Bリーグ17-18 第12節 三遠対京都 Game1

40分終了時点で両チームとも60点に達していないロースコアゲーム。

両チームのブースターさんには申し訳ないが、地味で豪快さや華やかさがあまりない玄人好みな試合だった。

先週NHK‐BSで放送されていた試合と比べると随分と特徴が異なる両チームだったが、観戦の幅を広げたい私としては勉強になった1戦だった。

いつも以上にまともなブログにならないと思うが、振り返っていこう。

試合後の浜口HCのコメントに凝縮されている。

三遠のディフェンスはアグレッシブで激しく、スイッチも常にしっかり行われていた。

そのディフェンスの前に京都は満足にペイントエリアに侵入することもままらなかった。

とにかく三遠のやりたいバスケが出来ていたように思う。

流れが変わったのは3Qのラストプレー。

チームで崩して、ファールをもらい、バスケットカウントにはならなかったが、FTを落とさなかった。

ディフェンスでも激しく当たり、相手に勢いを戻させなかった。

とはいえまだ11点差あったのだからバスケットボールは本当に恐ろしいスポーツだ。

三遠は一気に冷静さを失い、スミスが4ファールにも関わらずそこを突けなかった。

新加入のブラックレッジはそれまで出場していなかっただけにスミスがファールアウトとなれば京都は外国籍選手が一人になっていた可能性もあったのだ。

そこから京都はじわりじわりと差を詰めたが、それでも三遠としては40分で勝つべき試合。

これは先週のBS放送試合同様たかがFT、されどFTだ。

オーバータイムにもつれた時点で三遠の負けは見えていた。

個人的にはけが人が戻った三遠の巻き返しを期待していたので、少々残念な試合だった。

最後に両チームとも好きな選手が多いので、個々にも少し触れておく。

・ドジャー

怪我明けでプレータイムは23分だったが、これからはもっと伸びるだろう。

あまりにもシュートが下手なモリソンと比べ、プレーの幅が広いドジャーはオフェンスのバリエーションを増やすことが出来る。

・川嶋

三遠の中で一番好きな選手。

高いオフェンス能力と鋭い読み、ヘルプディフェンスなどオールラウンドな活躍を見せた。

もっとシュートへの積極性を見せてもいい。平均10点取れる選手だ。

・ホワイト

富山とのゲーム2では活躍したようだが、この日はやや遠慮気味。

日本人ビッグマン太田もいるので、3番起用でもっとプレータイムを与えるべき。

・伊藤

以前京都の試合を見た時は消極的なプレーが目についたが、攻守において自分がやるんだ!という意気込みが伝わってきた。

試合に出てこそ成長する典型例。今後にも期待。

・マブンガ

両チーム合わせてトップスコアラー。

アシスト、ボール運び、ブロックショットなどオールマイティな能力を発揮。

Bリーグ屈指の外国籍選手だ。

・スミス

開幕当初と比べて体がだいぶ絞れてきた。

それでもあの大きさなので弱点はあるが、周りがうまく使えば武器になる。京都のスタイルにも合致した選手。

・永吉

開幕当初と比べプレーにガツガツ感がない。

これでは2月のW杯予選でもメンバー入りは厳しいだろう。

それから太田や竹内兄弟も含め、日本人ビッグマンが4Qに勝負させてもらえないのは寂しい。

何かいい方法はないものか…

今日の試合ではディフェンスに関する知識が広がったように思う。

三遠の組織的バスケにも改めて魅力を感じた。

3Qまでのバスケを40分通して安定して発揮できれば上位進出は可能なチームだ。

期待していますよ!!