【プレビュー】千葉対三河

千葉は前節北海道相手に連日の100点ゲームで快勝。東京を抜いて、東地区首位に浮上した。

一方三河は前々節中地区優勝を決め、さらに前節は自らのB1記録更新となる17連勝を達成している。

天皇杯決勝の再戦にして、今季最大の決戦といっても差し支えないだろう。

両チームともチーム状態は良い。しかし盤石とまでは言えない部分もある。

佐々木クリスさんのようなことは出来ないが(笑)、熱血解剖していきたい。

とその前に...

千葉の前節に関しては古くからの千葉ブースターさんが書かれているこちらのブログが分かりやすいかと思うので、失礼します。

三河は手前味噌ですみませんが、こちらを(笑)

いつにも増して内容薄いので、参考のまた参考ってことでお願いします(笑)

では本題へ。

いくつかの項目に分けて分析したうえで、核心に迫ろうと思います。

〇外国籍・帰化選手

両チームに百戦錬磨のベテラン帰化選手がいる。

外国籍選手は両チームとも1人は日本でのプレー経験が長い。

ただ千葉のエドワーズは昨季まで三河でプレーしており、三河の選手を知り尽くしている。

この点でやや千葉に分があるか。

選手の特徴としては千葉は走力・機動力があり、プレーエリアも広く、ペリメーターショットも持っている。

対する三河はサイズのあるペイントエリアを主戦場とする選手たちで、正反対と言ってもいい。

〇ガードの選手

PGは得点力のある富樫とディフェンスに特長がある橋本。

千葉は西村が負傷離脱中、その点はマイナスか。

三河としては富樫に自由を与えないために粘り強く激しいディフェンスを真骨頂とする橋本だけでなく狩俣もゲームに加わりな40分間フルエナジーでプレッシャーをかけたいところ。

さらにいえば橋本、狩俣ともにここ数試合3ptシュートの試投数、成功率とも上がっており、富樫にディフェンス負担を増やす展開に持ち込めれば万々歳だ。

比江島をPGで起用する時間が長くなると彼のディフェンス負担が増え、辛くなる。

SGはオールラウンダーで、日本人屈指のテクニックを誇る比江島とフィジカルが武器のチェンバース。

ここ数試合さすがに疲労を感じる比江島だが、三遠戦で左手小指を脱臼したという情報もある。

そういう状況ではあるものの、大一番に勝負強さを発揮する彼が独特のステップやシムズとのピックアンドロールなどで違いを生み出したいところ。

欠場となると三河は一転厳しくなるだろう。

このあたりから考えると甲乙つけがたいところだが、決定的に差があるのがSFのポジションだ。

千葉はほとんどの試合でこのポジションで優位に立てるが、三河相手でも例外ではない。

小野と金丸では身長差が5センチある。フィジカルでも小野が上回り、金丸はディフェンスや走力に難があり、今季の天皇杯決勝など過去の対戦では小野に手を焼いている。

一方千葉の課題はフリースロー成功率で、67.1%とB1最下位である。

ちなみに三河はB1・4位の75.9%。

接戦になればこの差が致命傷となる可能性はある。

上記を紐解くとカギになるのはベンチメンバーか。

しかしこれには今季両チームとも課題がある。

千葉は今季新加入のチェンバースが早期フィットし、カバーできているが、昨季の躍進の原動力となった石井・原の調子が一向に上がってきていない

また三河もスターターにプレータイムが偏り、今季加入の松井、西川を活かしきれておらず、昨季後半成長の跡を示した狩俣も2年目のジンクスのような状態が続いている。

千葉としては比江島、金丸を抑えるうえで原の力が必要となってくるだろう。

また桜木を抑えるためにはパーカーの負担を減らし、伊藤も力になりたいところだ。

また小野を止めるには時に金丸のシュート力を捨ててでもサイズ、フィジカルのある西川を使わなくてはならないだろう。

(本来西川もシュート力は高い選手だが)

こうして見ていくと両チームは互角。

CSで対戦する可能性があることを考えるとお互い手の内は出し尽くしたくないし、選手を無理させる必要もないので、1勝1敗となる可能性が高いだろう。

ただここでプレビューを終えては何も面白くない(笑)

現時点でどちらが強いかとなると千葉、連勝するなら千葉だと考えている。

それは千葉は戦い方のバリエーションが豊富だからである。

インサイドプレーヤーがファールトラブルに陥っても伊藤がカバーできる。荒尾も控える。

ライオンズがPGのような役割を担い、ゲームコントロールをすることもできる。

実際富樫、西村が欠場した2/18の試合では阿部の出場は19分ほどに留まり、残りの時間はライオンズ、さらには石井がPG的な役割をこなし、その中で勝利している。

しかも相手は東京だ。

千葉は不測の事態に対応できるチームであり、またメンバーが変わっても・相手が変化をつけてきても、ベースは維持しつつ戦い方を変えられるチームである。

単に走力を活かしたトランジションバスケではないのだ。

三河はというとインサイドプレーヤーにファールトラブル等が起きた際にカバー出来る選手がいない

天皇杯決勝でも桜木、オルトンが千葉の激しいディフェンスに遭い、イライラさせられ、ファールトラブルにも陥り、自滅した格好だった。

オルトンは退団し、シムズの情報が少ないのは三河にとって好都合ではあるが、桜木のローポストでのプレーがオフェンスの起点となるこのチームにおいて、彼を機能させられなかった時のオプションがないのは致命的だ。

西川がSFのポジションで使われたこともあるが、公式戦でしかも強豪相手に使えるオプションとなり得ていない。

またここ3試合千葉はワンサイドゲームだったのに対して、三河は2試合でオーバータイムまで戦っており、疲労が懸念される。

この点から千葉に優位性があると考えている。

ちなみに昨季以降この両チームは天皇杯含めて4試合対戦し、千葉が3勝

三河が勝利した試合もタイラー・ストーンが欠場しており、三河にとって相性の悪い相手といえるだろう。

実際昨季最終節でSFに進出した際のホームアドバンテージを捨ててまで順位調整をしたのも、QFで千葉との対戦を回避するためだったと推測できる。

そのくらい三河のHCには千葉にトラウマがあるのだろう(笑)

そしてそのトラウマは解消されずにリーグ戦での対戦を迎えるわけだが(笑)、どう立ち向かうか。

やはり今季最大の決戦だ。

※4月最終週にもう一度このフレーズを使う可能性が高いです(笑)

そしてこの試合以後三河がどういうスタンスで戦っていくのかも注目ポイント。

東地区2位以上が確実な状況となっている千葉との対戦を経ずに優勝は出来ない。

現時点では決勝まで当たらないが、東地区の優勝争いは最終節までもつれる可能性が高い。

一方勝率1位の争いは三河が2位琉球に3ゲーム差をつけており、3,4試合を残して、勝率1位が決まる可能性もある。

昨季のような調整が不可能なわけだ。

また残り11試合でベンチメンバーの底上げが出来るか・全体1位を決めたあとの完全な消化試合をどう使うのかもポイント。

スターターの能力値でいえば一番高く、勝ち方を一番知っており、一見CSでは強さを発揮しそうな三河の残り11試合は他のCS出場クラブにも大きく関わってくる。

順位争いはほぼないものの、ある意味一番注目すべきチームではないか。

4/7(土)のゲーム1はNHK-BS1でも中継がある。

三河の公式風マスコットのタツヲさんも土日とも参戦とのことだ。

是非多くの方に見てもらえたらと思う。

バスケを初めて見る方は千葉34番小野三河6番比江島だけを注目しても充分楽しめるのではないか。

勝負のカギを握るのは千葉はライオンズ、伊藤。三河は狩俣、西川

これらの選手が強豪相手に貢献度が高くなれば優勝にも近づくのではないか。