山本選手、ステファニー選手が3x3代表から戻り、ロスターが揃ったトヨタ。
その2選手の活躍もあり、トヨタが快勝。
山本選手は17分の出場で13得点・2アシスト・3スティールでこの試合のMVP。
本橋選手とのMVPマッチアップは見応えたっぷりだった。
ステファニー選手も21分出場し、8得点。
中国から月曜夜に帰国し、チーム練習にはほとんど参加できていないはずだが、能力とモンデーロHCの期待の高さを伺わせた。
山本選手が入ったことによりボールの回りがよくなり、三好選手が3ptシュートをオープンで打てる回数が増えてきた。
実際に5/8と成功率も60%を超えた。
インサイドでは河村選手の存在が大きいが、ステファニー選手が入り、よりタイムシェアできるようになり、各々が常に100%の力を出せている。
エブリン選手も徐々に復調してきた。
羽田はターンオーバーが22、若さを露呈してしまった。
常に前へ前へアグレッシブな姿勢はいいが、時に落ち着かせられる選手がいない。
津村選手と水島選手のスピードスター対決は迫力満点だった。
三好選手中心に3ptが当たっていた前日から羽田が対応し、外でオープンを作れなかったトヨタ。
強引に中に突っ込んでこじ開けようとしている印象を受けた。
サマーキャンプの時のようなテンポのいいパス回しから相手ディフェンス網を崩せるようチームケミストリーを高めていきたいところだ。
1Q終盤で山本選手を投入してからリズムがよくなり、キックアウトから相手ディフェンスを広げたり、ファストブレイクからの3ptなど多彩なオフェンスを繰り出せたが、試合を通しての安定感には課題。
先週含めた4試合で気になるのがディフェンス。
ローテーションがスムーズに出来ておらず、中をケアすると3ptの雨嵐。
外をケアすると簡単に合わせられる。
連携が築けていないのはあるにせよ、チームとしての約束事が徹底されていないようにも感じる。
例えばアルバルク東京のパビチェビッチHCはコーナー3ptを決められると激怒する。
練習で取り組んでいるディフェンスが出来ていないからだろう。
このようにチームとして絶対やらせてはいけないポイントがあるはずで、そこが曖昧になっているのではないか。
ディフェンスが不安定なので、40分安定した戦い方が出来ない。
どんなスポーツでもディフェンスからリズムを作るものだ。
その中で大崩れせず持ちこたえて、残り5分で逆転出来たのはモンデーロHCの選手起用法と栗原選手の存在。
4戦ともスターターには同じ5選手を配したが、状況に応じて選手交代を頻繁に行なう。
羽田との2戦目では後半開始時にコートに立っていたのは山本・三好・栗原・ステファニー・長岡の5選手。
スターターだったのは長岡選手のみである。
スターターと後半開始時では同じ5選手を配することが一般的だと思うが、前半で結果を出した選手を多く起用した。
ディフェンスが崩れてると見るや投入されたのが栗原選手。
2戦ともプレータイムは15分に満たず、得点も2戦目の3ptシュート1本のみだったが、貢献度は高く、モンデーロHCの起用に応えた。
バスケのHC=監督は他のスポーツと比べて決断力がより求められるマネージャー色の強い役割だと思っているが、長年スペイン代表HCを務める百戦錬磨のモンデーロHCはさすがだった。
そして栗原選手筆頭にHCの期待に応えたベンチメンバーの仕事ぶりも高い評価に値するものだった。
エブリン選手も更にパフォーマンスを上げ、この日のMVP。
完全復調と言っていいかもしれない。
一方長岡選手が先週から比べて調子が落ちているのが気になる。
2戦目ではクラッチタイムをベンチで過ごした。
来月には再び日本代表の戦いもあるだけにコンディションを上げていきたい。
羽田はこの日は鷹のはし選手の出色の活躍。
MIPこそほぼフル出場した本橋選手に譲ったものの、3Qでの3ptシュート連発は羽田ブースターを沸かせた。
互角以上の戦いをしていたが、勝敗を分けたのはここに尽きるのではないか。
これ勝敗を分けたのって普段競技に専念できてるか仕事してるかの差なんじゃないかなと。
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) October 11, 2019
羽田は明らかに残り5分で足が止まったけど、うちはそこから真骨頂を見せた
残酷だけどそこの差しか感じなかった
最後に再度山本選手、ステファニー選手について。
合流間もない中でこれだけのパフォーマンスを見せてくれたとなると来週以降が楽しみでならない。
PGは三好選手、安間選手との激しいプレータイム獲得争いとなるだろうし、羽田戦では2戦ともローテーションから外れた西澤選手も黙っていられない。
インサイドも現時点では河村選手が軸となっているが、脇選手も怪我が癒えたのか短時間だが出場した。
チームのレベルアップだけでなく、日本代表強化にも寄与するものだと思う。
山本選手もステファニー選手も3x3での五輪出場を見据えているだろうが、ホーバスHCも放っておかないのではないか。
ヤバイ!
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) October 10, 2019
ロイブルとホーバスで先輩争奪戦が起きてしまう!? https://t.co/yoLrMnYBOd
アジア大会のステファニーさんみたいに二刀流かな?😎 https://t.co/T4mBJTND6K
— 車屋ガルシア🚗🦌 VAMOS🔥 (@LI_Garcia_10) October 10, 2019
春に5人制代表で強化試合にも出場しているステファニー選手に関しては同ポジションの競争が激しく、現実的ではないかもしれないが、他の誰も持ち合わせていない身体能力の高さを活かした豪快なプレーは魅力がある。
そして何より山本選手。
5人制アジアカップでは春からの合宿に1度も参加していなかった本職ではない渡邉選手が出場した。
3人目が定まっておらず、Wリーグを見渡しても好素材はいるものの、本橋選手・町田選手に肩を並べる選手はいない。
羽田との2試合を見る限りでは今後山本選手のスターター起用は充分可能性がありそうで、そこでの活躍次第ではJBAは真剣に悩まなくてはならないかもしれない。
開幕週は1勝したものの、心は晴れなかったが、今週は荒天とは裏腹に私の心はスッキリし、来週からが楽しみでならない。