Tokyo2020 5人制女子日本代表 ×アメリカ

🇯🇵日本69-86アメリカ🇺🇸

アメリカは色々ととにかく凄いが、中でもシュートが上手い。日本も3Q半ばまでは付いていけたが、高い・大きいだけではなく基礎レベルの高いアメリカが何枚も上だった。

日本の得点パターンは主に3pt、合わせ(バックドア中心)、PGのドライブ。インサイドで身体をぶつけあって得点を狙うことは少なかった。アメリカも後半になると日本の形に対応し、林選手のマークを厳しくしてきた。町田選手のチェンジ・オブ・ペースは試合通してお見事だった。9pt・11astでターンオーバーわずが1はすごすぎて言葉も出ないが、アメリカとしては3ptシュートが得意ではないことを把握した上でやらせていた側面も否定できない。オープンなら3ptシュートを決めてくる、林選手にキックアウトされると決められる。なら町田選手のドライブからの得点は捨てるという判断か。

こうなると日本の得点は伸びない。アメリカはシュートセレクションが悪い時間帯もあったが、すぐに修正できていた一方、日本は自分たちのバスケが出来ない時間帯を打開する策が乏しく、そういう選手も不在。ホーバスHCはこう言っているが、国際試合で3ptが16/40とか無理があるんですよ…相手が同格程度であっても3ptシュートって水物であって、確率が悪い時にどうするか。3ptシュートが入らないと難しいではなく、入らない時のオフェンスバリエーションが必要。良い意味で戦術を壊す選手も時には求められる。

ディフェンスはアメリカのターンオーバー17が示すとおり、オールコートプレスがアメリカに対しても効果を発揮した。あれだけ身長差がありながらあっさりセカンドチャンスを決められる場面も少なく、チームでゴール下のディフェンスを徹底できていた。ただ後半はいなされる場面が増えてきた。前のめりになりすぎる場面も多く、アメリカはイージーバスケットで得点。大きな相手がボール回ししている時の守り方に課題。

今日本が持っている力は出し切ったと思うし、他のどの国にも勝てる力はある。Bリーグファンなど普段女子バスケを見ていない人にも魅力は伝わったと思う。

ただアメリカと再戦して勝てるか・金メダルを取れるかとなるとニの手・三の手が必要。まずはもっとインサイドで勝負していかないと……長岡選手、東藤選手に期待したい。