- 日本○83-54●ラトビア
5月のオーストラリア遠征、6月のトルコ戦と合宿・強化試合を重ねるごとに良くはなっている。世間には世代交代できていない、メンバー選考が出来レースだとか言ってる人もいるようだけど、東藤選手、平下選手はこのチームに必要不可欠な存在となっている。朝比奈選手、野口選手(今回は負傷のため欠場)もいる。5,6月は江村選手もいた。ポジションは与えるものではないし、代表は最強メンバーを集めるチームだとも思う。その中で世代融合を図り、中堅・ベテランに刺激を与えている恩塚HCのマネージメントは評価されるべきである。
まぁざっくりと表すならば、世代交代できてないとかちょっと何言ってるか分からないですねw
チームとして、個々として良いところ、ワクワクするところはたくさんあったが、まず触れなくてはいけないのが3ptシュートの確率の悪さ。野球では打線は水物と言われるようにどんなスポーツでも攻撃には波があるが、試合トータルで8/36(22.2%)しかもうち5本は相手がバテた4Qに決めたもので、3Qまでで3/26(11.5%)とは目を覆いたくなる…ここまでくると林選手、三好選手が居ないとかW杯に向けて隠してるなんてレベルではないです。。そういう日もあるんじゃなくてそういうオフェンスを作っていないんです、、、
ホーバス体制時の良さがなくなってしまってるんです…セットオフェンスは相変わらずなく、パスでの崩しやカッティングの動きも少ないので、相手ディフェンスにギャップが生まれにくい。意図してシューターをフリーにして打っているのではなく、ドリブル・ドライブの中で何となくフリーになって打っていてはそりゃ確率も上がりませんよ。。。。。
今から新たにコーチ加えるなんて大赤字の協会がやるとは思えないしW杯は3x3の時のように鬼スコアラーと化す山本選手とか大怪我前のパフォーマンスを取り戻してMVPを獲得した3年前のアジアカップを思い起こすスコアリングマシーン本橋選手とかピーキングの天才宮澤選手とか個の爆発に期待するしかないのだろうか。
良かったところから述べたかったが、正確な3ptシュートはサイズで劣る日本の生命線であり、これを先送りすることはできなかった…
で良かったところは(以下箇条書きで笑)
- インテンシティ高いディフェンスからのイージーバスケ
スティール18、相手のターンオーバー33を記録したダブルチーム、トラップなど人数を掛けて前から奪いにいくディフェンスとそこからのカウンター。
特に輝いていたのが6スティールの平下選手。奪って走って運んで、ハーフコートオフェンスでは潤滑油として機能。ヨーロッパからオファーきそうで不安…これ以上トヨタ自動車のロスター減ったら大変…(もしオファーきてもさすがにチームが断ると思う…苦笑)
約17分間の出場で6スティールを記録した平下愛佳!
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2022年8月11日
チーム全体では33個のターンオーバーを誘発👏#三井不動産カップ#AkatsukiJapan pic.twitter.com/LBLQV0KDxL
/#バスケ女子日本代表 国際強化試合
— バスケットLIVE (@BASKETLIVE_JP) 2022年8月11日
三井不動産カップ2022
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【試合終了】
🇯🇵日本83-54ラトビア🇱🇻#平下愛佳 はチーム最多のスティール6本💫オフェンスリバウンド3💪アシスト4🏀
ディフェンスで勝利に貢献👍明日、3P決めきれるか!?試合後に囲み🎤#バスケで日本を元気に@JAPANBASKETBALL
前からいきすぎてコーナーに捌かれて3pt沈められるのは東京五輪からの継続課題。ジャパニーズビッグラインナップは肉弾戦には強いが機動力に難あり。東藤選手もしくは平下選手どちらかが常時コートに居てほしい。東藤選手の常に身体を当てにいくスタイルは相手としても嫌だろう。オフェンス面でも空中での体幹の強さが磨かれ、さらにスキルが活きている。
実況・解説も大絶賛のノールックアシスト👀✨
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2022年8月11日
📡バスケットLIVEで生配信https://t.co/alWkb9uhlo#三井不動産カップ#AkatsukiJapan pic.twitter.com/e1FvPeKEzb
- リバウンドへの意識
攻守で相手に自由を与えていなかった。特にオフェンスリバウンドが良かった。相手を上回る11、セカンドチャンスから13得点。ラトビアのディフェンスリバウンドが多いのは日本の3ptシュートのロングリバウンドだろうか。
- 安間選手がコントロールしてる時間帯の安定感
ピックを使った人数・手数を掛けないオフェンスでサクサクと点が取れていた。かといって無理しているわけではなく、緩急・中と外の使い分けなども巧みで名は体を表すというべきか(?)安定感抜群。恩塚HCが求めるスタイルを一番体現できていたように思う。激戦区のPGだが、W杯メンバー当確ではないだろうか。
最後に…
日本などアジアやヨーロッパのリーグがシーズンオフの時期にアメリカではWNBAが開催されていて、そこに各国の精鋭たちが集まる。並行して各国は彼女たち抜きで代表チームを作っている。そういう特殊な環境にある世界の女子バスケ界なので、マッチメイクの苦労はあるだろうが、W杯を見据えた緊張感ある試合が出来ていないのは強化面でも普及・発展の面でも辛いところ。
日本国内でW杯出場国とガチな強化試合を見たいというファンの気持ちはここでは多くは語らないが(笑)、5月からの強化試合の中で中軸が定まらず、あらかじめ決めていたであろう交代に終始。タイムアウト後の戦術変更、交代で流れを変えるなどすることもなく、国内では試しながらでも点差をつけて勝てる試合が続いている。
W杯直前に現地でフランスとの強化試合が組まれているとの情報もあるが(そういうの日本で見たいw)、あと40日ほどでどういうチームに進化していくか。
3ptシュートはもう期待できないが(苦笑)前から当たりにいって、交わされることが続いた時にどういう策があるのか。ここに期待したい。