Wリーグ21-22シーズン戦力分析 【西地区】

新シーズンは従来の開催方式に戻ると思うので、東地区・西地区は存在しないだろうが、便利なので(笑)今回は使わせていただきます。

トヨタ自動車、アイシンは個別で書いたので、今回は他の4チームを。

 

デンソー

OUT

  • PG 笠置晴菜(退団→三菱電機)
  • SG 佐古瑠美(引退)

未定

IN

 

ヴクサノビッチアソシエイトHCが率いた19-20シーズンで大幅にプレータイムを伸ばした笠置選手が三菱電機へ移籍。マルコビッチHCが率いた20-21シーズンでも2番手PGとしてQFでも活躍するなど存在感を発揮していただけにデンソーとしては痛手か。高卒2年目の高橋選手の台頭が求められる。

20-21シーズン出場なしに終わった石川選手は試合にも帯同していなかっただけに怪我なのか何らかの事情を抱えていたのか不明だが、コンディションさえ整えば日本代表入りも期待できる大器。特徴は異なるもののポスト髙田選手としても期待がかかる。

昨シーズンはSFで2試合とも接戦を落とし敗退と悔しい終わり方だったが、マルコビッチHCの戦力掌握は済んでいる。ENEOS、大型補強のトヨタ自動車に肩を並べられるチームとして期待したいところだ。

 

三菱電機

OUT

  • PG 川井麻衣(退団→トヨタ自動車)
  • SF 櫻木千華(引退)
  • C   勅使川原帆南(引退)

IN

  • PG 笠置晴菜(デンソー)
  • SG 松川侑里香(大阪桐蔭高)
  • SF 大﨑万菜(高知中央高)
  • PF 稲田美結(岐阜女子高)

6シーズン所属し、日本代表も経験するなど年々力を付け、看板選手として活躍していた川井選手の移籍はチームのブランド価値を下げかねない痛手。笠置選手も充分実力のある選手だが、PGは川井選手が2シーズン続けて平均プレータイム35分越えで補強ポイントだっただけに補充しか出来なかったのは誤算でもあるだろう。

昨シーズンに続き高卒ルーキーを多く獲得しているが、戦力化まで期間を要する傾向があり、新シーズンも主力選手に負担がかかりそう。固定メンバーの中でどうブラッシュアップしていけるか。

 

トヨタ紡織

アーリーエントリー

OUT

  • HC 中川文一(退任→アイシンHC)
  • SG 加藤臨(退団→海外挑戦)
  • SF 野町紗希子(退団→アイシン)

IN

9シーズン率いた中川HC、11シーズンプレーした野町選手、2シーズンキャプテンを務めた加藤臨選手。チームの顔とも言える存在が揃ってチームを去った。昨シーズンは豊富な駒を活かしきれなかった印象が強いが、新コーチングスタッフ体制でどうチームは変わっていくか。女子日本代表ACを兼務する知花HC、山形銀行を長く率いた福島ACは共に男子チームでの指導歴もある経験豊富なコーチだが、知花HCはWリーグでのHC、福島ACはWリーグでの指導が初めて。未知数なコンビでもあり、不安もある。

 

山梨

アーリーエントリー

OUT

  • PG 内堀紫菜(退団→アイシン)
  • SG 加藤宇希波(退団→ミツウロコ)
  • C   金子仁美(退団)
  • C   豊田有紗(退団)

IN

  • SF 濱西七海(順天堂大)
  • PG 池松ほのか(ロバートモリス大)

ルーキーイヤーから4シーズン中心選手として活躍した内堀選手の移籍とその穴を埋められなかったことは経営が苦しいクラブチームの弱みを露呈してしまった格好。

アメリカの大学でプレーしていた池松選手が加入。

大卒1,2年目の若いPG3選手でどういう戦い方を見せるか。他のポジションは補強こそ出来なかったものの流出は防げた。19-20シーズンでは前半飛ばし過ぎて3Q途中で失速してしまう試合が多かった印象。40分安定した戦いが出来ればプレーオフ進出は可能なチームだと思う。

 

東地区は新シーズンのロスターが固まっていないチームが多いので、追々で。