日本代表のエンジンがかかってきた。ハイプレッシャーからスティールや相手ターンオーバーの誘発でチャンスを量産。ホーバスHCが内定選手発表時に言っていた‘相手が嫌がるプレー’をとことん仕掛けていた。
第2Q終盤に激しいディフェンスを仕掛ける🔥
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2021年7月15日
日本が1点リードで前半終了!!@machirui
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世界と戦うために上背のない日本が鍛え上げたディフェンス🛡🛡🛡
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相手から24のターンオーバーを奪う!#三井不動産カップ#GONOW#AkatsukiFive pic.twitter.com/yYINs2nx7G
攻撃回数が多く、女子日本代表としては珍しいハイスコアの1Q。強豪国との対戦は約1年半ぶりで、世界基準の高さ・フィジカルに対してイージーシュートを外す場面は何度かあったが、すぐにアジャストしていった。
ツープラトンに近い形でメンバーを入れ替えていたが、セカンドユニットになるとプレスをかいくぐられる場面が増えたか。比例してファストブレイクを出せず重たいハーフコートオフェンスが増えたが、その中で今までは禁止令が出てるのかと思うくらい打っていなかったミドルレンジからのシュートで加点。ディフェンスでもオコエ選手らがリング下で粘りを見せた。ベルギーも#11メッセマンを中心に高い決定力で対抗。前半は日本が1点リードで折り返した。
後半は6月のポルトガルとの3試合でも好調だった三好選手がマシーンかのごとく3ptシュートを連発。
これが三好南穂🔥
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2021年7月15日
流れを引き寄せる2連続3Pシュート!!
応援席の渡嘉敷選手も…👌@n12miyoshi @TOKASHIKI_10
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止まることを知らない…。
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2021年7月15日
#12 三好が5本目の3Pシュートを沈める💥@n12miyoshi
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赤穂選手は終始攻守に安定感のあるプレーを披露、外からも積極的にシュートを放っていくなどよりオールラウンドな選手に進化している。前半はハーフコートオフェンスを重たくしてしまっていた宮崎選手も後半はP&R、自陣でのスローインから一気にドライブで駆け上がっての得点など町田選手とは種類の違う速さでオフェンスを彩った。
息の合ったコンビネーションプレー👏
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65-65の同点で最終クォーターへ!!@rarara0512 @okoyemoni
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ベルギーも食い下がったが、馬瓜選手の3ptシュートで勝負は決した。
重要な場面で大きな一発💥
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2021年7月15日
#30 馬瓜の3Pシュートで11点差に!!@evelyn_mawuli
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以下この試合で見えたこと、収穫と課題を。
- 襲いかかるディフェンスと速攻
ファストブレイク17、スティール12、相手ターンオーバー24、アシスト26。特に相手ターンオーバーとアシストはこのレベルの試合では驚異的な数値、ベルギーの選手が町田選手にノークイック!と試合中に話し掛けたらしいが、言いたくなるレベル。とにかく攻守とも速すぎる。
- 選手たちの身体のキレが総じて良い
トライアウトを終えた五輪内定選手たちなので精神的にも落ち着いているのかのびのびとプレーできている。
- 好調を維持する三好選手
三好選手が出ている時間帯はコートの横幅を活用できている。ポジショニングがよく、町田選手はその動きを活かすべくドライブで中を割ってキックアウト・パスアウトから10アシスト。一方の三好選手も決めるだけだったとストライカーのようなことをさらっと言っている。シューターとは相性がいい町田選手だが、意外と一緒にプレーした経験が少ない三好選手ともナイスコンビである。
日本代表が超スモールボールに振り切ったことで、町田選手の作り出す速い展開、ドライブからの得点とキックアウトはこれまで以上にハマるようになりました。10得点10アシストは貫禄さえ感じさせる数字。『町田瑠唯の日本代表』、魅力的じゃあありませんか!#AkatsukiFivehttps://t.co/6ergsN2dEO
— バスケット・カウント (@basket_count) 2021年7月15日
一方宮崎選手はハーフコートオフェンスでは狭いスペースをこじ開けることに長けており、東藤選手との同時出場でより威力が上がりそう。この試合での東藤選手はスタッツ上では目立った活躍はなかったが、ファンの間では高評価だった(私はうちの子とベルギー#55アルマンド選手に目が行きがちだった🤫)
林選手もコンディションは上がってきており、プレスの圧力を強めたい時に有効なカードとなりそうだ。好調の三好選手が本番でもマシーンぶりを発揮できるかは分からない(思い出したくないがいつぞやの皇后杯で全然決まらず完敗したこともあった……)三好選手に限らず3ptシュートは打線と同じで水物である。林選手もプエルトリコ戦でまず1本決めておきたいところ。
- ディフェンスの練度が落ちるセカンドユニット
五輪本番ではツープラトンはしないだろうが、町田選手と髙田選手、赤穂選手、長岡選手のうち2人がいないとプレスを掛けてもカバーが遅れて、侵入を許してしまう場面が多かった。オフェンス面は試合の中で対応出来ていたが、ディフェンスは残り10日で突き詰めていきたい。
- 選手選考への疑問
今から選手を入れ替えるには診断書とか提出しないと出来ないはずで、言っても仕方ないが…実質10人ローテでスモールバスケを遂行するのは厳しすぎる。五輪本番にどの程度のコンディションで望めるかは分からないが、経験・実績に頼りすぎず、その時にやれるタスクを与えてほしい。
6月の3試合と比べると大幅に良化し、期待が高まっているファンも多いだろうが、アメリカだけでなく強い国ばかり。セルビアのディフェンス、マルコビッチHCの策士ぶり。フランスの個の力とか先月のユーロを見てほしい。YouTubeのFIBA公式チャンネルにアップされているはず。
男子でも渡邊雄太選手が称賛されまくっている一方で、NBAには彼の数段上の選手がゴロゴロいるらしい(そんなこと言われるとNBAとか男子の代表戦とか見る気失せるのですが…苦笑)
どんな世界にも上には上がいて、そういう相手にメダルを獲ったら嬉しいが、まずは世界最高峰の戦術・戦略・技術を楽しみたいと思う。