Bリーグ17-18 第11節 渋谷対千葉 Game1

渋谷の良さが出た試合。

千葉の脆さが出た試合。

点差以上に両チームの状況ははっきりしていた。

前節川崎にアウェーで連勝した渋谷は1Qこそ富樫のスピードに手を焼いたが、すぐに修正し、前節同様ハードなディフェンスからリズムを作った。

広瀬欠場は懸念材料だったが、そこは全く感じさせなかった。

開幕から好調を持続している長谷川はいまやチームのエースとも呼べるべき存在。

ただ負傷退場し、スポナビ解説の外山氏いわく1か月くらいかかりそうとのことだ。

ディフェンス面では菊地のしつこいマーク、ベンドラメの長い手を活かしたマークからのターンオーバー誘発やスティール。

これらは日本代表に欠けているものではないか。

ドライブ、3ptシュートなどオフェンス能力も高いベンドラメは是非2月のW杯予選メンバーに選んでほしい。

ハレルソン、サクレのツインタワーはB1屈指のレベルで、日本人選手もリバウンドにしっかり絡みにいく姿勢には好感が持てる。

ACから勝久ジェフリーHCは非常に良いチームを作っている。

A東京が走りそうな東地区だが、2位は十分にありうるだろう。

開幕からロスター11人で戦ってる中で、前述のとおり怪我人が多いのが不安材料。

昨季特別指定選手として渋谷でプレーした筑波大学の杉浦など新卒選手獲得が出来るのか気になるところだ。

一方の千葉。

序盤は富樫がスコアを重ねたが、富樫頼みになる悪癖が顔を出してしまった。

その中で点差を詰められず、富樫が冷静さを欠いて、ミスが続き、大野HCの言葉にもあるように審判と戦っていた。

完全に千葉の負けパターンである。

石井、原、西村とガード陣が揃って調子が悪く、流れが悪い中でも阿部、荒尾などプレータイムが少ない(全くない)選手もおり、引退を撤回し、千葉と契約したライオンズは当然本調子には程遠かった。

修正以前の問題ではないかと思ってしまった。

正直なところ、東地区で一番明るい材料が見いだせないチームだ。

ここから巻き返すには補強が必要だと思うが、これ以上外国籍選手の入れ替えは不可能だろう。

各クラブがギリギリの人数でやりくりしているBリーグではシーズン中に引き抜きを行うのも現実的ではない。

あまりネガティブになりすぎないようなブログにしているつもりだが、冒頭でも触れたように点差以上のものがあり、自分の期待感に反する試合内容だったので、思わずこういう内容となってしまった。

リーグ屈指の集客力を誇り、次のホームゲームも早々にチケットが完売したほどのクラブだけに期待は大きい。

けが人続出の渋谷が連勝するのは厳しいが、千葉の真価が問われるのは次節と年末年始の東京戦だろう。

巻き返しを期待している。