消化不良の最終週 〜トヨタ自動車×デンソー頂上決戦〜

game1 トヨタ自動車●51-61○デンソー
game2 トヨタ自動車●64-65○デンソー

game1の後半とgame2でひまわり選手を欠く中で連勝したデンソーが逆転でレギュラーシーズン1位の座についた。おめでとうございます!

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堅守が持ち味のデンソー。この2試合でも凄まじく速いローテーションでトヨタ自動車を翻弄した。中・中でのオフェンスからミドルシュートを打たされる展開が続いた。永田選手が出ている時間帯は彼女のタイトなディフェンスでボールプッシュ出来ずショットクロックを消費していた。

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game1では後半もらったチャンスでの凡ミスから木村選手に3ptシュートを決められる、打たせていいクンバ選手の3ptシュートが決まる、永田選手のコースト・トゥ・コーストなど試合を決定付けられるポイントはいくつもあった。その中で都度食らいついたのはこのチームの地力の証明だと思うが、前半でギアが上がらなかったのは残念だった。打たされたミドルでも決めてしまう集中力、人数を掛けて取り切るオフェンスリバウンドなど執念がやや欠けているように見えたのはレギュラーシーズン2位以上が決まっていることによるモチベーションの低下もあったのかもしれない。


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game2ではデンソーのディフェンスにアジャスト出来たのか連動性あるオフェンスが見られるようにはなったが、ハイロープレー主体でコートを広く使えていない。富士通戦では改善の兆しが見られたが、逆戻りの感あり…


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中断明けから調子を落としていた梅木選手が攻守において切り込み隊長として存在感を発揮したのはプレーオフに向けての好材料。game1では2ptと沈黙した山本選手はクラッチタイムでのディープスリーなどエースの存在感を発揮した。チームとしても得失点差だけでなく内容的にも改善は見られたが連敗。f:id:antelopes_7_12_23:20230321213036j:image

同一カード連敗はここ5シーズンなかった。またホームで連敗、連敗でプレーオフ(個人的には観戦3連敗)とネガティブな感情が生まれてしまう結果となった。しかし連敗という結果以上によろしくないのがgame2のラストプレーなどHCと選手で意識のズレを感じたこと。

 

例えば19-20シーズンのトヨタ自動車×デンソー、game1を7点差で勝利したトヨタ自動車はgame2ではビハインドの終盤リスクを負って攻めにいかなかった。モンデーロHCが何やらサインを送り、PGの安間選手が意図を理解し、時間を掛けて攻めて2点を取りにいった。ターンオーバーからイージーバスケットで失点し点差が広がることを恐れたのだろう。結果トヨタ自動車は得失点差でデンソーを上回った。レギュラーシーズンが東西地区制で争われた20-21シーズンの最終週トヨタ自動車×デンソー、前日の勝利で西地区1位を決めたトヨタ自動車は馬瓜エブリン選手、河村選手を休ませた。それを対外的にもリリースしており、選手にもファンにも「この試合はプレーオフを見据えた戦い」というメッセージが伝わった。10点差での敗戦だったがこの結果・判断に疑問を抱いた人はいなかった(はず)



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大神HCはいつも通り8選手でのローテーションで2つ勝ちにいく采配をしていた。しかし前述の通り選手たちのモチベーションは100%ではなかったように見えた。game2は連敗回避のためにトヨタ自動車らしい魂が随所に見られた。最初から負けてもいいと思って戦っているわけではないのは試合を見れば分かることだが、最後は何のためにタイムアウトを取ったのか。大神HCは「何でファールしにいかないんだ?!」というジェスチャーをしているように見えた。タイムアウトでファールゲームを指示していたのだろうか。しかし川井選手は相手ハンドラーにプレッシャーを掛けにいかず5人全員が自陣に引いた。選手は無理をしたくないと思ったのかもしれないが、最終週に向けての準備期間で意思形成ができていたのか…

前週のデンソーの対三菱電機game2でも髙田選手と他の4選手で意識のズレを感じさせるラストプレーがあったが、トヨタ自動車タイムアウト明けのプレー。オータムカップでもベンチの指示が上手く伝わっておらず敗れた試合があったが、最終盤のコミュニケーションで勝利を逃すなんてもう二度とやってほしくない・見たくない!!

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平下選手の怪我、試合終了後選手のみで円陣を組んで話していたこと、後味の悪い連敗を喫したにも関わらず切り替えが早すぎる選手がいたのも気になるところではあるが、優勝を決める戦いはここから。2連覇女王の誇りを胸に高みを目指してほしい。

 


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最後にデンソーが連勝できた要因に関して。

戦力値でいえば拮抗している(1.5試合ひまわり選手を欠く戦いだったのでどちらかといえばトヨタ自動車の方が上かもしれない)

その中で2試合ともロースコアの接戦(デンソーはオフェンス力で圧倒する戦い方ではないにせよ)

交代して何度でも再出場できる・交代の回数制限がない・タイムアウトもあるバスケットボールという競技において実力拮抗した相手と接戦になれば明暗を分けるのは采配力に他ならない。2試合ともトヨタ自動車は8選手、デンソーは9選手でのローテーション(game1の後半は8選手)だったが、トヨタ自動車は山本選手、川井選手、ステファニー選手が35分前後出場し、毎試合途中出場で献身的な仕事をする宮下選手は15分前後の出場に留まるいつも通りの形。対するデンソーはコートに立つ5選手の組み合わせが豊富で相手に的を絞らせなかった。game1での永田選手のリバウンド、ディフェンス、game2での渡部選手のアウトサイドシュート、クンバ選手の高さは特に脅威だった。こういった選手たちの頑張りによってひまわり選手を欠く中でも髙田選手頼みにならず、game2では髙田選手のプレータイムを24分に抑えても勝利することができた。

デンソー皇后杯決勝では慎重すぎるタイムシェアで逆転負けを喫しているし、古くは17-18シーズンのトヨタ自動車プレーオフSFでタイムシェアにこだわりすぎて逆転負け。なのでタイムシェアこそ絶対正義とは言わないが、いつも同じ采配では銀河系軍団でも優勝は出来ない

 

マルコビッチ前HCのイズムが浸透しているデンソー、選手の局面局面での判断力とフィジカル・パワー頼みなトヨタ自動車の差には色々と思うところはある…ロサンゼルス五輪で日本代表を指揮することが目標ならモンデーロ前HCからもっと吸収してほしかったな…

(現代表HCもああいう感じなので本人のやる気と知名度があればなれるのかもしれないけど)

コートで戦うのは選手。ローテーション選手が噛み合えば一番強いのはトヨタ自動車だと思うし、ENEOSも下位相手に渡嘉敷選手をフル出場させたりなので昨シーズンほど期待はしていないけど期待してますよ!f:id:antelopes_7_12_23:20230321213840j:image

 

モヤモヤしてたけどここで思ってたことをまとめてスッキリした…苦笑

大神HCの選手起用が偏っている理由について考えてみた

タイトルがポルノグラフィティの曲みたいだな(幸せについて本気出して考えてみた)

 

...さてと…

 

昨シーズンは世界的名将であるルーカス・モンデーロ前HCの下で銀河系軍団とも称された(おまえしか言ってないだろ?w)圧倒的な戦力を擁して、シーズン後半は破壊的な強さを見せたトヨタ自動車アンテロープス

シーズンオフに銀メダリスト3選手を含む5選手が引退・移籍し、モンデーロ氏も退任。ACを務めていた日本女子バスケ界のレジェンド・大神雄子氏が昇格。チームはガラリと変わった。

今シーズンここまでリーグ戦では開幕週でENEOSに1敗したのみ。皇后杯も準決勝には進んでいる。戦い方としても大きく変わっておらず、一見するとバトンタッチは上手くいったように思えるが、強烈な個の力で打開している試合が多く、チーム力は下がっているように感じてしまう。

 

その要因の1つとして7〜8人でローテーションしており、移籍1年目の小笠原選手、大卒2年目の平野選手、佐藤選手を戦力化できていないことではないだろうか。戦力底上げが出来ていない要因を探っていきたい

 

結果を出した者がチャンスを与えられる。それはアーリーエントリーの選手が証明した。

横山智那美選手は1/15のシャンソン化粧品とのgame2ガベージタイム(概念)でWリーグデビュー。短い時間で2pt・1astと結果を出した。日立ハイテク戦ではgame1の2Qから出場機会を得た。コートイン後最初のオフェンスから得点を演出するなど4pt・2ast、鮮烈な印象を残した。チーム練習の中で成果を出していたから起用されたのだろうが、試合でも結果を出したので、後半も勝敗が決していない3Qで再びコートイン。↑の映像はコートイン後2回目のオフェンスでの得点だった。トップカテゴリーで戦うための心技体が備わっているから出来るプレーである。

その横山選手もgame1では18分出場したが、game2は3Qまでで得点することが出来ず、13分出場に留まった。小笠原選手、平野選手、佐藤選手よりはチャンスを貰っているが、それでも結果が全てと言えるだろう。

 

  • 他の選手が凄すぎる

ローテーションに入っている選手たちのシュート決定力、リバウンドへの嗅覚は凄いとしか言えない。国内トップクラスのサイズがある梅沢選手ですら全試合スタメンではあるものの平均プレータイムは21分弱と長くはない。

あらゆる能力がスーパーなステファニー選手、クラッチタイムでシュートチャンスが回ってきたら外す気がしない山本選手、3ptシュートが2本連続で外れると今日は調子良くないと思えてしまう梅木選手、平下選手。コートネームのリュウに相応しい支配力が備わってきた川井選手はどこを抑えてもディープツーをサラッと決める。宮下選手がゴール下にいるとボールが落ちてくる。

梅沢選手のサイズを最大限に活かさなくても勝てる理不尽なシュート力、フィジカルがある面々と同等以上のプレータイムを得るのは簡単なことではない。ずっと私も3選手もっと使ってよ!って思っていたが、ローテーション選手たちが凄すぎて代えられない…!(彼女たちからすると)イージーなシュートを外したり不必要なファールをしていては信頼を掴むことはできない…

 

  • 少人数でのプレシーズン

ステファニー選手、山本選手、平下選手は9月末まで日本代表に招集されていた。ソハナ選手も試合に出場できるコンディションが整っておコンディショらず、サマーキャンプ、オータムカップは7人で戦っていた。コーチも選手もチームを作る・コンディションを上げるのに難しいプレシーズンだったんだろと思いながら書き始めたのがシャンソン化粧品戦を終えてすぐだった。しかしチーム練習合流後2週間ほど(推定)の横山選手が信頼を掴んでることを考えると理由にならないですね…

平野選手、佐藤選手はトヨタ自動車在籍2シーズン目、小笠原選手は東京羽田で2シーズン中心選手としてWリーグを戦ってきた。横山選手は類稀な才能を持つ選手だが、年齢もWリーグ経験も3選手の方が上。全選手合流から3ヶ月強が経ち、20試合以上の公式戦があった。やっぱり理由にならないな…

 

  • 大神HCの選手時代

高校は超名門の桜花学園(大神HC在校時は名古屋短大付属、どーでもいい話ですが私はさらにその付属の幼稚園卒です←)今年度の体育館には死に物狂いだか死ぬ気で戦うだか掲げられている高校だ。バスケ楽しんでほしいとか学生生活謳歌してほしい(桜花だけに←)と思ったりもするが、優勝しか求められていないのだろう。

話を戻して大神HCはアメリカ、中国でもプレーし、トヨタ自動車で現役引退したが、長く在籍したのはENEOS。日本代表含め先日対戦した日立ハイテクの内海HCが師匠的な存在なのではないか。

その内海HC、日立ハイテク3シーズン目となる今季は突出した選手がおらず、若手も含め多くの選手を起用しているが、過去2シーズンは谷村選手が毎試合39分とか出ていた。ENEOSの佐藤前HC、佐久本現HCもタイムシェアとか若手育成とか無縁なタイプ(佐久本HCは開幕当初は違うと思ったが富士通に連敗して方針転換してしまった…)このチームも優勝しか求められておらず、試合に出たいなら自分で成長しろって感じなんだと思う、たぶん。そういう環境で這い上がってきたのが岡本選手であり宮澤選手であり星選手なのかなと。

 

とここまで書いてきて大神HCがメンバー固定傾向になるのは当然なのかもしれないと思ったが、ロサンゼルス五輪で日本代表を率いるという夢があるのなら育成する姿勢とか柔軟な采配とか出来るようになると良いなと思ったりします。ワンサイドゲーム・川井選手のファールトラブルがあった東京羽田とのgame1でも終盤にしか出番がなかった平野選手を日立ハイテクとのgame1では前半を締めるPGで起用するなど変化はしていますけどね!

一方で昨シーズンの銀河系軍団ならまだしも今シーズンの少数精鋭ロスターなら3選手がもっと脅かして欲しいという思いもあったり……

全く起用されないわけではなく、大神HCは特に小笠原選手に期待していることは試合観戦をして見て取ることができた。
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トヨタ自動車最大のストロングポイントはSF馬瓜ステファニーだが、今シーズンはPFでの出場時間が長い。小笠原選手がローテーションに加われば昨シーズンに近い形まで持っていけるので、大神HCとしても戦力化したいのは当然である。3連覇へのキーパーソンは大神HCと小笠原選手です。

 

さてWリーグレギュラーシーズンも残り8試合(4チームは10試合)となった。ENEOS富士通が6敗、シャンソンは終盤戦でメンバーが揃うのか不透明など順位予想は極めて難しいがプレーオフ進出は3シーズン連続同じ8チームで優勝はトヨタ自動車富士通ENEOSのどこかと予想。デンソーENEOSとの対戦を回避できれば…だがエクスキューズ付くチームは優勝出来ないですかね。

難しい中でも順位予想してみたところ…

全チーム全試合戦えればQFでENEOS×富士通が対戦して、トヨタ自動車がSFでその勝者を迎え撃つ可能性がありそうだなとなって、頭痛が痛いので(←)細かい予想とか分析とか割愛してこの辺りで失礼しますww

10連覇 〜女子バスケ皇后杯まとめ〜

準決勝で渡嘉敷選手がほぼフル出場、林選手と長岡選手も35分以上の出場。デンソーは綺麗にタイムシェア。決勝はENEOSの出場選手はなんと6人、3選手が40分フル出場と高校バスケのような戦い方をした。対するデンソーは準決勝ほどではないが、タイムシェア。クラッチタイムに余力が残っているのはデンソーだと誰もが思ったはずだが、ENEOSは全くガス欠しなかった(プレミアムハイオクガソリンですか?←そんなものはない)むしろ4Q開始とともに加速して、残り4分ほどで事実上試合を決めた。

昨シーズンまでのデンソーENEOS戦になるとビビってしまっていたが、今回はそういうところが全くなかった。各選手が臆することなくプレーし持ち味を発揮していた。特に赤穂ひまわり選手、高橋選手のアグレッシブさが目立っていた。3Qまではデンソーリードの時間帯も長かった。

私が知っている範囲では初めてデンソーENEOSに太刀打ちできていたが、女王のスピリッツは恐ろしい。。

連日脅威的なスタッツの渡嘉敷選手。代表戦ではもっと大きい相手とマッチアップしている髙田真希選手のディフェンスを悠々と交わして得点し続けた。長岡選手もMVPでもおかしくない大活躍。宮崎選手、星選手、林選手含めたユニットは昨シーズン終盤のトヨタ自動車スターターと同じくらい最強だった。デンソーとしては相手が強すぎたとしか言えないくらい悪いところはなかったが、昨シーズン成長を遂げた髙田静選手、藤本選手、奥山選手のプレータイムが減り、藤本選手、奥山選手に関しては決勝はDNP。バックコートは髙田選手とさらには岡本選手が徐々にプレータイムを伸ばしてプレーオフに合わせていくだろうが、フロントコートは中田選手含めてベンチメンバーの台頭が望まれる。スターターの負担を減らせれば金河系軍団誕生だが、変わらないとデンソーなど他チームにも付け入る隙は充分ある。

 

デンソーとしては惜しむらくは4Qでゾーンディフェンスを多用しすぎたことか。そして長岡選手、星選手の3ptシュートが決まりタイムアウトを取ったが、そこから再開時に髙田選手を戻せなかったことか。

個人的には木村選手を3Qでも少し起用し、このタイムアウト明けで木村選手、髙田選手、クンバ選手でハイロー千本ノックをやって欲しかったが、ヴクサノビッチHCは皇后杯ファイナルラウンドで調子が上がらなかった木村選手をこの試合に関しては見切っていたのかもしれない…最後の最後までもつれて1ポゼッション差で決まる試合と読んで髙田選手を休ませたかったのだろうが、ENEOSは昨シーズンのENEOSではなかった…

 

結果としてはベスト4は常連が占めて、決勝は昨シーズンと同一カートで、ENEOSが連覇したが、私が5シーズンの中で一番面白い大会だった。

デンソーは過密日程の中でENEOSをよくスカウティングした。一昨シーズンのトヨタ自動車と似た状況にある。特に木村選手が悔しい思いをしているはずで、そういう気持ちを糧に来月のリーグ戦でENEOSから1勝出来れば悲願達成もあり得る(私が思っていたよりデンソーの成長速度がすごいです苦笑)

例年皇后杯軽視だと感じるチームも多く、リーグ戦と比べて狙いやすいタイトル・TV中継もあり会社やチームを売れるチャンスなのに勿体ないと思っていたが、トヨタ紡織スクランブル体制の中でもトヨタ自動車に本気で勝ちに行っていた。富士通も過密日程かつ怪我人が多い中でこのチームの魅力は伝わった。いくら保守的なテーブスHCといえどテミトペ選手は起用してくるはずだし、東京医療保健大学のタイムシェア戦術の中で鍛えられた伊森選手もジョーカー的な存在として早期に活躍するかもしれない。後半戦は怖いチームになりそうだ。

また東京医療保健大学が準々決勝進出、白鴎大学日本経済大学Wリーグチームを破り、大阪体育大学も大接戦を演じるなど全カテゴリーが集うトーナメント大会の醍醐味を存分に味わえた。来シーズン以降もこうあってほしいし、もっといえばベスト4の牙城を崩すチームが出てきて欲しい。

負けるべくして負けた 〜女子バスケ皇后杯準決勝 トヨタ自動車×ENEOS〜

「負けに不思議の負けなし」とは野村克也氏の名言だが、そこにも到達していない完敗。

移籍によるチーム強化も必要だが、3〜5年のビジョンに基づいた新卒獲得とその選手たちを育てていくチームマネージメントがもっと大事。その上で中期ビジョンを遂行出来なかった時に綻びを埋めるのが移籍なのではないのかなと星選手を見ていて思いました(銀河系軍団を続けるなんてムリゲーなのでw)

ではもう少し掘り下げて、敗因をいくつか…

 

受け身な布陣

宮崎選手をウィングスパンの長いステファニー選手で封じこめようとしたが、いくらスペシャルワンなオールラウンダーといえどスピードで振り切られてしまう。宮崎選手のスピードに対応出来る選手は世界中探してもいないかもしれないが(笑)、ならオーソドックスなマッチアップで良かったのではないか。

ステファニー選手のところで優位性を作れるのがトヨタ自動車の最大の強みだが、オフェンスで速い展開を出して宮崎選手を後手に回らせられたわけでもなかった。

また準々決勝でも上手くいっていなかったソハナ選手、梅沢選手のツインタワーを継続した意図も見えず、自ら強みを消してしまっていたように見えた。

 

ファールトラブル、プランBがない

ビッグスリー(ステファニー選手、ソハナ選手、梅沢選手)が皆1〜2Qの早い段階で2ファール。ファール覚悟のインテンシティ高いプレーはトヨタ自動車の特徴の1つだが、それはファールトラブルが起きても代わりに長岡選手や川井選手が出てくる銀河系軍団だからこそ出来たこと。今シーズンはHCも選手の量も質も違う。

ステファニー選手が2ファールとなり、山本選手、川井選手、梅木選手の3ガードを敷き、そこからトヨタ自動車が逆転し、リードして折り返したが、これは勝ちに不思議の勝ちありの部類ですかね(苦笑)

サイズ下がったトヨタ自動車がディフェンスリバウンドを取れるようになり、速い展開が増えて、そこから山本選手、梅木選手の3ptシュートで反撃。でそこからENEOSが何故かバタバタし始めて、トヨタ自動車は宮下選手起点のピックアンドロール(略して新・戦術宮下)で追い詰めていった。

ステファニー選手ファールトラブルまでの内容を考えるとリードして折り返したのはこのチームの底力に他ならないが、どうも選手だけで打開した感が否めないんですよ(試合中は梅木選手が活躍してて、私が前日に挙げたことが当たって興奮してましたが笑)

ドリブル、単発のミドルシュートが多くW杯の日本代表を彷彿とさせた。それが点に結び付かないと強引すぎるドライブで打開を図る(これはトヨタ自動車の伝統?)HCはというと開始早々にテクニカルファールを宣告された(こういうのは前任者でお腹いっぱいです、前任者のお腹はでっかいです←)

2Qラスト1分で2ファールの選手を休ませることはできた。3Qラスト1分はチームファールをもう1つ使えたので、ファール要員を送り込むことは出来た。冷静になれてない指揮官が新・戦術宮下で攻めるというのを指示したと思えない(勝ってたら名将扱いなんだろうけど笑笑)この負けを学びにして欲しいのは大神HCですね……

 

渡嘉敷の気合

皇后杯優勝に賭ける気持ちがENEOS、特に渡嘉敷選手の方が上回っていた。

2Qに新・戦術宮下でやられたが、ハンドラーへのプレッシャーを強めて、後半はその手を使わせなかった。トヨタ自動車はソハナ選手が3ファール、他の選手もファールを恐れて強く当たれず、ダブルチームにもいけず渡嘉敷選手にやられ放題。トヨタ自動車の守り方にアジャストして、1on1でファイトした渡嘉敷選手にあっぱれ!

トヨタ自動車としては渡嘉敷選手を引っ張ったことは良かったが、がっぷり四つで戦ってしまったので、逆にENEOSが彼女を休ませようと思うくらいの手を打っていたら…ってのはありますね(結果論だけどw)

4Qはトヨタ自動車が1-3-1でゴール前に一番小さい山本選手を配する変則的なゾーンディフェンスを仕掛けたが、ENEOSは奇策に動じない。5分すぎの林選手3ptシュートでジ・エンドとなった。

 

皇后杯での戦いぶりから力があるチームであることは分かったトヨタ自動車だが、シーズン中の選手追加登録は来シーズン内定者のアーリーエントリー以外出来ない(サポートコーチの現役復帰も不可)2〜3月は難敵・強敵との対戦が続くだけにプレーオフ前に疲弊してしまうここ2シーズンのENEOS状態に陥ってしまう危険性がある。高校生の横山選手に過度な期待は禁物だが、彼女が起爆剤となり、DNPトリオの革変が起きることを期待するとしますか。

一番は大神HCがチャレンジできるかですけどね…

 

んで決勝はENEOS×デンソー、2年連続同一カードとなった。

まぁ予想通りですね(笑)ENEOS10連覇だろな〜とは思いつつも準決勝で渡嘉敷選手が最後の1分しか休めていなかったり疲労度はENEOSの方が高いはず。直近のリーグ戦で沖縄に遠征してるデンソーだが、むしろリフレッシュ出来ている印象すらあり、デンソーのチームコンディションは良好。そろそろENEOSを打破して欲しい(リーグタイトルはまだまだ渡さないぞ!←アーリーエントリー頼みのチームだけどw)

トヨタ自動車の皇后杯優勝を妄想してみる

ファイナルラウンド始まる前から言ってますが、ENEOSが優勝すると思います。優勝倍率はディープインパクトほどではないけど、スペシャルウィークくらいですかね(伝わらない)

実際準々決勝のENEOSはエゲツない強さだった。トヨタ自動車はロースコアの接戦を制して何とか勝ち上がり。選手層の薄さ(なのか采配がってところかは神のみぞ知る←)を改めて露呈した感じだが、強さは見せ、この2チームに関しては東京医療保健大学も終始劣勢を強いられるかと。

 

だけど自分はトヨタ自動車ファンなので無理矢理気味に優勝できる要因を引っ張り出していく。トヨタ自動車を本命に挙げてくれた方に触発されたのもあります笑笑

※決勝の相手はデンソーを想定して話を進めていくが、もし富士通だったら今の満身創痍の状態だと負けるわけないので(強気)

 

SFステファニーでミスマッチ

ENEOS相手だと林選手とのマッチアップになるが、ここで圧倒できる。なのでここ3シーズントヨタ自動車ENEOSと相性が良い。そりゃドライブ力強くて運べて飛べて、バスケするために生まれてきたような女ですから(笑)

ENEOSには藤本選手、奥山選手もいるが、3Qで点差が開いた準々決勝でも10分前後の出場に留まっており、佐久本HCの信頼は掴みきれていない模様。そもそも林選手よりはミスマッチを防げるが、それでもステファニー選手圧倒的優位。インサイドに中田選手と渡嘉敷選手を並べて、長岡選手をSF起用することも出来るだろうが、中田選手はさらにプレータイムが少ない。また長岡選手のSFはトヨタ自動車時代はハマらなかった印象がある。

PFは宮下選手と長岡選手では長岡選手に分があり、Cはソハナ選手を休ませられない展開になるかもしれないが、そうなったら渡嘉敷選手も休めない。

→フロントコートはステファニー選手が支配する。

 

デンソー相手だとひまわり選手とのマッチアップなのでガチンコ勝負だが、PFで宮下選手がスピードとプレーエリアの広さで優位、Cはデカいが正義!

 

ENEOSトヨタ自動車相手ではプレータイム配分は出来ない

林選手がコンディションを上げており、奥山選手も復調気味。今と開幕当初ではチーム事情が異なるが、富士通戦のように渡嘉敷選手や長岡選手を引っ張る可能性はある。ガチムチなトヨタ自動車との緊迫した試合で大怪我明けの岡本選手を起用できるかなどと考えると8〜9人でローテションしてくるのでは。

そうなると少ない人数でのローテーションに慣れてるトヨタ自動車が制しますね(寂しい話だけどw)

デンソーは準々決勝で11人出場して9人が得点ですか。まぁでも1Qで実質決着したような試合ですから追い風参考記録ですよ…!今シーズン公式戦で対戦したチームで一番強いのが白鷗大学。木村選手やセカンドユニットの選手が上位チーム相手でどこまでやれるかは未知数だし(渡部選手、高橋選手のスピード、アグレッシブさは驚異だが)トヨタ自動車と対戦したらオドオドしてしまうのでは!

 

本領発揮していない若手陣

日本代表としてW杯出場の平下選手、移籍2年目の梅木選手。いずれも今シーズンは飛躍が期待されたが、沈黙を続けている。準々決勝でも平下選手は19分、梅木選手に至っては5分の出場に留まり、共に得点なし。

準々決勝ではチームのオフェンスが停滞する中でも彼女たちはコートに立つ時間が短く、悔しい思いをしているに違いない。ENEOSとしてもデータが少ない選手なので、チャンスを与えられたら結果を出すはず!そうなるとDNPトリオ(虚)にも火がつくのでは!?

チームを盛り上げてはいるが、山本選手のようなルーズボールに喰らいつく姿勢とか長岡選手のような相手を威嚇する勢いで立ち向かっていく姿と比べると劣ってしまう。大神HCも現役時代そういうタイプだったし、試合に・バスケに賭ける気持ちの強さを見ているのかもしれない。そこを見せられると大神HCも起用していくかも?

そうなると選手層厚くなって決勝に臨めて、ハイ優勝〜\(^o^)/

ポジティブって大事ですね!優勝する気がしてきました笑

 

今シーズン3度目となるトヨタ自動車ENEOSの対戦。両チーム対策は立ててくる。皇后杯も獲りたいトヨタ自動車、連覇を止めたくないENEOS。意地と意地のぶつかり合い。どっちが勝つにしても開幕戦のように点差が開くことはない。と期待しています。

もし準決勝で完膚なきまでに叩きのめされたらこの記事は削除しますw読まれた方も記憶から削除してくださいw

 

では明日17時に会いましょう(どこで?笑)

勝てば官軍(とりあえず) 〜女子バスケ皇后杯準々決勝 トヨタ自動車×トヨタ紡織〜

トヨタ紡織は直近のリーグ戦に続き主力3選手を欠いての試合だったが、よく立て直した。3選手の不在にアジャストしてこの一戦に挑めた。ゾーンとマンツーマンのチェンジングディフェンスでトヨタ自動車を焦らすロースコアの展開はプラン通りだったのではないか。トヨタ自動車のデカくてゴツい選手たちのアタックにもゴール下のディフェンスで絶妙なヘルプ、カバーで対応。トヨタ自動車は何度もブロックショットに遭った。リーグ戦もホームゲームで皇后杯に照準合わせたわけではないであろう中でみっちりスカウティングし落とし込めていたと思う。

オフェンスでは高卒ルーキー(!)伊波選手が巧みにコントロールし、白選手が身体を張り、仕上げは東藤選手。3ptシュートもスパスパ沈めるなど前半だけで17pt。

2点しかリードがないのが不思議なくらいトヨタ紡織のペースだった。得点が東藤選手に偏っていたので、シューターを活かすラインナップ、セットオフェンスを組めればもう少し点差は広がっていたかもしれない。

トヨタ自動車は直近のリーグ戦でも試していたソハナ選手と梅沢選手のツインタワーが機能せずオフェンス停滞。早めにツインタワーを見切るもソハナ選手のミドルシュート×3で何とか食らいつく状態。

攻守ともリバウンドが取れない、速攻を出せない、3ptシュートのアテンプトも少ないなど今シーズンワーストゲームの予感がした(今シーズン見るの3試合目だけど←)

何だか身体が重そうで、競馬のように実績に応じて負担重量が違うからなのか?と思ってしまったが(笑)、8人ローテだとファールを恐れて思いっ切りいけないんですかね…高校バスケとかそうじゃないですか…

 

そんな中でもこの点差で折り返せるのが底力なのかもしれない。後半は東藤選手を抑えれば勝てるのではとハーフタイムに考えていたら、実際に彼女の得点を4点に留めて勝利しましたね〜

それはさておき(笑)、後半トヨタ自動車のディフェンス、リバウンドでの気迫が通常時の80%くらいまで戻った(前半は30%くらいだったと思う)3Q2分半くらいの山本選手がルーズボールに食らいついた場面(少し痛めてそのあと一度ベンチに下がったとき)なんかまさにトヨタ自動車な感じだったじゃないですか!あれなんですよ!ゴツいやつがゴリゴリと戦って身体を心を疲弊させるのがトヨタ自動車の戦い方なんです(違

 

とは言ってもなかなか得点は決まらなくて、トヨタ紡織も攻めあぐねて、3分ほどスコアが動かない時間があった3Qの立ち上がり。スコア動いたあとも両チーム耐える時間が続くまさにトーナメント戦な展開。配信で見ていてもドキドキでした笑

トヨタ自動車はオフェンスの形がなく、3ptシュートを打てず(試合通して1/15はあまりにも寂しい)、ドライブでのアタックに偏っていたように感じた。もっとコートを広く使ってパスも回していきたいところ。ロスター11人で試合でのプレータイム配分もほぼ同じなので、日頃のトレーニングの質を高められていないのかもしれない。

この試合のことに話を戻しまして(笑)、4Qもジリジリとした展開が続きましたねぇ。

6分半ごろのステファニー選手のトリッキーなパスからソハナ選手が沈めて、トヨタ紡織タイムアウト。明けてのオフェンスをトヨタ自動車が耐えて、川井選手がミドルシュートトヨタ自動車が突き放すかと思った時間帯で伊波タイム…!

シンデレラガール誕生(死語じゃないですよね?笑笑)の瞬間だった。この試合のMVPと言ってもいい活躍だったが、勝利に導いたのはトヨタ自動車の山本選手。高校の先輩が維持を見せた!

トヨタ紡織のディフェンスは完璧。山本選手はボールが手につかず、ショットクロックバイオレーションになるかと思ったところでフローターショット。日本の女子選手であの距離からフローターを決められる選手は他にいない。そしてバスケットカウントをもらい、FTまでしっかり決める!

試合通して活躍していたのは伊波選手だと思うが、プロは甘くねぇぞってのを見せつける格好となった。

伊波選手のプレーには多くのファンが衝撃を受けたが、個人的にもっと衝撃なのは伊波選手は高校の時一学年下の横山選手(トヨタ自動車内定)の控えだったんですよね!

皆さん横山選手のデビューが楽しみになりましたよね?(小笠原選手ですらほぼ使わない大神HCの下でローテーションに入れるかは分からないけど。。)

 

とにかく見てるだけで疲れる試合だったし采配への不満もある。アイキャッチ画像のような楽しい試合ではなかったが(笑)、勝てば官軍(森保JAPANだってドイツに勝って一気に盛り上がったでしょ?笑)

上位チームとの対戦により出た課題を整理して、心身のリフレッシュもして、土曜日の準決勝に臨んでほしい。

 

準決勝の相手は三菱電機を圧倒したENEOS。星選手、長岡選手が試合を支配し、宮崎選手がスピードで切り裂き、渡嘉敷選手は脇役状態(いうてプレータイムはチーム最長、ディフェンスリバウンドの約半分を取ってるけど笑)

前半は何とか三菱電機がついていくも3ポゼッション差は常にキープし、後半突き放した。昨シーズン後半のトヨタ自動車を思わせる、というか吉田亜沙美さんがいた頃のような強い強いENEOSが戻ってきたって話。

選手層厚いのは羨ましいですwデカい・ゴツいは正義だけど、戦力は(正当な)暴力だし、巨人軍とかよく札束で殴り倒すとか言われるじゃないですか(?)

よそを羨んでも仕方ないけど、でも勝てる気がしない。。。長岡選手27分、渡嘉敷選手33分に対してこっちはステファニー選手38分出てるんですよ…小笠原選手せめて3分くらい使えばよくない?!3分使っても3分じゃ何も出来ないとか言ってしまいそうだけど←

 

特別にアマカ選手使わせてください...

ステファニー選手のプレータイムもう少し抑えられて、梅沢選手がENEOS時代のデンソー戦のように確変すれば勝てるかもです…!タイムシェアとか期待できないし、2日間でチームとして何か上積み出来るわけではないので…

難しい戦いにはなるだろうけど、準決勝を勝ち上がれたら、ほらそこには…!!!

 

Wリーグ2022-23アーリーエントリー発表

私が学生バスケに目を向け始めたのが2018年。インカレでは永田選手、岡田選手ら最強世代(と思ってるけど今年の方が上かもしれない)が3年生の東京医療保健大学が2連覇を達成。ウインターカップ桜花学園が準々決勝で敗退し、岐阜女子が優勝。そのウインターカップの時に3年生だった選手が今年大学4年生。なので今年のインカレは俺史上最高に楽しかったです笑

一番推してたのはウインターカップの時には見たことない大吉選手でしたが笑笑

 

で今年のインカレは東京医療保健大学の6連覇で幕を閉じた。月末にはウインターカップが行なわれる。過去2シーズンはウインターカップ後にアーリーエントリーの発表があったので、大吉選手のチーム分かるまで3週間弱か〜長いなぁでも今年は高卒含め豊作の年だし楽しみだな〜などと思ってたら、唐突にきましたw

大吉選手の名前がない!白鷗大学のキャプテン鈴置選手も載っていない!これ3往復くらい探しまくったんですよね笑

学業との兼ね合いでアーリーエントリーを見送ったのか内定チームの方針なのか分からない。そもそもWリーグだけが社会人バスケではなく、選手個々の考えがあるので相応の実力があっても違う進路を選ぶ可能性だってある。4月には分かるだろうから気長に待ちますよ気長に笑笑

 

んで発表するなら発表するで「13日正午に発表します!お楽しみに〜!」だとか予告してくれればいいのに唐突でビビるんですよw

今日発表されても出場可能となるのは過去2シーズン同様年明けてすぐなので(今シーズンは第6週の試合が年末のチーム、年末年始またぐチーム、年始のチームとバラバラなので、全チーム合わせて第7週から)、皇后杯で準々決勝で対戦する富士通東京医療保健大学のことを考えてのことなのかなと。例えば東京医療保健大学が勝ちそうな展開で残り1分からまさかの逆転負けを喫したら「所属選手の内定先に忖度した」とか言われかねない。富士通の選手が内定選手とマッチアップしたときだけソフトなディフェンスをしたら「怪我してほしくないからって本気で戦わないのはどうなのか」と言われても不思議ではない。あとから疑念を抱かれないような環境を作ったのではないだろうか。

また毎年情報屋()からの漏洩があるので先手を打った可能性もあるかもしれない。いずれにせよ早めに知れることはファンとしては嬉しく、高校生に関してはうちの子としてウインターカップを楽しめるので、来年以降もこのタイミングでお願いします(何ならインカレ前でもいいですよ笑)

毎年大学チームが皇后杯準々決勝進出すれば早めに知れるのかな

 

と毎度のごとく前振りが長いのですが(笑)、エントリーされた選手・スタッフは以下の通りです。

 

横山智那美(桜花学園高校/PG)
小泉真優(拓殖大学/マネージャー)
千木良知春(東京医療保健大学/アナリスト )

 

ジョシュア ンフォンノボン テミトペ(東京医療保健大学/C)
安江沙碧梨(日本体育大学/SG)
伊森可琳(東京医療保健大学/SF)

 

イゾジェ ウチェ(京都精華学園高校/C)
トラオレ セトゥ(武庫川女子大学/C)

 

平賀真帆(桜花学園高校/PG)
未奈海(八雲学園高校/SF)

 

都野七海(大阪薫英女学院高校/PG)

 

森岡ほのか(札幌山の手高校/PG)
窪田真優(桐蔭横浜大学/PG)
林未紗(筑波大学/SF)

 

  • 東京羽田

森美麗(桜花学園高校/PF)
穴澤冴(筑波大学/C)

 

  • 山梨

アンモール プリート コール(大阪体育大学/C)
池田沙紀(筑波大学/PG)
清水咲来(大阪人間科学大学/PG)
三好青花(東京医療保健大学/SF)

 

  • アイシン

坂本雅(愛知学泉大学/SG)
サンブ アストゥ(江戸川大学/PF)
大村早和(白鷗大学/PF)

 

  • 秋田

野田遥(山梨学院大学/C)
松永夏海(白鷗大学/SG)
鈴木侑(筑波大学/SG)

 

  • 姫路

石牧葵(愛知学泉大学/SG)
遠藤真帆(日本福祉大学/SF)

 

有望な選手が比較的散らばったってのと各チーム弱みを補えてる印象。

なおENEOS三菱電機、新潟は制度を活用しませんでした。ENEOSは例年通り、三菱電機も新卒は基本高卒なので学校の許可が下りなかったとか色々あるのでしょう。新潟はサイズアップしたかったでしょうが…

 

トヨタ自動車桜花学園との太く強いパイプを活かして世代ナンバーワンガードの獲得に成功。

少しプレーを見ただけで天才だと理解出来る選手だが、どう育てていくか。コーチングスタッフの手腕が問われる。まずポジションがPGなのかSGなのか。個人的には後者が良いと思っている。ゲームコントロールとか気にせずプレーしてほしい。トヨタ自動車でプレーしていれば嫌でもフィジカルは強化されるだろうが、3ptシュートの精度向上も求められるだろう。

今シーズンロスターが11人だけにあと1人2人欲しがったところだが、今野選手とか来るんでしょうね!あとは大学3年生にもタレント揃ってるので枠開けてあるか移籍で狙ってる選手がいるか(笑)スタッフも減っただけに増員は良いことです。昨シーズンはテクニカルスタッフの肩書でアナリストを務めていた松井氏が今シーズンはACに肩書を変えただけに負担軽減が期待できる。選手でなくてもWリーグに入る道が出来るという点からも意義がある。

東京医療保健大学の後輩ちゃんよろしくお願いします。

 

富士通、ドラフト1位で3球団競合を引き当てて、当たってるのに外れ一位で2人獲ってるレベルにエグい大型補強です!

篠原恵さんの引退、栗林選手の長期離脱によりインサイドのサイズ不足は弱点だったが、オコエ選手の移籍によりさらに…なところがあった。東京医療保健大学OGが3選手所属しているだけに予想は出来たが、テミトペ選手で見事に補強。SFポジションのオフェンス力にも課題があったが、同大から伊森選手。

テーブスHCが安江選手を使うイメージが沸かないが、同大OGでスタメン組めてしまいますな〜代表HCが兼任したほうがw

 

シャンソン化粧品は今シーズン谷村選手、栗林選手、パレイ選手が加入し、インサイドは大幅強化されたが、さらに留学生選手2人が加わる。謎のムキムキ感を出しているが(笑)ウチェ選手に関しては専門家から就労ビザに関する指摘が出ているのが心配なところ。法に則った形でプレーすることを切に願っているが、前例のない留学生の高卒加入には意気込みを強さを感じる。走れて運べる異次元の留学生だが、プレーエリアを広げたいと自ら語っており、最短での帰化と日本代表入りを目指しているのではないだろうか。期待大!!

 

デンソーは高卒中心の新人獲得が続いている。やはり5年後の優勝を目指した方が良いような気がする。トヨタ紡織は2年連続で高卒のPGを獲得。都野選手は小さくて華奢。大学で鍛えてからWリーグ入りだと予想していたが、PGの層が厚いトヨタ紡織へ。150センチ台の選手が活躍することは子どもたちの励みにもなると思うので、そういう点からも頑張ってほしい。

 

日立ハイテク、補強ポイントとズレてる気はするが、実力者を獲りましたね〜!

ビックガード森岡選手は横山選手同様PGなのかSGなのかはたまたSFなのか。チームの方針に注目。夏の3x3国際大会で鮮烈な印象を残した窪田選手は日立ハイテクには居ない感情を前面に出してプレーするタイプ。チームの色を変えてくれる存在になるかもしれない。林選手も即戦力として期待できる。

 

東京羽田はサイズアップに成功。中学時代から注目されていたオールラウンダーの森選手はタレント揃いの桜花学園ではやや伸び悩んだ感がある。即戦力とはいかないかもしれないが、ポテンシャルは高く、このチームでは珍しい高卒選手だけに大事に育てたい。穴澤選手は星澤選手、粟津選手より屈強なタイプのセンターで丹羽さんに近いイメージか。後半戦のキーパーソンになるかもしれない。

 

山梨は魅力ある大卒選手を獲り続けている。もしここに大吉選手もいたら私の心は揺らいだ←

それはさておき4年前のウインターカップ決勝で対戦した池田選手と清水選手が同じチームとは胸熱だし、あの幅を活かしたローポストでのプレーだけでなく引いて捌くことも上手いプリートコール選手の存在は確実にインサイド強化に繋がるはず。東京医療保健大学縁の下の力持ち三好選手も大学同様タイムシェアで戦う山梨だけに即戦力の期待。

いやぁぁ注目!!!

 

アイシンは待望のビッグセンター・アストゥ選手を獲得。関東2部でプレーしているだけに未知数な面もあるが、デカいは正義!山梨学院大学を率いた経験もある梅嵜HCならWリーグで活躍できるレベルに導いてくれるはず(?)

坂本選手は篠崎さん二世と期待してるので(彼女ほどの爆発的なスピードはないけど)アイシンに来てくれたのは実に嬉しい!身体が強くて3ptシュートもあるインサイドプレーヤーである大村選手の加入も大きい。山口選手、米谷選手が本来のポジションでプレーできる時間が増えそうだ。

 

秋田加入の3選手はすみません…あまり知りません…3選手ともインカレ出場してるのに。。

姫路にはインカレで大活躍だった石牧選手が加入。活躍しまくってる白崎選手は来シーズン引き抜かれる可能性高そうなので新エースとして期待されてるかも?白崎選手ほどのスキルはないもののガッツ溢れるプレーは姫路に向いてる気がする。遠藤選手はお名前すら初めて聞きました…日本福祉大学からWリーグ入りって初めてなのではないでしょうか。

 

どこのチームも良い選手を獲得したと思うので、ちゃんと使ってあげてほしいですm(_ _)m

そしてシーズンオフにはまだまだ出来そうな選手が引退したり、明らかにプレータイム減りそうな移籍とかありますが、そういうのが減っていくとチーム間の実力差は拮抗していくはず。

 

兎にも角にも各選手のデビューが楽しみです!!