【名古屋グランパス】本田圭佑移籍決定

本田、VVVと契約 20日会見、即PSV戦!

ついにこの日がやってきた。

名古屋から欧州リーグへ羽ばたいていくのは実質初めてである。

自分の思い入れも強い選手だけに嬉しい気持ちもある。

同時に名古屋が戦力ダウンすることへの危惧もある。また近くで見られない寂しさもある。

非常に複雑な心境である。

ただ行くからには引退まで欧州でプレーして欲しい。

代表に招集されたときの欧州との移動が大変なんてことは分かっていることなので、W杯前にJ復帰ってのはなしでお願いしたい。ましてや他クラブでJ復帰なんてのは絶対勘弁して欲しい。

こうして移籍が決定するといろんな思いが甦ってくる。

自分が名古屋サポーターになったきっかけはなにかと本田と比べられる小倉隆史だった。91年度の高校選手権で活躍し、鳴り物入りで名古屋に加入した小倉はJリーグ開幕前年のナビスコ杯でも活躍し、そこから名古屋サポーターになった。開幕後2年間はクラブの成績はふるわなかった。そんな中アーセン・ベンゲルがやってきて、ピクシーを甦らせ、名古屋も劇的に強くなった。ベンゲル在任中も退任後も優勝はできなかったが、ピクシーのプレーに魅せられ、名古屋サポーターを続けていた。小倉はケガに泣かされ続けたが。そしてピクシーは引退。正直サポーターとしての熱は下がった。社会人になってからは就職先の都合上観戦する機会が大幅に減り、クラブも魅力がなく、もはやサポーターとはいえないレベルまで下がった。

そんな中で現れたのが本田圭佑

2005年に名古屋入りしていたが、先に述べたとおり見る機会が取れず、彼のすごさを知らなかった。そして翌年の8月テレビのスポーツニュースではあったが、凄いものを見た。日本代表GK川口がファンブルしたあのFKと強烈なミドルシュートである。「日本人でこんなことが出来る選手がいるのか?しかも名古屋の選手なのか?!」と強烈に印象に残った。

そして観戦に行く機会が作れるようになり、そんな中で迎えた豊田スタジアムでの浦和戦。左SBで起用されていた。防戦一方の中彼のアシストでチームは勝利。それ以来彼の虜となった。

今年はクラブ最高の功労者ピクシーを監督に迎える年だけにピクシーの教えを受ける本田という絵図を思い浮かべたが、幻に終わった。非常に残念だが、とにかくケガには気をつけて「欧州移籍した日本人の中で最高の成功者」と評されるくらいに活躍して欲しい。それが名古屋サポーター・本田圭佑サポーターへの何よりの恩返しだろう。