女子バスケW杯グループステージ 日本×カナダ

  • 日本●56-70○カナダ

東京五輪から1年、HCが代わった。林選手欠場、町田選手招集見送り、三好さんの引退など選手の入れ替わりはあったが、1年前と比べて選手の能力では今の方が上回っていると思う。でこの現状は悲しくてならない…FIBAのレポート手厳しい。

2018年W杯の失敗を活かせず、ホーバス前HCが築き上げたものはあっけなく崩れた。JBAの敗北である。

 

  • ドリブルが多い・パスが合わない→ターンオーバー

日本代表にはWNBA選手がおらず、5月中旬からほぼ同じメンバーでチーム練習を行なっている。渡嘉敷選手、馬瓜選手、山本選手は遅れて合流したといっても7月からはチームに居る。何故ここまで噛み合わないのか…

オコエ選手のハンドリング、東藤選手の3ptシュートなど個々のスキルは上がっていると思うが、それらがチームとして融合出来ていない。恩塚HCのトップカテゴリーでの指導経験不足はあるが、それを補うコーチを付けないのか。男子にはいるのにね……

春夏で練習しすぎたのか過度なタイムシェアからなのかは分からないが、選手のコンディションも良くないように感じる。前者だとしたら早い段階でほぼ絞り込み、万全ではない選手も入れざるを得なかった前回W杯の教訓を活かせなかったことにもなる。後者だとしたら…そこは後述します(笑)

 

  • 選手のモチベーション

従来良い時も悪い時も感情を表に出さず戦っていた選手が3ptシュートをエアボールして、テヘヘな苦笑いを見せていた。後半ベンチのプレータイムに恵まれない選手がチームメイトと何か会話していたのか大爆笑していた。1Qから劣勢が続く展開であれはなかなかの衝撃だった。ワクワクとニヤニヤ、ヘラヘラは違う。

ホーバス前HC時代では考えられない光景だが、選手のモチベーションが下がっていて、コーチ陣にも高揚させる術がないのだろう。五輪銀メダルチームの誇りのようなものをもう一度見せてほしい。

 

  • タイムシェアの在り方は変わらなかった

渡嘉敷選手、宮崎選手をスターターで起用し、変化をつけたが、結局セルビア戦から好調を維持する髙田選手ですら27分の出場に留まるなど自身のスタイルを貫いた。

2Q半ばで安間選手のキックアウトで平下選手が3ptシュート、馬瓜選手がペイントエリアをこじ開けてファールを貰うなど流れがきた。3Q半ばにはオコエ選手がカナダのタイムアウトを挟んで連続で3ptシュートを決め、さらにはスティールから平下選手の得点で加勢。このまま6点差くらいまで迫って、4Qに!と思ったら平下選手はその直後ベンチに下がった。劣勢の中でも日本に流れがきている時間帯はあったが、タイムシェアにより流れを相手に戻してしまった。

やっぱりモチベーション低そうに感じるのはここですかね…活躍してもどうせ20分くらいしか使ってもらえないしみたいな…?

 

今大会はもうなるようにしかならないが、来年度以降どうするのか。

続投だと選手たちが独自にセットオフェンスを作ったり自分たちのバスケ路線か招集辞退する選手が続出して、東京医療JAPAN爆誕か。交代なら現在フリーのWリーグ優勝経験者ですかね。

 

さてフランス戦まもなくティップオフですね。

 

追記

フランスにも同じように負けて、他国の結果によりグループステージ媒体が決定。

五輪銀メダルから選手構成としてはスケールアップして挑んだW杯でこの結果は非常に歯がゆい。JBAは世界で戦えるポテンシャルがあるのは男子より女子と認識して、リソースの使い方を考えてほしい。どうせ何もアクション起こさないだろうけど。。