クライマックスに向けて 〜Wリーグ2023-24 優勝争い〜

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第11週を以てプレーオフに出場する8チームが決まった。来シーズンから2部制が導入されるが、この8チームがプレミア(1部)に参戦することも同時に決定となる。

あと2週4試合ある中で決まってしまったのは率直に残念というか物足りないというか…

 

やたらテンション高いですけど、吉田選手も仰ってるようにあくまでスタートラインに立ったにすぎない。

18-19シーズンで準優勝するなど毎シーズンプレーオフに出場していた三菱電機は今シーズン髙田HCに交代したが、引退した西岡さんの穴はあまりにも大きくインサイドが安定せず成績が伸びなかった。萩原HC体制で3シーズン目となる東京羽田は戦力充実も中軸が定まらなかった。実績ある大卒選手を多く獲得した秋田は練習環境も整え今シーズンに臨んだが、企業チーム相手には前線止まり。山梨、新潟とも星を分け合い、順位を上げられなかった。

一方で近年HCの交代が続いていたアイシンは梅嵜HCが続投。吉田選手、野口選手とパリ五輪最終予選にも出場した実力者たちが加入し、チーム力を上げた。7〜10位を争うことが予想された東京羽田、三菱電機との対戦で共に連勝。序盤戦でサバイバルの優位に立った。

もっと早く本気を出せば宮下選手、梅木選手や三間選手、江良選手とか移籍しなかったと思うが、皆青より赤が好きなんだろう。

リーグ変革のシーズンに向けて照準を合わせた会社、チーム、選手は立派だが、一方で6位以上のチームに1勝たりとも出来ていないのは紛れもない事実。皇后杯含め富士通との対戦ではあと一歩のところまでいった。ENEOS戦では見せ場は作った。しかしそこまで…トヨタ自動車シャンソン化粧品トヨタ紡織との対戦では見事なまでの完敗だった。

上位6チームとの対戦ではシャンソン化粧品からの1勝に留まった日立ハイテク、フューチャー(2部)に回る6チーム含め茨の道が待ち構えている。関わる人すべてがチーム存続の危機、プレーする場がなくなるという意識を持たないとやがて業界全体の衰退となってしまうのではないか。

 

さて優勝争いに話題を移す。

優勝するのはトヨタ自動車デンソーだと思っている。ENEOSトヨタ自動車が優勝下2シーズンに続き怪我人が続出、富士通はどうも優勝するにはワンパンチ欠けると思っていて…

レギュラーシーズンの順位争いが例年以上に大混戦。1〜4位の確定は最終戦までもつれ込みそうだが、一発勝負に弱いトヨタ自動車が第1シード(2位以上)を逃すと非常に危険。3位だとQFでトヨタ紡織と対戦する可能性がある。東藤選手や北村選手が山本選手のマークについても他のポジション含めミスマッチは起きないというかトヨタ紡織が優位ですらある。レギュラーシーズンでは2試合とも辛くも勝利しているが、そこは奇才ルーカス・モンデーロ。

シャンソン化粧品ENEOS相手に1つずつは勝って、かつENEOSには得失点差で劣らない。そして厳しい戦いの中でもベンチメンバーの底上げを図り、デンソーに対抗できる戦力にしていく。これが2週4試合のミッションだろう。

 

デンソー×トヨタ自動車のファイナルが見られることは願っている。そのカードでgame3までいったら刈谷とか豊田で開催してもらえないでしょうか笑