Bリーグ17-18 第26節 川崎対東京 Game1

点差以上に薄氷の勝利だった。

激戦の東地区なのでとにかく一つ一つ勝利を積み重ねることが求められるし、今節に関してはとにかくゲーム1をとってほしいと思っていた。

土日で試合を行う千葉に多少なりともプレッシャーをかけられたとは思う。

ただ先週の北海道とのゲーム1を思わせる4Qで追いつめられたのはいただけない。

ゲームの締め方、アウェーで戦うメンタルという面が特に課題として見つかった試合だった。

序盤は両チームとも硬い入りとなった。

東京はカークのスクリーンが徹底的に研究されており、リズムが悪かったが、悪いなりに打開していた。

オンザコート2-1-1-2を敷く川崎相手に竹内がどこまでデービスと戦えるかがカギと見ていたが、竹内は臆することなく立ち向かっていた。

そして菊地が攻守に素晴らしい活躍を見せていた。

しかしオンザコート1-2-1-2を敷き、東京が有利になるはずの2Qで突き放すことができなかった。

川崎は栗原の怪我もあり、谷口を3番ポジションで起用するスモールラインナップだったが、アグレッシブさに面食らった格好。

小島、正中ではコントロールしきれず、田中のプレータイムが長くなる一因となってしまった。

馬場の復帰が遅れる中で、彼らの奮起は安定した戦いをする上で欠かせない。

前半川崎を30点に抑えたディフェンスを後半はさらに引き締め、ハリーバックを徹底していた。

あれくらいの意識を常に持てれば、どこにも負けることはない。

それだけに4Qはガッカリさせられた。

ウィリアムズのロング3ptで決着をつけられた形となったが、とどろきの雰囲気にのまれてしまっていた。

確かにとどろきはホームチームに大きな力を与える空間に生まれ変わったが、あれにのまれていてはCSなど戦えない。

残りレギュラーシーズンで琉球、栃木とのアウェー戦もある。教訓としてほしいものだ。

一方敗れたホームの川崎は前半ツジーカスが合わせて9点とブレーキだったことに尽きる。

しかし12選手全員を出場させ、うち8選手が14分以上出場し、30分以上出場の選手はゼロ、篠山はファールトラブルもあり、プレータイムが短かった。

東京はというと田中、カークのプレータイムが30分を超えるなどバランスが悪い。

明日のゲーム2により良い状態で臨めるのは川崎ではないか。

引き続き油断の出来ない戦いが続く。

最後に。

80-69東京リードで迎えた残り27秒で川崎はメンバーを総入れ替えし、青木・小澤・谷口・野本・鎌田の5人を配した。

試合の決着はついている場面だが、上記動画を見ても分かるように全力で戦った。

東京の安藤は力を緩めようとしたが、谷口のプレッシャーを受け、プレーを放棄することが出来なかった。

人それぞれ思うところはあるだろうし、NBAなどアメリカンスポーツでは相手への敬意や怪我防止のために決着がついたあとは力を落とすことが標準なようだが、私は川崎のこの姿勢に好印象を抱いた。

若手育成にも積極的な北HCも今後ステップアップしてほしい指導者だと思っている。

アリーナの雰囲気と最後まで戦う姿勢に川崎のことが好きになってしまった気がする。

さすがに東京→川崎の移籍はしないが(笑)、デービスの粘り強いプレー、長谷川のいぶし銀なプレーなどもあるし、良いチームだと思います。

CSで三河対川崎は実現しなさそうだし、最終節観に行こうかな...