Wリーグ21-22シーズン戦力分析 【西地区】

新シーズンは従来の開催方式に戻ると思うので、東地区・西地区は存在しないだろうが、便利なので(笑)今回は使わせていただきます。

トヨタ自動車、アイシンは個別で書いたので、今回は他の4チームを。

 

デンソー

OUT

  • PG 笠置晴菜(退団→三菱電機)
  • SG 佐古瑠美(引退)

未定

IN

 

ヴクサノビッチアソシエイトHCが率いた19-20シーズンで大幅にプレータイムを伸ばした笠置選手が三菱電機へ移籍。マルコビッチHCが率いた20-21シーズンでも2番手PGとしてQFでも活躍するなど存在感を発揮していただけにデンソーとしては痛手か。高卒2年目の高橋選手の台頭が求められる。

20-21シーズン出場なしに終わった石川選手は試合にも帯同していなかっただけに怪我なのか何らかの事情を抱えていたのか不明だが、コンディションさえ整えば日本代表入りも期待できる大器。特徴は異なるもののポスト髙田選手としても期待がかかる。

昨シーズンはSFで2試合とも接戦を落とし敗退と悔しい終わり方だったが、マルコビッチHCの戦力掌握は済んでいる。ENEOS、大型補強のトヨタ自動車に肩を並べられるチームとして期待したいところだ。

 

三菱電機

OUT

  • PG 川井麻衣(退団→トヨタ自動車)
  • SF 櫻木千華(引退)
  • C   勅使川原帆南(引退)

IN

  • PG 笠置晴菜(デンソー)
  • SG 松川侑里香(大阪桐蔭高)
  • SF 大﨑万菜(高知中央高)
  • PF 稲田美結(岐阜女子高)

6シーズン所属し、日本代表も経験するなど年々力を付け、看板選手として活躍していた川井選手の移籍はチームのブランド価値を下げかねない痛手。笠置選手も充分実力のある選手だが、PGは川井選手が2シーズン続けて平均プレータイム35分越えで補強ポイントだっただけに補充しか出来なかったのは誤算でもあるだろう。

昨シーズンに続き高卒ルーキーを多く獲得しているが、戦力化まで期間を要する傾向があり、新シーズンも主力選手に負担がかかりそう。固定メンバーの中でどうブラッシュアップしていけるか。

 

トヨタ紡織

アーリーエントリー

OUT

  • HC 中川文一(退任→アイシンHC)
  • SG 加藤臨(退団→海外挑戦)
  • SF 野町紗希子(退団→アイシン)

IN

9シーズン率いた中川HC、11シーズンプレーした野町選手、2シーズンキャプテンを務めた加藤臨選手。チームの顔とも言える存在が揃ってチームを去った。昨シーズンは豊富な駒を活かしきれなかった印象が強いが、新コーチングスタッフ体制でどうチームは変わっていくか。女子日本代表ACを兼務する知花HC、山形銀行を長く率いた福島ACは共に男子チームでの指導歴もある経験豊富なコーチだが、知花HCはWリーグでのHC、福島ACはWリーグでの指導が初めて。未知数なコンビでもあり、不安もある。

 

山梨

アーリーエントリー

OUT

  • PG 内堀紫菜(退団→アイシン)
  • SG 加藤宇希波(退団→ミツウロコ)
  • C   金子仁美(退団)
  • C   豊田有紗(退団)

IN

 

ルーキーイヤーから4シーズン中心選手として活躍した内堀選手の移籍とその穴を埋められなかったことは経営が苦しいクラブチームの弱みを露呈してしまった格好。山本選手、土田選手の大卒2年目コンビのレベルアップが必須。他のポジションは補強こそ出来なかったものの流出は防げた。19-20シーズンでは前半飛ばし過ぎて3Q途中で失速してしまう試合が多かった印象。40分安定した戦いが出来ればプレーオフ進出は可能なチームだと思う。

 

東地区は新シーズンのロスターが固まっていないチームが多いので、追々で。

 

 

 

 

 

Wリーグ21-22シーズン戦力分析 【アイシン】

アーリーエントリー

OUT 

IN

 

トヨタ自動車の超大型補強に霞んでしまった感があるが、こちらも結構なインパクトあり。

桜木TAがチームを去り、梅木選手、宮下選手は移籍。今後ウィングスを背負っていくと(勝手ながら)思っていた2選手の同時退団は非常に痛手。例えば中日ドラゴンズで大野選手と大島選手が同年にFAで国内移籍なんてなったらファンは荒れに荒れて、在京メディアは有る事無い事書き立てて、他の選手の契約交渉にも悪影響及ぼしてと大変なことになります。2選手が共にトヨタ自動車に移籍したことも含め会社は情けないことだと受け止めてほしい(個人的にも推しチームから推しチームへ揃って移籍するのは複雑です苦笑)

2枚看板の移籍により大きな変化をせざる得ない状況となったが、なんとなんとトヨタ紡織を退任した中川氏を新指揮官に招聘。今年で74歳となる大ベテランだけに第一線での指導からは退くかと思っていたが、退任リリースを読む限り不完全燃焼だったのだろう。昨シーズンの彼の采配には疑問が多々あったし、指導者の世代交代は進まないのかなとか小川HCの処遇が発表されていないなとか思うところはある。そういう部分は片隅に置くとしてウィングスロスターと中川HCが志向するバスケスタイルの相性は良いと思う。飛び抜けた選手がいない分、各選手の個性を活かし、タイムシェアもしていく(はず)18-19シーズンのトヨタ紡織をイメージしているが、そのチームよりもアウトサイドシューターが揃っており、期待できる部分もある。

課題はフィジカル、臆せず・ビビらずに仕掛けられるメンタルとハッキリしているが、この課題の改善に向けても中川HCの手腕に期待したいところ。トヨタ紡織を退団した加藤臨選手のブログによると中川HCの練習は非常に厳しいようで、試合中にも容赦ない罵声が飛ぶ。それらのことが良いとは思えないが、昨シーズンのウィングスを見る限り厳しい環境の中で競争心を煽ることも必要。練習についてこられない選手、戦術への適応に苦しむ選手など出てくるかもしれないが、そこは9シーズン中川HCの下でプレーしている野町選手が伝道師となってくれることだろう。

罵声浴びて凹むこともあるかもしれないが、そこは加藤優希選手とかのように軽く受け流せば良いと思います(笑)受け流し方も野町選手が教えてくれることでしょう(笑)

また小川前HCは処遇が発表されていないとなると日本バスケ界でよくあるアソシエイトHCなど肩書を変えて残る可能性もありそうで、そうなれば彼も中川HCと選手の間に入って、昨シーズンの一体感など良い部分は残してピリピリしすぎないチーム作りに寄与してくれるだろう。中川HCの下で指導論等を学び、数年後に再登板もあるかもしれない。

 

ここでウィングスロスターを整理してみましょう。

  • PG 上長 酒井 荒木
  • SG 江良 遠藤
  • SF 加藤 北川 髙原 大澤
  • PF 野町 米谷 山口
  • C   近平 三間

バランスとしては決して悪くないが、インサイドの強化は叶わず、抜けた穴を取り繕うことで精一杯というのが正直なところ。その中でカギを握りそうなのは上長選手、加藤選手、米谷選手か。トヨタ紡織での川原選手、長部選手、野町選手のような働きに期待したい。そして日本女子バスケ界では引退して結婚する選手が多い中で結婚してから移籍という新たな道を歩んだ荒木選手にも注目。ご主人はJリーグヴァンフォーレ甲府の選手。単身赴任になってしまうが、女性アスリートにも多様性が認められる日本になってほしい。結果を出せば認められると思うので期待しています。

 

楽しみな部分もありつつ、不安の方が大きい新シーズンは中川HCのメソッドを叩き込む期間となるだろうが、野町選手含めて年齢的に2シーズンから長くても5シーズンで引退だと思う。集大成としてウィングスを昨シーズンの4強に勝てるチーム・プレーオフに出られるチームに引き上げてください。欲を言うならば目標は優勝と言えるレベルのチームに、もっと欲を言うならば皇后杯だけでも制したいです。

よろしくお願い致します。

Wリーグ21-22シーズン戦力分析 【トヨタ自動車】

アーリーエントリー

OUT

  • PG 西澤瑠乃(引退)
  • SF  栗原三佳(引退)
  • PF  脇梨奈乃(退団)

 

自由選手契約リストに掲載されていたエブリン選手は契約を更新。アーリーエントリーと引退・退団の選手数は同じ、特徴こそ違えどポジションもほぼ同じ。モンデーロHCが率いた2シーズンは少数精鋭の12選手でシーズンをスタートしている。新加入があるとしたら育成枠的な形でポテンシャルある高卒選手、平下選手、ソハナ選手ら新卒1,2年目の選手たちの底上げを図りながらチーム強化を進めていくものだと思っていたら、ビックリ仰天!

まず最初にエグいって言葉が頭に浮かんで、昼食を摂り、家族それぞれが寛いでいたところ変な声を上げてしまって、引かれましたね笑

最近ちょいちょいサッカーブログ書いてる自分ですが、元々はサカヲタでグランパスファンなので今までも大型補強を見てきました。楢崎選手ら前年のW杯に出場した3選手が同時加入した1999年、闘莉王選手など他チームでバリバリのレギュラーだった選手が複数人同時加入した2010年など。でもJリーグだと事前にメディアで噂が出るので驚きの度合いが違うし、企業スポーツでここまでエグい移籍劇って起きないイメージがあったので、もう何と言っていいのか分からない。

三好選手、長岡選手、エブリン選手がアンテロープスに移籍した時も結構な衝撃だったのだろうが、それはENEOSを脅かせるチームになるための下地作りだったと思う。モンデーロHC就任のシーズンから移籍、大卒、高卒それぞれ獲得し、強化を進めて悲願を果たした。そこからの大型補強なので、簡単に言ってしまうとWリーグに銀河系軍団誕生ですよ。

 

宮下選手はあるかもとは思っていたが、それはエブリン選手が移籍ならの話だし、実績あるPGが2人増えるとは全くの予想外。選手獲りすぎとかFAで他チームの主力をかき集める某プロ野球チームのようだ等声が挙がっている。理解できます。私もそう思います(笑)宮下選手、梅木選手は1年目から主力、乱暴な言い方すると自然に育った選手で、3x3含めた代表合宿でプレーの幅を広げた。要はさらに乱暴な言い方だが、アイシンAWが育て上げた選手ではない(2人まとめて引き抜くなよとは思った人は多数いるだろうし私も思います笑)ただ川井選手って三菱電機が手塩にかけて育てた選手ってのがファンの皆さんから伝わってくるんですよ。一昨年代表入りして、その後も代表に推す声は多くて、三菱電機ではフル出場することも。

もう少しメジャーなリーグならアンチファンが相当数生まれるでしょう。ルール緩和後の移籍補強が多く、新卒選手の割合も増やしてほしいと思ったりするが、永田選手、佐藤選手も含め3x3代表経験者が多く加入しているのもグレーな点であったりします苦笑

選手目線で見ても優勝に大きく貢献した選手ですら大幅にプレータイムが減る可能性がある(優秀な選手が揃っているからってコートに7人、8人同時に立つことはできない笑)そうなると個人成績は下がる。新加入の選手たちも含めて日本代表を目指す上でアピールの場が減る。ルーキー、特に平野選手、佐藤選手は話が違うよ〜って心境かもしれない。

銀河系軍団レアル・マドリーだって戦力に見合う成績は残せていない。グランパスも2010年は優勝したが、1999年はチームがまとまらず空中分解した。Wリーグでも19-20シーズンのトヨタ紡織のような例もある。大型補強が必ずしも結果に結びつくわけではないのがスポーツの醍醐味である。アンチ的な人にとってはアンテロープスにもそれを期待しているだろうが、これだけ選手が集まるのは世界の名将ルーカス・モンデーロが掌握するこのチームに魅力があるということでしょう。

レーニングの質・強度は今まで以上に上がる。野心に満ち溢れた選手たちの集合体でもあり、各々の成長スピードは凄まじいだろう。

梅木選手も語っているように雰囲気が良く、オンとオフのメリハリがしっかりあり、より上手くなれて人としても成長できる環境だと判断しているのでしょう。ENEOSで控えに甘んじていた宮崎選手や藤本選手、中村選手が19-20シーズンではベスト5を受賞したり、ファイナルで堂々とプレーしていたのも日々のトレーニングの賜物だろう。

会社のためだけでなく、多くのファンに応援してもらいたい・女子バスケの魅力を伝えたいという熱い想いを持って日々取り組んでいるチーム姿勢にも惹かれたのかもしれない。主力選手の流出を招いた前チーム側も変わらないといけない部分はあるのだろう。

 

アンテロープスの戦力を整理すると

  • PG 安間 山本 平野 川井 梅木
  • SG 三好 永田 平下
  • SF エブリン 佐藤 宮下
  • PF 長岡 ステファニー
  • C   河村 ソハナ

これだけ揃っているとツープラトンどころかスリープラトンも可能だし、試合数は多ければ多いほど強いでしょう(新シーズンは13チームで二回戦総当たりが予想されますが)プレーオフNBAみたいに長丁場にすべきですw

 

と色々考えるとめちゃめちゃ強くなるイメージしか沸かないし、どういうチームケミストリーが構築されるかワクワク感がハンパない。超タレント軍団が結果を出せば、それに憧れて有望選手が毎年集まって、10連覇くらいしてしまうかもしれない。そこまでいくとさすがに面白くないし望んでもいないけど(笑)、でもENEOSとの新2強時代に突入するのかなとは思う。

リーグの構造改革をするにはそれではダメで、デンソートヨタ紡織富士通には期待していますけどね。

他のチームの戦力分析については別記事にて書きます。

 

と不安や懸念材料(何よりも外野からの怒りの声w)もありつつ、楽しみが上回っているが、一番の心配は選手のモチベーション維持か。Wリーグは試合数が少なく、チーム間の実力差もかなりある。実戦機会が減る選手・下位チーム相手の時しか長いプレータイムを与えられない選手がモチベーションを落とし、不満因子となればすぐにチームは崩壊する。

スキルアップが出来るトレーニングメニューを日々提示できるか、入場料を取って公開する価値が確実にある紅白戦(正直下位チームとの試合ならアンテロープスの紅白戦を観に行きたい)をマンネリ化させず闘いにできるか。

モンデーロHCだけでなくコーチングスタッフが連携しての手腕が求められる。そこさえクリア出来れば新一強時代もあり得る。

 

 

Jリーグ 名古屋グランパス×川崎フロンターレ@豊田

日本全国のJリーグファンの注目が集まった大一番。私も珍しくプレビュー記事を書いてみたり(Wリーグがシーズンオフ、観に行こうとしたBリーグの試合はことごとく中止や無観客開催で暇なのもあるんですが 笑笑)、メディアのプレビュー記事を読み漁ったり。

その中ではサッカー批評の記事が一番しっくりきた。

各メディア「最強の矛盾対決」と銘打ち、盛り上がり、クラブも煽り動画を作ってみたり、ファンのボルテージを高めたが、結果は開始10分で気持ちは萎み、前半の飲水タイム前に沈んでしまった。

 

前の試合から中6日、試合のプランニングはしっかり立てられていたはずで、準備面では監督不在の影響はなかっただろう。フロンターレは自分たちのサッカーを貫いた上で勝ちたいという気持ちが上回った。グランパスは普段と違う守り方をしたのが失敗だった。対川崎用の守り方をしたが、フロンターレのパスワークをより発揮させてしまった。

リトリートして自陣で守備をセットして挑んだグランパスフィッカデンティ監督就任当初に近いやり方で、CBに木本選手を起用したことからも意図した守り方だったのだろう。フロンターレは2試合欠場していたシミッチ選手が復帰。4試合欠場していた旗手選手も復帰、今季は主に左SBで出場していたサイドアタッカーがこの試合ではインサイドハーフで起用された。ここにフロンターレグランパスのカウンター攻撃を恐れることなく前がかりで攻める意図が感じられた。

フロンターレの勢いが上回っていたこともあるが、今のグランパスの良さは前からプレッシャーを掛けてボランチのところでボール奪取して素早い攻めに繋げられるところ。攻守一体の所以はここにあるが、この試合ではプレッシャーを掛けられず、シミッチ選手に自由を与えてしまい、フロンターレがボールを持ち続ける展開に。

王者相手に狂ったゲームプランを修正していく能力は選手にも監督不在のベンチにも備わっていなかった。飲水タイム後に普段は守備固めの時に用いる4-3-3システムで持ち直したが、3点ビハインドでは時すでに遅しだった。

 

FC東京と同じやられ方をしてしまっており、結果的に闘う準備は出来ていなかったことになる。単なる相性の悪さで負けたわけではないチームのトータルの力差を感じる完敗だったが、今季フロンターレから勝ち点奪ったチームはどういう戦い方をしたんでしょうか…苦笑

とは言っても縦への推進力と左右への展開力を兼ね備えた田口泰士選手のようなボランチがいたら少しは内容は違ったかもしれないとか余計なことを考えてしまうくらいの衝撃的な敗戦ですね、ハイ。。

 

中4日で再戦を迎える。フィッカデンティ監督はしばらく指揮を執ることは出来ないだろう。ポジティブな要因を見つけ出すことは正直難しいが、自分たちのストロングポイントは何かを今一度見つめ直し、それを120

%発揮してほしい。何も出来ずに90分終わってしまったという戦いはもう見たくない。

 

フロンターレに勝つために必要なこと

グランパスも12試合で9勝2分1敗、失点3という素晴らしい成績だが、それでも1位ではないというのはスペインリーグに行けという声が鳴り止まないのも頷ける川崎フロンターレの強さ。

 

そこで今年のフロンターレの強さを探ろうと4/11のFC東京戦を見てみた。この試合にしたのはFC東京に名前・顔が一致する選手が多いこと(最近はWリーグヲタクなのでJ1の主力級でも知らない選手が多くて笑)、実況西岡明彦さん・解説岩政大樹さんの知識を聞きたかったから。

 

守備が固いとまではいえないが(12試合で8失点なので充分固く、グランパス基準で考えると評価が厳しくなる笑)、それを隠せる圧倒的な攻撃力が備わっている。12試合中5試合で3得点以上、合計22得点である。そのチームを司るのは今季グランパスから移籍したシミッチ選手。左右にボールを散らすプレーメーカーとしての役割だけでなく、スイッチを入れる楔のパスも。開幕前には一部評論家からは補強ではなく補充だとかチャンピオンチームならもっと大型補強をとか言われていたが、昨年との違いを生み出しており、完全なる補強。戦術や監督の好み等あるとはいえグランパスで彼の才能が発揮し切れていなかったのは残念としか言いようがない。

余談はここまでとして、シミッチ選手のところをどう抑えるかがキーポイントだろう。不用意に飛び込めば簡単に剥がされて、川崎の思うツボだが、自由にさせてしまうと一方的な展開に。ミドルサードにも侵入させない・ディフェンスラインから繋がせない猛プレスでシミッチ選手に持たせない・孤立させる展開に持ち込みたい。

FC東京は前半の前半プレスを前からかけられず、シミッチ選手対策でD・オリヴェイラ選手が下がって対応。そのためボールを奪えてもチャンスに繋げられなかった。むしろすぐに奪われていた。バスケのようにタイムアウトがないサッカーなのでなかなか修正できず。飲水タイムで何とかした。

 

丁寧に繋ぐところと長いボールを蹴るところの意識共有

繋ぎたい選手と縦に急ぎたい選手。この意識が共有出来ていないと繫がってもチャンスにはなりにくく、奪われると一転第ピンチ。東京の2失点+VARにより無効となった三笘選手のシュートはいずれもここに起因している。

 

単純に中にロングボールを入れてもジェジエウ選手に跳ね返される。サイドチェンジは有効。川崎のフォーメーション上、サイドの選手へのマークのスライドはどうしても遅れる。そこから一気に攻め立ててクロスからファーで3人目が勝負。東京の2点ともそのパターン。サイドチェンジを交えて左右バランス良く攻撃したい。右サイドからもチャンスを作れるか。

 

 

昨シーズンもホームでは勝利しているし、ドン底の状態だった一昨シーズンですら勝利しており、相性としては悪くないのかもしれないが、実際のところフロンターレの方が強い。風間氏が5年率いて彼のメソッドがユースチームにも浸透し、今ではユース育ちの選手が主力に。現監督も風間氏の下でACを務めていた鬼木氏のフロンターレグランパスは風間氏が2年半率いたが、その間選手の入れ替わりが激しく、チーム・クラブにメソッドが浸透せずにフィッカデンティ氏に交代。戦い方はガラリと変わった。

実際昨年の等々力での対戦ではフロンターレが力の差をまざまざと見せつけた。そこから名古屋の守備は進化しているが、川崎相手に進化が試される。ACLによる日程変更で連戦。BリーグWリーグは基本仕様だが、それでも外国籍コーチや選手はやりづらさを口にする。Jリーグではルヴァン杯の決勝トーナメントで起こる程度であまりない。リーグ戦で2試合連続はイレギュラーすぎる事態で、両チームにどれだけ戦い方の引き出しがあるのか注目していきたい。

 

何はともあれ、名古屋が勝つには先制点を奪えるか。これに尽きるが、先制しても得意のウノゼロに持ち込めるかとなると難しい相手。追いつかれた時にどう耐えるか。今までの相手のように守っていては逆転されてしまうだろう。

 

とにかく強い相手だが、この2試合で最低でも1つは勝たないと優勝はほぼ無理。今季の命運を握る黄金週間に注目したい。

Jリーグ第11節名古屋グランパス×ガンバ大阪

先制すれば滅法強いが、前節で脆さを露呈したグランパス。この試合では90分間らしさを貫き、パーフェクトに近い内容での完勝だった。

堅守のさらに上をいくとも言われ始めるくらいの鉄壁な守備が武器だが、ゴール前で空中戦・肉弾戦になると分が悪そうな選手構成のグランパス。ガンバは宇佐美、パトリック、レアンドロペレイラの強力な3選手で立ち上がりから向かってきた。パトリック選手が右サイドに流れてロングボールを繋いだり下がってもらったりして、CBでは吉田選手、米本選手とマッチアップする形で攻撃を組み立ててきた。昨年の対戦時も同じやり方をしており、お見通しといわんばかりにCBにより対人で強さを発揮する木本選手をスタメン起用。丸山選手含めたCBと稲垣選手でミスマッチをカバー。ガンバはボランチの選手の攻撃への関与が少ないこともあり、  攻めるも決定機は作れていなかった。

それはすなわちグランパスペース。守備の時間が長くなっても決して焦れない。むしろ守備の時間を楽しんでいるかのように。そしてチャンスと見るやビルドアップを始めるが、それでも決してリスクは負わない。柿谷選手のテクニック、山崎選手の強さを活かして中央で起点を作って、時折米本選手のロングホールも交えてサイドへ展開していく。前半で先制点を奪えた。鉄壁のグランパスが得点力不足に悩むガンバ相手であれば1点で充分だったかもしれないが、後半10分に追加点。

もうあとは無失点勝利を目指すのみ。元々固い守備が2点リードし、残り15分ほどで齋藤選手、長澤選手を投入し、もう安心して見ていられました。

※試合トータルでのスタッツがボール支配率がガンバ61%、シュートはグランパスより1本12本だが、ガンバの枠内シュートは0本。走行距離、スプリント回数の上位もグランパスの選手ばかり。ガンバにボールを持たせるも危ないところはしっかりケアできているということが読み取れる。

 

3試合出場機会がないシャビエル選手のプレーもそろそろ見たいとかフルタイム出場が続く吉田選手を10分でも休ませて前節で名古屋デビューを果たした森下選手に勝ち試合を経験させるとか期待はしたが、それは期待してはいけないことなのだろう(笑)

その中でもピッチ上の選手たちは監督の意図を理解しつつ、3点目を狙いにいく姿勢を見せてくれた。優勝するためには必要なことだろう。

 

冒頭でパーフェクトに近い内容と書いたのはグランパスの攻撃が左サイドに偏っている感があったこと。得点も2点とも左サイドから生まれているが、ピッチを縦に3分割したエリアマップでも左48%、右は29%に留まっている。

好調な相馬選手を最大限活かす戦い方をしたのだろうが、右サイドはマテウス選手が孤立してしまう場面が多かったように感じた。1人で打開する能力がものすごく高いが、それでも各チームのスカウティングは進んでいる。その中でSB成瀬選手のサポートの動きが少なく、高い位置まで侵入しても成瀬選手の特徴としてインナーラップを選択することが多く、マテウス選手とポジションが被ってしまい、右サイドで数的優位な状況を作り出せていなかった。

次節までの準備期間は今までよりはある。右SBは宮原選手も控えているが、どちらを起用するにせよ、右サイドの整理は必要だろう。

 

そしてその次節は今年も圧倒的な強さを見せつけている川崎フロンターレ。王者から勝利するために必要なことを探っていきたいが、書き疲れたので、また明日か明後日に(笑)

それでは。

Wリーグの会場に賑わいや盛り上がりを創出するために必要なこと

久しぶりにWリーグの試合を観戦したらしいバスケ仙人の方からこのような指摘がありました。ユニフォームってのは言葉のアヤで、会場に個性とか特色がないことへの違和感だと思います。これは私も常々感じていたことです。また今は声を出しての応援は出来ないとはいえそれにしても盛り上がりに欠けます(セミファイナル、ファイナルはだいぶマシです、レギュラーシーズンの静けさと比べると…)

プロとセミプロ・企業スポーツではファンの特性、予算など様々な違いがあり、同列で比較することはできません。ただWリーグは女子バスケの国内トップカテゴリーであり、プレーオフは特にですが、チケット代がBリーグJリーグと比べてもそこまで安いわけではありません。なので賑わいとか演出への期待感を抱いて来場される方も多いでしょう。

 

セミプロ・企業スポーツはWリーグ以外でもどこも似たようなところがあるのかもしれません。それは理解した上で語りますが(笑)、Wリーグの会場が賑わいや盛り上がりに欠けるのはファミリーやグループで訪れる人が少ない・アクティブな年齢層が少ないことが要因でしょうか。

 

サッカーJリーグ名古屋グランパス、6,7年前から改革が始まり、昨年はリーグ内で観客動員1位。若者グループや幼稚園・小学校低学年くらいの子供がいるファミリーが劇的に増えました。最寄駅など会場付近でもチームウェアやグッズを身に着けている方が増えました。試合以外でも楽しめるポイントがたくさんあり、試合当日はお祭り感があります。

改革にはお金も時間もかかります。プロスポーツと同じようにはできません。屋内と屋外の違いもあります。それぞれの界隈での伝統や文化があります。しかし今まで通りではリーグ存続の危機。現状観に来てる人はほぼ↓だと思います。他競技関係者のツイートですが、Wリーグもほぼ同じではないかと。

無料で観に来ている加盟企業やスポンサーの従業員とヲタク(私もですけど笑)が大半を占める現状。スポーツのようなスポーツじゃない雰囲気は温かい、アットホーム、ファン同士の仲が良い・応援するチーム・選手の違いによる争いもない(とされていますが私はそうは思わないです←)など良さはあります。しかしある程度会社や地域の威厳を賭けた戦いとかお祭りな感は出ないと盛り上がらず、新規ファンは増えにくいのかなと思います。

 

リーグの戦略としてはまず各チームのホームゲームを増やすこと。地方開催も必要ですが、ただでさえ総試合数が少ない現状では地方開催はもっと少なくて良いです。リピーターや熱心なファンを作りにくいのが現状。

スポーツ好きを取り込む活動ももっと必要。Bリーグ三河や川崎が同地域にWリーグのチームがあるにも関わらずバレーボールVリーグNECトヨタ車体とコラボしているのは由々しき事態ですよ。 

その上で時間もお金も比較的余裕がある人が多い大学生や若手社会人を取り込める施策を打ち出してほしい。発信力があって、友達や同僚も連れてきてくれたり。お金も時間もある程度余裕ある人が多くて、交友関係も広い層を開拓出来ると明るく活気のある空間になってくるかなと思ったりします。幸いWリーグは女子中高生に人気があるので、本気にさえなれば…と思うのです。

 

まずは企業チームが従業員最優先の考えを改めること。そしてチームの競技力均衡ですけどね。ここまで語っておきながらなんですが、リーグでもファンでもなく、企業・チームに懸かっています。

 

私はいわゆる沼な人なので、それもこれも含めて好きなんですが、もっと盛り上がって欲しいし沢山の人に魅力を知ってもらいたい。なのでファン層がもっと広がってほしいと願っています(毎年オフになると書いてることですけどw)