Wリーグに関心を持つ人を増やすためには

確かにBリーグ開幕以前と比べたら全く違うのだろう。

全日本バスケファイナルラウンドがさいたま開催となった一昨年と今年を比べても客数が増えてると思うし、ファンの熱量は上がっている。

しかし女子バスケはどうか。首都圏以外ではどうか。

Bリーグだけ盛り上がっていても・首都圏だけ人気があっても世間から三大プロスポーツの1つとは認められない

その中から私は女子バスケのトップカテゴリーであるWリーグに関心を持つ人を増やす上での課題とファンレベルで出来ることを考えていきたい。

こういう光景をWリーグや女子代表戦単独開催の時に見たいのです。

この手の話題は何度か当ブログでも触れているが、全日本バスケファイナルラウンドや日本代表戦を見るとどうしても女子バスケの熱量の低さが残念に思えてしまう。

企業運動部の活動であり、企業対抗戦というイメージを持っている人も多いかもしれない。

しかしラグビートップリーグやバレーボールVリーグ男子が賑わいを見せている。

日本代表チームが世界大会で結果を出し、メディア露出が増えることで、国内リーグにも好影響を及ぼすことは証明されている。

女子バスケもアジアカップで4連覇、リオ五輪で決勝T進出、3x3U23W杯で優勝するなど結果は出している

全日本バスケファイナルラウンドだけでなく、BリーグWリーグを共催することもある。

馬瓜エブリン・ステファニー選手や渡嘉敷選手はBリーグの選手よりTVで見る機会が多いくらいだ。

それを国内リーグの人気に繋げられないのはWリーグに参戦している各企業が女子バスケ部にかけるリソースの不足・JBAが女子関係にかけるリソースの不足としか言いようがない。

もっともっと言いたいことはあるが、リソース不足に加えて試合数が少ないこと・全国各地でのニュートラルゲームが中心で、ホームゲームが少ないこと。

JBA理事の葦原氏が以前このような発言をしているが、FIBAの意向を受けてJBAとしては今後どういう取り組みをしていくのか・Wリーグに中長期構想はあるのか。

そういった部分を知りたかったが、続報は一切なかった(苦笑)

これらの結果としてWリーグは参入チームを運営している会社とコアなファンのためのクローズドなリーグになってしまっている感がある。

女子バスケそのものが豪快なダンクシュートなど分かりやすい魅力がある男子と比べて伝わりにくいのかもしれない。

そもそも日本、もっと言えば世界的に女子スポーツの国内リーグの人気はどこも高くないのかもしれない。

我々ファンとしては現状での楽しさやチーム・選手の魅力を訴求していくしかない。

Wリーグは良くも悪くもチームで戦う意識が強く、個で打開できる創造性溢れる選手が不足している気がしないでもない。

Bリーグだと外国籍選手が目立つようで、実は富樫選手や篠山選手、ベンドラメ選手、さらにはテーブス海選手などクラッチタイムで躍動するガードプレーヤーが結構いる。

男子のような豪快さには欠ける女子なので、なおさら華やかなガードプレーヤーがいると人気を集められるのではないか。

吉田亜沙美選手のような。

実際現状でも例えば東藤選手とかいるわけでこういう選手のプレーの魅力とオフの素顔みたいなものをファン目線で発信していけたらと思っている。

(昨年のアーリーエントリーでの鮮烈デビューの時などリーグからもプレー動画を出してほしかったが...)

魅力ある選手を足掛かりにチームを競技をスポーツを愛する人を獲得したい。

BリーグやJリーグ、プロ野球が好きな方に見てもらいたい。

Bリーグを見てるならバスケのルールは概ね把握しているし、Jリーグやプロ野球ならオフシーズンの時だけで関心を持ってもらえたら嬉しい。

しかしそのためには2位以下のチーム、選手に残された課題がある。

それはJX-ENEOSが強すぎること

言うまでもなくJX-ENEOSを批判しているわけではない。それはご理解いただきたい。

例としてフットサルFリーグも過去12シーズンで名古屋オーシャンズが11回優勝しており、圧倒的な強さを誇っている。

私も2,3回観に行ったことがあるがオーシャンズが強すぎて、面白くなかった。

Wリーグに少し関心を持った人がいても結局優勝するのJXだよね?女子の方が高さありきなバスケじゃないか?と思うことがあるだろう。

(加えて私が観に行った当時のFリーグもWリーグも試合以外のイベントや飲食売店が充実しておらず、楽しめる環境がない)

JX-ENEOS1強に待ったをかけようと外国人コーチを招へいしたり、練習環境を整備したり、各チーム努力を続けている。

現実的に優勝を狙えるチームが2~4チームあって、トップとボトムの差も今よりも縮まる。

そうなり、JBAWリーグにリソースを投じるようになれば自然と盛り上がってくるかもしれない。