Wリーグ2021-22 第16週 三菱電機×トヨタ自動車

三菱電機は渡邉選手、小菅選手、根本選手が欠場。この時点で正直なところ結果は見えていたが、game1のトヨタ自動車三菱電機の若手選手の気迫に押されたか。はたまたシュートをわざと落としてリバウンド力、フィジカル、メンタルのトレーニングをしてるのかは分からないが(笑)、とにかくシュートが入らなかった。データ分析を担当されている松井テクニカルスタッフのインタビュー記事で「ゴール下のシュートを外してタップで打って、また外して取ってフリースローをもらう、というシーンが多くて、そこでオフェンスリバウンドを2回稼ぐ。トヨタ自動車のオフェンスリバウンドは警戒されているが、数字に騙されている」との旨発言されているが、まさにそういうシーンが散見された。実際のところトヨタ自動車のオフェンスリバウンドは脅威で、今シーズンさらに凄みを増している。分かっていても止められず、この試合でもセカンドチャンス、サードチャンスで得点が決まったり、フリースローを獲得していたが、得点が取れているからそれで良しでは駄目なのです!

山本選手、ステファニー選手は無双状態で特にステファニー選手に関してはもう国内での役割は終えている・来シーズンは海外挑戦してほしいと思うレベルに達しているが、ベンチメンバーは物足りない。安定した地位を捨てて銀河系軍団への移籍を決意した時のことを思い出してほしい。強豪チームで優勝に貢献したい・日本代表に定着して五輪に出たいなどの思いがあったはずだ。

 

game2のトヨタ自動車は相手チームやそのファンを絶望的な気持ちにさせる圧倒的な試合運びを見せた。いつも通りフィジカルごりごりなコンタクトプレーの連続で相手の心身を削ると、守→攻の切り替えの早さが凄まじく、ポゼッション入れ替わって5秒でオフェンスを完結させるシーンが何度も。ステファニー選手中心にディフェンスリバウンドを取って自ら運べるが多く、三菱電機はハンドラーをピックアップ出来ず、防戦一方。

大量リードの後半もオールコートプレスを仕掛けるなど全く手綱を緩めない。オフェンスの流れが悪いといつも笑顔で楽しそうにプレーするステファニー選手が鬼気迫る表情で先輩選手とコミュニケーションを取っていた。こうしてとことん追求する姿勢が強さの証だろう。その姿に牽引されるように川井選手、平下選手が結果を出した。永田選手もデンソー戦に続いて意図した形から3ptシュートを決めた。特に川井選手が攻めの姿勢を見せ、6astしたことは大きな収穫。あとは宮下選手。トヨタ自動車でのこれまでの試合でも随所に能力の高さは見せているので、ホント気持ちの問題だと思う!やるっきゃない!!

 

2試合通して露呈したこととしてはソハナ選手のファールトラブル。頑張りすぎて不用意なファールをしてしまっている。game2は2ファールで後半に入り、2分ほどでファールアウトとなった。あえて使い続けた部分はあるだろうが、1人で完璧に守ろうとしないこと、ジャッジにアジャストすることは必要だろう。

 

三菱電機は2日間苦しい戦いを強いられたが、スクランブル態勢の中で若手選手は経験を積めたのではないか。見崎選手、永井選手、佐賀選手ら皆闘志メラメラなプレーが見られた。点差が開いても最後まで戦い続けた姿勢には好印象を抱いた。

 

最後に。

三好選手、まさに点取り屋ですね〜!

3pt成功率、FT成功率1位でフィールドゴール成功率は上位5選手で唯一のガード。レギュラーシーズンMVPは決まりでしょう!!

(記者投票なのであの選手とかあの選手かもしれないですが…)