Wリーグ2021-22 プレーオフファイナル プレビュー

前回記事の最後の方で述べたとおり、富士通の強みはあるものの、トヨタ自動車がだいぶ優位な構図ではあると思う。なので富士通視点でファイナルをプレビューしてみます。

 

  • ミッドランドスクエアをどう打開するか

※エブリン選手、ステファニー選手、ソハナ選手が構築する壁のことを勝手に名付けただけですw

ステファニー選手が3番ポジションで無双できるのがトヨタ自動車最大のストロングポイントだと思うが、Wリーグ屈指のディフェンダーでサイズもある内尾選手がいる富士通相手だとそうもいかない。4番ポジションにはあの宮澤選手がいて、内尾選手、宮澤選手の控えには内野選手。トヨタ自動車はもっと層が厚いが、セミファイナルと同じようには戦えない。ただ最前線の高さには圧倒的にトヨタ自動車に分がある。機動力重視なら昨シーズンまでのように長岡選手をここに起用することも出来る。

サイズのある栗林選手、大学で3年間ソハナ選手と切磋琢磨してきた山下選手がいるが、ともにプレーオフ未出場。田中選手、藤本選手ですらプレーオフはともに5分未満の出場。インサイドで勝負する気はハナからなさそうで(笑)、となるとデンソーのように前からダブルチームやブリッツで当たってスティール狙いか?実際トヨタ自動車セミファイナルでも特にgame2は11スティールを喫しており、狙い所ではある。

とはいっても同じやり方でトヨタ自動車から2勝するのは至難の業。(中村選手が欠場していた事情はあるにせよ)レギュラーシーズンのENEOS戦のようにインサイドのタイムシェアが必要だし、秘策なしにミッドランドスクエアは打開できない。宮澤選手をポジションアップし、オコエ選手と中村選手を併用くらいしかやらない気がする…

ウーン…インサイドは圧倒的にトヨタ自動車有利だな。。

 

  • ガード陣のスピードを最大限活かす

※ここは特にネーミングとかなしですw

トヨタ自動車のディフェンスはオールスイッチ。それでもヘルプ、ダブルチームは基本なしで抑えられるフィジカル、機動力を備えた選手が揃っているが、さすがにソハナ選手や河村選手と町田選手や篠崎選手のマッチアップになるとスピードで振り切られる。ミスマッチを多く作り出すにはオフボールの動きをもっと活発にし、セットオフェンスの種類も増やしたいところ。ソハナ選手や河村選手をディフェンスで疲弊→トヨタ自動車のオフェンスでタフショットや単騎攻めを誘発→ターンオーバー・オフェンスリバウンド与えない→ファストブレイクの流れを作りたいのが富士通。走るだけでなくかつてのENEOSのように宮澤選手や篠崎選手の3ptシュートも織り交ぜられると富士通はイケイケ(死語?笑)

ただ富士通が走り始めたらトヨタ自動車は永田選手、長岡選手のプレータイムを増やして、対抗してくるはず。トランジションバスケに手を打たれた時に次の手はあるか。

これまたウーン…ですね。。

 

  • 宮澤選手、中村選手の常勝軍団での経験

彼女たちが富士通にもたらしたものは多大だと思う。ENEOSとの対戦でもSFgame2の4Qこそ追い詰められた相手の圧に苦しんだものの、堂々とした戦いぶりだった。

…いやトヨタ自動車はほとんどが昨シーズンの優勝メンバー。今シーズンは皇后杯富士通に敗れたのを機にグレードアップして、ENEOSに連勝してますね。経験値では互角考えていいでしょうか。

 

移動負担に関しては昨シーズンの方がファイナルまでの間隔が短い過密日程で、それを乗り越えてトヨタ自動車が優勝しているし、今シーズンのセミファイナルは富士通の方が体力的な消耗が激しいはず。富士通の方がファン数は多いが、三好選手に花道を!という声も多くある。富士通ホームアドバンテージといってもトヨタ自動車のFTで大ブーイングとか選手入場時に発煙筒や豚の頭が飛んでくるわけでもないw

よって移動負担、応援は誤差の範囲内ですかね笑笑

 

富士通視点で考えてみたけど、贔屓目なしで(?)トヨタ自動車が圧倒的に優位。2試合とも1ポゼッション差の大接戦、富士通が1勝というケースはあるにせよ、トヨタ自動車が2連覇を飾る可能性が高いと結論づけます。