- ルーマニア○14-18●日本
- 日本●13-17○ドイツ
戦前はこのメンバーでグループステージ敗退など考えていなかったが、世界は進化していた。日本戦含む4戦4敗だったルーマニアだが、大敗した試合はない。バスケ後進国だが、着実に強化を進めている。ドイツは日本のタフなディフェンスに集中を切らさず最後まで戦い、競り勝った。紙一重の差ではあったが、日本は五輪後Wリーガーを招集してのフル代表合宿を行なっていなかった。いくら山本選手、ステファニー選手がいようとW杯前に2週間ほど合宿をする付け焼き刃では勝ち抜けない世界になっていた。
それでも山本選手は異次元のプレー、5人制でも十二分に凄いが3x3だとまさに異次元。日本で二刀流なのが勿体ないとすら思えるくらいに…
Mai Yamamoto 🇯🇵 will cross you harder than Shibuya 🇯🇵 #3x3WC pic.twitter.com/vVljeXAI8L
— FIBA3x3 (@FIBA3x3) 2022年6月23日
濃密な5分間..!
— テレビ東京スポーツ (@tvtokyosports) 2022年6月23日
頼れるスコアラー#23 山本麻衣のフローターが炸裂☄️
🏀#3x3 WORLD CUP 2022
🇯🇵女子代表 10-8 ドイツ🇩🇪
ライブ配信中▶️ https://t.co/Nf5UbJbXmV@JBA3x3Official #3x3WC pic.twitter.com/vYkQBB5qg8
ステファニー選手は安定感抜群、永田選手も中国戦以降鋭いドライブを連発し魅了してくれた。
では何が敗因かというと先に挙げたようにチームとしての準備不足と中田選手を選んだこと。中田選手自体はポテンシャルの高さを見せてくれた。ハードワークし、ディフェンスは最高だった。10センチ以上大きな相手にも簡単に面を取らせず、ノーファールで踏ん張っていた。むしろ相手がオフェンスファールを取られることもしばしば。
3x3代表でも所属チームでも共にプレーしている山本、ステファニー、永田の選手だと人もボールもよく動き、アウトサイドシュートもあるので、相手は食らいつくのに精一杯。一方で中田選手がコートインしている時間帯はシュートを打つ選手が2人。これでは相手は守りやすい。トランジションの時などボールを持った時にパス出せないとドリブルも苦手なのか止まってしまう傾向は最後まで改善されなかった。
これらを考えると練習の中で出来ていたとは思い難い。中田選手の能力というより(FT2本の機会で2本とも外すのはよろしくないが…)3x3適性が備わったと判断しW杯に送り出したことに疑問が出てくる。中田選手ありきになっていなかったか。
この大会を勝ちにいくなら(候補合宿に招集されていなかったが)西岡選手、田中選手、センタープレーヤーではないが宮下選手など3x3で国際大会を経験している選手。育成に主眼を置くなら山本選手、ステファニー選手も起用せずオーストリアでの直前合宿に帯同していた今野選手、窪田選手にすべきで、JBAとしてこの大会の目的が不明瞭な感は否めなかった。
3x3は選手のプレーの幅を広げられる・選手が主体的に考え判断力を向上できるなど素晴らしい競技で、真剣勝負の場としても貴重であり、JBAは五輪とか関係なくいいかげん本腰を入れて強化してほしい。この競技の普及・発展のために貢献してきた先人たちのためにも……
そして山本選手、ステファニー選手がやり切ったと思える結果を出して3x3を卒業して、5人制に専念してもらいたい。今大会がその機会だと良かったが…5人制代表も彼女たちの力が必要だし、いつまでも二刀流は良くないがこの不完全燃焼な感じだと来年の3x3W杯にも出て欲しいと思うし、彼女たちもこのまま終われないはず。。
世界の舞台でも躍動👌🌪⚡️
— テレビ東京スポーツ (@tvtokyosports) 2022年6月25日
超絶スキルを持つポイントガード!
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🏀#3x3 WORLD CUP 2022|PLAYMIX
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2018年から3x3女子日本代表の試合はかなり見ているが、センタープレーヤーを5人制代表に送り出せていない。5人制代表でもオコエ選手以外は育っていない。ここは日本女子バスケ界の大きな課題である。
強豪高校・大学では女子も留学生が増えているのがセンターの現状。留学生が仮に日本国籍を取得しても日本代表では1人しか起用できない。(15歳以下で日本国籍を取得した)日本人でアウトサイドシュート、出来れば3pt(3x3だと2pt)シュートが打てるセンタープレーヤーを育てていかないとパリ五輪後はアジアトップを維持することも難しくなる。5人制代表とWリーグでは場数が不足しているので、その意味でも3x3強化は必要だが、センターで3x3に適正ありそうな選手は誰か。
185センチ以上あって幅もあって走れて3pt打てて、なんて選手がいたら3x3経ずに5人制で主力として定着しているだろう(笑)この国においてセンタープレーヤーを育てることは非常に困難なミッションだが、3x3未経験者の中でピックアップしてみます。
- 朝比奈あずさ(筑波大学1年)
大学1年生にして5人制A代表デビュー済の髙田真希二世。ディフェンスやリバウンド、オフボールでのポジショニングの良さが光る。走れて、集中力・遂行力が高くて、どんなHCにも好まれるであろうセンタープレーヤー。外はほぼなく、スキルはまだ未熟だが、磨きがいがある素材。大学でスキルアップは望めない。大学でバスケするのは4〜5月、11〜12月だけでいい。どんどん代表で磨いてほしい。5人制で今秋のW杯出場はさすがに非現実的なので3x3で国際舞台を経験するのは有効な手ではないか。
- パレイ・ノリコ(シャンソン化粧品)
登録名はパレイ・ルセアネヘイララ・紀子、本名なのだろうか。身長179センチ、走れるイメージはない。外は全くないゴール下専門。この選手の最大の特長は身体の幅。いくら恩塚HCとて(パレイ選手は東京医療保健大学卒)現時点で5人制代表に招集するとは思えないが、これだけ幅のある選手は日本人女子では他におらず、3x3で試す・鍛える価値はあるかもしれない。
- 三間瑠依(三菱電機)
身長185センチ、センタープレーヤーとしてはやや細身だが三菱電機所属なら秋にはマッチョになってるはず(笑)走れる、20-21シーズンに前所属のアイシンで桜木ジェイアール氏の指導を受けてスクリーンの使い方や合わせの動きが向上。試合前ウォーミングアップや試合で決まったときのチームメイトの反応を見る限り外の練習をめちゃめちゃしてる。ディフェンスを鍛えれば進化系髙田真希になれる素材。
- 佐坂樹(トヨタ紡織)
身長178センチ、センタープレーヤーではないが幅とパワーがある。外から打てて、トリッキーなプレーもできる。ステファニー選手に近いタイプ。
長々と書きましたが(佐坂選手のところ手抜き←)ザックリまとめると山本選手、ステファニー選手に栄光を!ってこととセンタープレーヤー育てないと数年後やばいよってことですw