第85回皇后杯プレビュー

正直JX-ENEOSが強い。強すぎる。優勝すると思う。

またWリーグはチーム間の実力差がかなりあり、今日の天皇杯の一部試合のように‛心に響かない一発勝負’もあるかもしれないが、簡単に準々決勝を展望していきます。

デンソーアイリス×トヨタ紡織サンシャインラビッツ

デンソーはいかに#8高田に良いシュートを打たせるかがカギ。

悪い時は高田任せになり、他の4人の連動性に欠けることがある。

PGの#15稲井がチームを動かしていきたい。

ベンチメンバーは他のリーグ戦上位4チームと比べやや弱く、スターターに負担がかかる傾向にある。

#22田村、#23篠原の奮起に期待。

紡織は#33長部ら流れを読むことに長けた選手が多い試合巧者。

リーグ戦ではgame2の勝率が高く、アジャスト力も高い。

サイズで劣る分、相手を上回る気迫、泥臭さで対抗したいが、オールスター出場を辞退したPGの#11川原が出られないとなると厳しい戦いを強いられるだろう。

#9野町、#22井澗で踏ん張りたいところ。

トヨタ自動車アンテロープス×三菱電機コアラーズ

準々決勝最大の注目カードと言ってもいいだろう。

リーグ戦2位と3位がここで激突する。

トヨタは今季からスペイン人のトリノスHCを迎え、従来からスタイルがガラリと変わった。

A代表、B代表(アジア大会などに出場)、3×3のU23代表で入れ替わり立ち代わり選手が抜け、けが人も多く、苦しんだが、12月の3試合では光明が見えてきた。

一方の三菱はOGの古賀HCが率いて3シーズン目を迎え、チームケミストリーが出来上がっている。

12月JX-ENEOSとの対戦では勝つことは出来なかったが、らしさは発揮し、一定の手ごたえは掴んだことだろう。

インサイドは186センチの#15西岡リオ五輪代表の#24王がいる三菱に優位性がある。

トヨタとしては#12三好の3ptシュートが序盤から決まれば乗っていける。

また#0馬瓜エブリン、#15安間らのスピードでかき回したい。

#7水島が実戦復帰するかも注目←個人的に?(笑)

三菱としてはロースコアゲームに持ち込みたいところだろうが、選手層で上回るトヨタが個の力で押し切って準決勝進出と予想する。

富士通レッドウェーブ×日立ハイテククーガーズ

残念ながらこのカードが一番鉄板かもしれない。

ハイテクは12月の試合が悪すぎた。昨季の富士通との対戦も全敗している。

#28北村の得点力に期待したいところだが、チーム全体でアウトサイドシュートの確率が上がってこないと厳しい。

アジア大会代表の#9鈴木の更なる活躍も欠かせない。

富士通は3pt成功率2位の#15山本、アジア大会代表の#16栗林がオールスター出場を辞退するなどけが人が多いのは懸念材料だが、#10町田#11篠崎を中心としたリーグ一の高速バスケで格の違いを見せつけたい。

若手の#13谷口、#25内尾の活躍次第では圧勝劇があっても不思議ではない。

シャンソン化粧品シャンソンVマジック×JX-ENEOSサンフラワーズ

今季のシャンソンWリーグの実業団チームとしては少ない12人体制で臨んでおり、#2藤井、#22河村の負傷欠場もあり、40分フル出場を強いられる試合もある。

絶対女王JX-ENEOS相手にこの状況では前半で試合が決まってしまう可能性もあるが、エースのリオ五輪代表#6本川、キャプテンの#28落合が今季好調を維持しているのは希望の光。

JX-ENEOS#10渡嘉敷が3ptシュートでの得点を増やすなどプレーの幅を広げ、相手ペースになっても今季はシックスメンとしてプレーする#12吉田が流れを手繰り寄せ、全く死角が見当たらない。

準々決勝が19時から、翌日の準決勝は13時15分からと試合間隔が短く、タイムシェアをして、主力を休ませながら勝ち上がりたいところだろう。

とプレビューを書いてみたものの、やはりJX-ENEOS優勝の可能性はかなり高いと思う。

シャンソンが苦しめて、疲労困憊の状態で準決勝・決勝を迎えても勝つと思うが、それくらいしか負ける要因が思い浮かばない。

各チーム見せ場は作ってほしいし、JX-ENEOSの選手たちに「プレーオフでこことは当たりたくないな」という印象を与えるくらいの試合にできればさらに良い。

‛心に響く一発勝負’が1試合でも多くなることを期待している。

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