本田圭佑、来季の海外挑戦を表明

本田、1月下旬にドイツ移籍 年明け2クラブで練習参加(中日スポーツ

入団前から海外移籍を視野に入れていた本田圭佑

現実味を帯びてきたのは名古屋の天皇杯敗退翌日である2007年12月9日だった。

中日スポーツ一面に出た。

中日ドラゴンズ福留孝介の移籍話が一面のメインを飾っており、名古屋のプロスポーツチームの看板選手が海外移籍するという話題が一面を占めるという幼い頃からグランパス・ドラゴンズを応援し、その流れで中日スポーツも日々見てきた自分としては何とも複雑な心境となった。

生え抜き選手が海外移籍するのはグランパス・ドラゴンズともに初めてであり、さらなる成長や世界での活躍を見たいと思う半面寂しさもある。

さて話を本田圭佑のみに戻す。

昨日クラブとの話し合いで挑戦が決まった。

まさに挑戦であり、移籍ではない。

自分にはどうもこれが引っ掛かる。

このニュースを見て、やや状況は違うが、以前名古屋にも所属していた藤本主税を思い出した。

2002年広島に所属していた彼は日本代表にも名前が挙がるほどの活躍を見せており、夏にはオランダ・NACへの移籍が内定していた。

しかし金銭的な問題などから破談となり、結局その年は広島に在籍し続けたが、出番が激減した。

それは本人のコンディションにも問題があったようだが、最大の問題点は監督の構想外になったこと。

移籍するものだと思って、チーム編成をしていたようなので、やむを得ないだろう。

そして藤本は広島が翌年からJ2に降格することもあり、オフに名古屋への移籍を選択した。

名古屋では当初は自らが獲得を望んだベルデニックが監督を務めていたことからレギュラー格だったが、半年後に監督が交代するとやがて出番が減り、名古屋を去った。

本田がこうならないかが非常に心配である。

海外クラブの練習参加→不合格or条件折り合わず、名古屋へ戻る

→すでに補強を済ませているor新監督が本田なしでの戦術を組んでいる

→契約更新なしor去年までのように出番が得られず、シーズン途中で国内クラブへ移籍

こんなことになったら本人にとって一番不幸だし、サポーターも悲しい。

名古屋としてものちのち大きな痛手となる。

ただ本田自身はもちろんそんなことは考えていないだろう。

「ただの練習参加ではない。(欧州に)行きたいわけだから、そういう気持ちでやってくる」と言っているのだから。

でも獲得のオファーはない中で、退団はせずに練習参加するっていうのはどこかに自信のなさがあるのではないか。

また名古屋側が絶対に必要な戦力と言っているから、ダメでも戻ってきてやればいいという思いが頭の片隅にあるのではないだろうか。

実際代理人が「退団するのではなく、可能性を探る」と言っているし。

そんな中で挑戦しても良い結果は生まれないし、入団できてもすぐ失意の帰国という絵図を容易に想像できる。

練習参加という中途半端な形ではなく、もっと力をつけて完全移籍のオファーを勝ち取って欲しいのだ!!!

またクラブ側も必要な戦力なことは分かるが、1月下旬を限度に、動向を見守るというのはいかがなものか。

結果的に本田が移籍することになって、それから彼の代わりを探すことが出来ると思っているのだろうか。

金も退団するんだし、補強に失敗したら来季も残留争いだぞ!?

いや、争いすらできないかもしれない・・・

だから本人のためにもクラブの来季のためにも昨日の交渉でシロクロはっきりつけてほしかったってのが正直なところ。