フィッカデンティ監督はしばらく指揮を執ることは出来ないだろう。ポジティブな要因を見つけ出すことは正直難しいが、自分たちのストロングポイントは何かを今一度見つめ直し、それを120

%発揮してほしい。何も出来ずに90分終わってしまったという戦いはもう見たくない。