WEリーグ2022-23 優勝予想

WEリーグ優勝予想の前にナイジェリア、ニュージーランドと強化試合を行なった日本代表について。

 

昨秋就任した池田監督のコンセプトが着々と浸透していることが伝わってくる。その中でも新システムを試したり新戦力を抜擢したり。やってることが一貫してるので(選手選考に関しては自身が指揮した2018年U-20W杯優勝メンバーを重用しすぎな感はあるが)、推しが外れても納得感がある苦笑 

納得感はあくまでお前の主観だろって話ですが(笑)、こういう感覚って国内リーグと比べて見る人が増える代表チームには重要だと思うんですよ!高倉監督の時ってそんなに追ってなかった私ですらネガティブな声ばかり聞こえてきたし、女子バレーも眞鍋監督が再登板したら一気に世論変わったじゃないですか笑笑


それはさておき(笑)、今回私の中で特に印象に残ったのは杉田選手と藤野選手。2選手ともボールをキープ・運ぶ力が日本人女子選手の中では別格。杉田選手は身体の使い方やあえてボールをさらすキープが上手い。藤野選手はドリブルのタッチが細かく、相手は身体を寄せるタイミングが難しい。そして一瞬の隙を突いてシュートやクロスを打てる。藤野選手は若干18歳の選手だが、今後岩渕選手、長谷川選手が復帰しても残っていく選手だと思う。

プレースキッカーとして猶本選手は外せない。池田監督の中では長野選手、林選手の方が評価が高い気がするが、猶本選手が出場しなかったニュージーランド戦はセットプレーがノーチャンスだった…

 

気になったのは海外組と国内組ではパスを出すタイミング、スペースに抜け出すタイミングがワンテンポズレること。世界で戦うためには国内組が海外組のフィーリングに合わせていくべきか。「日常を世界基準に」だとかどこかの技術委員長が言ってましたっけ笑

 

今の日本が世界でどれだけ戦えるかは正直未知数。池田監督就任後だと昨秋2軍のオランダに引き分けている。その後はアジアカップや格下との強化試合が続いているが、アメリカや欧州のトップレベルとの大きな差を指摘する声もある。来月のイングランド戦が試金石となるだろう。フィジカル、パワー、インテンシティで劣るのは明らかだが、1ヶ月で急激に伸びるわけではない。運動量と献身性、判断スピードでどこまで対抗できるか。

 

さてWEリーグの優勝予想です(ここまで無駄に長かったw)

ズバリ日テレ・東京ヴェルディベレーザです!←このチーム名も長いwラグビーチームよりは短いけどw

 

3強の構図は今季も変わらないだろう。戦力流動化は進んでいるが、代表クラスの選手やチームの看板選手は海外移籍するか3強のどこかに移籍するかなので…

その3強もそれぞれ戦力値としては下がっていて、昨シーズンのINAC神戸レオネッサのように独走するチームはないと思う。

中でもINACは控え選手の流出が相次いだ。何より監督が代わった。星川さんのサッカーは正直面白味はなかったけど(リアクションだとは思わないけど!サカダイの記事めちゃ根に持ってますw)、やり繰り上手だったし、相手をよくスカウティングしてたと思う。後任の朴監督は男子含めてトップカテゴリーで初めての指導がWEリーグ初代女王の監督。正直おいおい…って思ったけど、攻撃的なスタイルに挑んでるので期待です!最大のファンサービスは勝利なのだろうが、それはあくまで既存ファンにとっての話。人気ない女子サッカーには勝利して面白いサッカーでいっぱい点取って、ピッチ外でもファンサービスしてやっと土俵に上がれるんじゃないかなと。

理想はこういう感じですよね(この年のセレッソ大阪は降格したんですが)
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で攻撃的なスタイルはカップ戦で片鱗を見せたし、守備の安定感が出てこれば2連覇は可能だが、選手層の薄さが……流れを変えるジョーカーが居ないので、先行逃げ切りしか勝ちパターンがないのがマイナス材料。2位予想です。

 

三菱重工浦和レッズレディース、このチームはWEリーグで一番魅力的なサッカーだと個人的には思ってます。

日本女子サッカーの特長である繊細なボールタッチからの展開だけでなく、ピッチを広く使ったダイナミックな展開、ミドルシュート、猶本選手の精度高いプレースキックから一発で仕留めるセットプレー(日本女子だとごちゃごちゃとした展開から二次攻撃三次攻撃で決まるセットプレーが多い)、スピードとパワーを兼ね備えた清家選手の突破は戦術兵器だ。さらにはあのW杯優勝メンバーの安藤梢選手が40歳の今もバリバリのレギュラーで活躍していることは詳しくない人への訴求ポイントとなり得るだろう。

今シーズンはカップ戦で新システム、新ポジション、若手登用など様々なことを試し、固定された戦い方だった昨シーズンからの進化を図っている。

こう書いていると「あなたの優勝予想浦和じゃないの?」ってなりそうですが(笑)リスクマネージメントの部分が昨シーズンから改善出来ていない。相手へのプレゼントパス的なビルドアップ、前のめりになりすぎたりサイドバックが中に絞り過ぎたりして背後にスペースが空きまくって、カバーリングの約束事も徹底されていないのか裏を取られまくり。3位予想。

 

んでベレーザ、こちらは清水選手の穴は当然の如く大きくて、後釜として期待されていた松田選手の負傷長期離脱も痛手。INACから移籍新加入の西川選手も試されたが、右サイド攻撃の機能不全は否めなかった。

またINAC戦で前半2-0折り返しから後半アディショナルタイムに追いつかれて引き分け、決勝の浦和戦は3-0リードから15分ほどで追いつかれて、PK戦の末に優勝を逃した。他の2チーム同様安定感はないが、このチーム前線のタレントが豊富すぎるのです!決勝戦の失態を教訓に後ろは岩清水選手、宇津木選手が引き締めるはず。優勝!

 

他の8チームではマイナビ仙台レディースに注目。新加入のモンテネグロ人ストライカー・ブラトヴィッチ選手が脅威となりそう。WEリーグで174センチの選手は武器すぎるが、昨シーズンプレーした何人かの外国籍選手より運動量豊富で献身的なプレーも厭わない。彼女の高さを最大限に活かせられれば3強に割って入れる可能性もある。

あとアルビレックス新潟レディース田中聖愛選手、お父様とお顔もプレースタイルもそっくりですね!

 

さてWEリーグは開幕まであと11日。昨シーズン以上にWリーグと試合週の重複が多いので、どこまで見られるか分からないけど、楽しみですね!