スポーツ観戦はエンターテイメント 〜女子バスケアジアカップ決勝T〜

試合をする選手、監督、コーチにとっては仕事であり、戦いであり、代表チームだと(五輪は特に)国民の期待を背負って臨んでいる。勝てば官軍、負ければ賊軍の世界である。

ファンからするとエンターテイメントであり、勝つだけでなく美しく魅了して欲しい、○○選手が活躍して欲しい、こういう戦術が見たいなど口うるさくなる(笑)

なので(他の人どうか知らないが)どれだけ結果を出そうが嫌いな選手、監督、チームってのは存在する。どうしても認めたくないんですw結果を出せず悔しい思いをしてバッシングも乗り越えて、完全アウェーの中での大勝利に導き、大会ベスト5に輝いても認めたくないんですw

スポーツ、ましてやフィジカルコンタクトを伴うバスケットボールの特性的にけが人は出やすいが、目の前で倒れて痛んでる選手がいたら、たとえ故意じゃなくてもファール取られてなくても心配するそぶりくらいするのが人間だと思う。スポーツマンシップとか求めてないけど、例えば熱中症で倒れてる人を見かけたら救急車呼んだり水持ってきたりするじゃないですか。そういうことせずに「私なにも悪い子としてないもんっ!」って態度取る選手は嫌い!!!

 

個人的な怨念みたいなものはここまでにして(笑)ゲインズHCのスタイルについてアジアカップを見て思ったことをいくつか…(あんま真剣に見てないけどw)

たぶん彼も恩塚前HC同様日本女子バスケの概念を変えようとしている。恩塚氏は反復練習して体で覚え込ませる、コーチが作り上げた戦術を忠実にコート上で表現するスタイルから状況に応じて選手が指示を待つことなく臨機応変に対応できるチームを目指していた(と思う 笑)

ゲインズHCはある選手がホーバス元HCと恩塚前HCのハイブリッド型と評していたが(記事を見た記憶)、型にはまったやり方をするタイプではないように思う。そしてアジアカップを見ていて次のように感じた

  • オフェンス重視
  • 省エネスタイル
  • ターゲットを絞る

日本の女子バスケでは戦い方としてディフェンスからブレイクを掲げるチームが多い。もっというと日本のスポーツって守備からリズムを作るみたいな考えが強いと思うが、ゲインズHCはあくまでオフェンス、失点しても倍返しすればいいってスタンスではないのかと。ディフェンスに体力使いすぎないようにって考えもあるのかも?

そのために速い選手、走れる選手よりもディフェンス苦手でもオフェンススキルの高い選手・とにかく得点力のある選手、勝負所を理解している賢い選手を重用している。

渡嘉敷選手と思考が似ているのだろうか。本気出すところと(言い方悪いが)手を抜くところがハッキリしていて潔い戦い方をする。だいぶ格下のデンマークと引き分けて、アジアカップでもレバノン、フィリピンに大苦戦。しかしデンマーク戦はあくまで強化試合。アジアカップにしても何点差だろうが1勝は1勝。渡嘉敷選手が昨シーズンから所属しているアイシンもレギュラーシーズンではひたすら弱かったけど🤐皇后杯入れ替え戦では鬼気迫る戦いを見せていた。

準決勝中国戦のディフェンスにしてもそう。時々2m超えの超ビッグマンが2人そびえ立つ相手に対して前からプレッシャー、ビッグマンにボールを入れさせないってのがこれまでの日本女子バスケの概念だったが、ガードの体力を残したかったのだろうか。そこまで激しく当たらず、あえてインサイド勝負。5バックでリトリート的な形だろうかw

本気モードの渡嘉敷選手に髙田選手、宮澤選手、さらには栗林選手、オコエ選手と揃えたのは中国戦でインサイド勝負に持ち込むための作戦だったのかもしれない。それにしてもあのデカい相手にまともに仕事させなかったことは賞賛しかない。

中でも宮澤選手は言葉では現せない活躍ぶりだった。日本代表からは宮澤選手が大会ベスト5に選ばれて欲しかった。ルーカス・モンデーロHCもそう言っているし(笑)、データ上でもチーム内でEFF1位。得点だけでなくリバウンド、さらにはアシストも多く、最強のオールラウンダーへと進化している。髙田選手含めてブリスベンまで代表の主力でいそうと改めて感じた次第…!

 

優勝こそ逃したものの一定の成果を挙げた今回のメンバーがW杯予選でもベースになっていくだろう。本職PGが2人居たら安定感は増すだろうし、秘蔵っ子たちもよりのびのびとやれると思うが、よく考えると例えば町田選手や安間選手、山本選手が秘蔵っ子たちの控えを受け入れられるかという問題が出てくる。誰にでもタメ口な物怖じしない性格(マイルドな言い方w)のエースが実績・経験豊富な選手とうまくいくのが想像できないwもしくは小池選手入れて背番号36にして外見で相手を惑わせるのもありかもしれない(もっと揉めるイメージしか沸かない←)

都野選手、樋口選手など経験値が同格の選手ならあるかもしれない。ゲームをコントロールできてクラッチタイムで自分に求められる役割を理解してチームを勝たせられるPGが絶対必要だが…パスが合わない、ピックアンドロールが機能していなかったのも気になった点。

バックコート陣は良くも悪くもスマートな選手なので、トランジションで先頭切って走れる・カッティングの上手い選手やスタッツに残らない部分で泥臭い仕事が出来る選手も1人くらい居て欲しい。オフェンススキルの多彩さは絶対求められる要素なので、舘山選手、三浦選手あたりは候補に入るだろう(舘山選手は既にゲインズ体制で出場歴あり)

長年代表で活躍してきた赤穂選手とて絶対ではなさそう。内尾選手、平下選手も候補だろう。

 

アジアカップ準優勝だったのでW杯予選はガチな闘い。今回からどう戦い方、メンバーが変わっていくか。なんだかんだ楽しみwわざわざブログ書いてるくらいなので好きではあるw