3x3W杯 女子日本代表×リトアニア、中国

とにかく硬かった、それに尽きる大会初戦だった。あのマイヤマモトのレイアップシュートが決まらない。それでも山本選手頼みのオフェンス。カッティング等流動性が少なく、篠崎選手の偉大さを感じずにはいられなかった。あれだけ走れて外もある選手世界中探してもいないはず。

 

話をこの試合に戻して…

それでもインサイドのディフェンスで粘ってリトアニアに得点を許さず耐えていたが、すると相手はアウトサイド勝負に切り替えてきた。2ptシュートが立て続けに決まり、日本は微妙な判定でファールが嵩んでいき、劣勢に立たされた。残り3分から追い上げるも相手の試合巧者ぶりが上回った。

リトアニアは5人制では決して強豪国ではないが、3x3では世界ランキング3位。この1年で多くの経験を積んできたと推測される。対する日本は東京五輪以来の代表チーム結成、中田選手は3x3で大会に出場するのは初めてという状況だった。

 

  • 中国●14-17○日本

日本がらしさを取り戻して、スコア以上の快勝。戦力値で考えるとグループ最強と目される中国に勝てたことは非常に大きかった。

山本選手がいきなり2ptシュートを決めて先手を取ると永田選手がドライブでアタックしていき、加点していく。それにより山本選手、ステファニー選手が空き、流動性が生まれてきた。ディフェンスはリトアニア戦同様インテンシティ高くプレー出来ており、中国はファールが嵩み、日本が終始優位に試合を進めた。終盤は中田選手も得点に絡めるようになった。この動画の最後のプレー、ディフェンスからオフェンスの流れがパーフェクト!

そして仕上げはマイヤマモト!!

Wリーグファイナルgame1のクラッチタイムを彷彿とさせるキレキレのドライブだった。鋭いクロスオーバーでマークマンを揺さぶり、マークマンとヘルプマンがお見合いした間隙を縫って悠々とレイアップシュート。これぞFIBAがみんなが大好きなマイヤマモトの真髄です。

 

この大会で3x3やり切ったと思えるくらい力を出し切って3位以上になって3x3を卒業して、Wリーグや5人制代表で活躍してほしい。

と願っているが、ヨーロッパに拠点を置いて3x3メインでプレーすれば大スターになって、ものすごく稼げるかもしれない。コーチがフロアに入れず試合中に指示を出すことが出来ない3x3という競技において出場していない時も大きな声を出して指示・鼓舞できるので3x3向きでもある。それくらい凄くてスケールの大きな選手だと思う。

 

メダル獲得に向けての課題。

これ言ったところで人選者のセンスの問題なのでどうしようもないが、アウトサイドシュート皆無に等しい選手を2人選んだ意図って何なんでしょうね個人的に永田選手も中田選手もめちゃめちゃ好きな選手だし、ポテンシャル高くて5人制代表にも選出歴はあるものの開花していない選手を育てて送り出す意図があるのだろうが…中田選手に関しては今回の候補選手にインサイドプレーヤーが他にいなくて、彼女ありきになっていた感は否めない。

 

まぁこういう選考のアレさは3x3恒例なので置いておいて(笑)、永田選手はターンアラウンドからのジャンプシュートなどミドルレンジは上手いのでもっと自身を持って!

中田選手も2試合戦って3x3の国際試合の感覚を掴んだはずなので、ダイブとか合わせの動きをもっと!先に紹介したプレーみたいなやつを!その流れの中でミドルレンジでオープンになったら打っていってほしい、せめてフェイクだけでも。格闘技かと思うようなバスケで10センチ以上大きくて、国内での戦いでは経験できないような重さの相手をディフェンスしたりボックスアウトしたり。めちゃめちゃ頑張ってるのは分かる、分かるんです。だけどその中でオフェンスでも力を出せないとこの代表チームも彼女自身もステップアップできない。それが可能だと期待されての選出だろうから期待している。FTの確率が上がるとなお良いです(Wリーグでも成功率高くない印象なのでFT苦手なのかもですが…)

 

あとリバウンドを確保した時などポゼッションチェンジ直後に中田選手がボールを持った時に迷いが見られるシーンが多かったことが気になった。3x3ショットクロックが短く、トランジションの時に関してはその瞬間から攻守入れ替わるので一瞬の間が命取り。中国戦ではだいぶ改善されてはいまが、中田選手だけでなく、チームとして今一度整理して明日の戦いに挑んでほしい。

 

書いたことをまとめると…

  • ディフェンスは文句なし
  • マイヤマモトはマーベラス
  • 永田選手ミドルシュート打っていこう
  • 中田選手の得点力向上
  • オフェンスでの間をなくそう

 

VAMOS JAPAN!!!