Wリーグ21-22シーズン戦力分析 【アイシン】

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トヨタ自動車の超大型補強に霞んでしまった感があるが、こちらも結構なインパクトあり。

桜木TAがチームを去り、梅木選手、宮下選手は移籍。今後ウィングスを背負っていくと(勝手ながら)思っていた2選手の同時退団は非常に痛手。例えば中日ドラゴンズで大野選手と大島選手が同年にFAで国内移籍なんてなったらファンは荒れに荒れて、在京メディアは有る事無い事書き立てて、他の選手の契約交渉にも悪影響及ぼしてと大変なことになります。2選手が共にトヨタ自動車に移籍したことも含め会社は情けないことだと受け止めてほしい(個人的にも推しチームから推しチームへ揃って移籍するのは複雑です苦笑)

2枚看板の移籍により大きな変化をせざる得ない状況となったが、なんとなんとトヨタ紡織を退任した中川氏を新指揮官に招聘。今年で74歳となる大ベテランだけに第一線での指導からは退くかと思っていたが、退任リリースを読む限り不完全燃焼だったのだろう。昨シーズンの彼の采配には疑問が多々あったし、指導者の世代交代は進まないのかなとか小川HCの処遇が発表されていないなとか思うところはある(6/3追記 アソシエイトHCとしてチームに残る模様)そういう部分は片隅に置くとしてウィングスロスターと中川HCが志向するバスケスタイルの相性は良いと思う。飛び抜けた選手がいない分、各選手の個性を活かし、タイムシェアもしていく(はず)18-19シーズンのトヨタ紡織をイメージしているが、そのチームよりもアウトサイドシューターが揃っており、期待できる部分もある。

課題はフィジカル、臆せず・ビビらずに仕掛けられるメンタルとハッキリしているが、この課題の改善に向けても中川HCの手腕に期待したいところ。トヨタ紡織を退団した加藤臨選手のブログによると中川HCの練習は非常に厳しいようで、試合中にも容赦ない罵声が飛ぶ。それらのことが良いとは思えないが、昨シーズンのウィングスを見る限り厳しい環境の中で競争心を煽ることも必要。練習についてこられない選手、戦術への適応に苦しむ選手など出てくるかもしれないが、そこは9シーズン中川HCの下でプレーしている野町選手が伝道師となってくれることだろう。

罵声浴びて凹むこともあるかもしれないが、そこは加藤優希選手とかのように軽く受け流せば良いと思います(笑)受け流し方も野町選手が教えてくれることでしょう(笑)

また小川アソシエイトHCも中川HCと選手の間に入って、昨シーズンの一体感など良い部分は残してピリピリしすぎないチーム作りに寄与してくれるだろう。中川HCの下で指導論等を学び、数年後に再登板もあるかもしれない。

 

ここでウィングスロスターを整理してみましょう。

  • PG 上長 酒井 荒木
  • SG 江良 遠藤
  • SF 加藤 北川 髙原 大澤
  • PF 野町 米谷 山口
  • C   近平 三間

バランスとしては決して悪くないが、インサイドの強化は叶わず、抜けた穴を取り繕うことで精一杯というのが正直なところ。

※6/1追記

トヨタ自動車初優勝メンバーの脇選手が加入。厚い選手層に阻まれ、プレータイムには恵まれなかったが、ストレッチ4として期待大。また名将と個性の強いチームメイトの下で培ってきたファイティングスピリッツをおとなしい選手が多いウィングスに還元してほしい。

その中でカギを握りそうなのは上長選手、加藤選手、米谷選手か。トヨタ紡織での川原選手、長部選手、野町選手のような働きに期待したい。そして日本女子バスケ界では引退して結婚する選手が多い中で結婚してから移籍という新たな道を歩んだ荒木選手にも注目。ご主人はJリーグヴァンフォーレ甲府の選手。単身赴任になってしまうが、女性アスリートにも多様性が認められる日本になってほしい。結果を出せば認められると思うので期待しています。

 

楽しみな部分もありつつ、不安の方が大きい新シーズンは中川HCのメソッドを叩き込む期間となるだろうが、野町選手含めて年齢的に2シーズンから長くても5シーズンで引退だと思う。集大成としてウィングスを昨シーズンの4強に勝てるチーム・プレーオフに出られるチームに引き上げてください。欲を言うならば目標は優勝と言えるレベルのチームに、もっと欲を言うならば皇后杯だけでも制したいです。

よろしくお願い致します。