なでしこジャパン欧州遠征 vsセルビア

セルビアは五輪、W杯出場経験こそないものの近年欧州で力をつけてきている新興勢力との評価だった。そのチームとアウェーでの対戦とあって、骨のある試合が見られると期待していたが、結果は日本の圧勝だった。

純粋な気持ちで見ると日本の選手の上手さを堪能できて、手数掛けるに攻めるスタイルは恩塚JAPANのようで個人的に好みだし(結構批判してますけど行き当たりばったり感がウーンと思うだけでスタイルとしては好きですよ)最後推し選手がゴール決めて楽しかったですね。なんせ真夜中に起きて、外が明るくなってきた試合終了時まで見てたわけなのでw

 

池田監督が掲げる奪うや縦への速さを90分体現出来ていたと思う。アタッキングサードで奪われてもすぐ取り返し、広範囲に顔を出す長谷川選手を中心に再びチャンスを作り出す。ミドルサードでは長野選手ともう一人のダブルチーム(違)でサイドライン際に追い込んで奪う。そして長野選手のくさびのパスを起点に素早く攻撃に転じられていた。

こうしてセンターラインのバランスは良かったが、2列目の長谷川選手・杉田選手は比較的真ん中でボールを持ちたいタイプ。サイドを有効に使えていなかった(先制点など右の清水選手を活かしてのチャンスメイクは何度かあった)

後半は長谷川選手と杉田選手が頻繁にポジションチェンジするなどして、左サイドにもスペースを作り出し、宮川選手の攻撃参加の機会を作り出してはいたが、サイドからのチャンスは少なめ。ハーフタイムに4-2-3-1の方が良いのになぁと思っていたら、後半15分宮澤選手を投入し、その通りのフォーメーションに。池田監督名将です(お前何様←)

そしてその2分後に宮澤選手のクロスボールから同じく途中出場の猶本選手のヘディングシュートで追加点。ここから長谷川選手、杉田選手がますます躍動し、日本の攻撃が活性化。3点目は長野選手とのマイナビ仙台ラインで宮澤選手、2点目のアシストも含めて伊東純也選手のような働きぶりだった。4点目も投入直後の代表初招集・千葉選手が決め、5点目はその千葉選手がニアで潰れて、成宮選手が嗅覚抜群のポジショニングから決めるという池田監督の采配がズバリ的中した結果に。特に千葉選手はWEリーグ後半戦で結果を出し代表に招集され、代表でもいきなり結果を出した。チームとして好循環であり、代表に選ばれていない他の選手たちのモチベーション向上にも繋がるのではないか。

 

試合を終えてサイドも使いながら縦に早く攻めるには改めて4-2-3-1が合うと感じた。

サイドハーフは宝田選手を1列上げたり来月のE-1では清家選手の招集も検討してほしいところ。

サイドバックも人材難の傾向で、特に右は清水、清水、雨、清水状態(伝わらない)守屋選手はまだですかー?左は北川選手を!

センターフォワードはチームの戦術的に田中選手、植木選手がスタメンを争う構図は続くだろうが、菅澤選手のパワー、ディフェンスを背負った時の強さにも魅力があり、どう使い分けるか。W杯までに最適解を見つけていきたいところ。

 

相手が思いのほか強くなかったが、色々試せて強化試合としては意義があり、E-1に向けて弾みをつけてほしい。