日本○89-56●マリ
初戦の緊張感からか選手の動きは硬かったが、それを打破すべく山本選手が積極的に3ptシュートを打っていた。2本とも決まらなかったが、その間に選手の緊張感は解れて、山本選手のキックアウトからオコエ選手がコーナーから3ptシュートを決めた。これで吹っ切れるとあとは「これも愛佳 あれも愛佳 たぶん愛佳 きっと愛佳」状態でした笑
日曜日のゴールデンタイムにテレビ中継されるカナダ戦でも活躍し、平下選手の凄みをライト層にも感じてもらいたい。トヨタ自動車には三好さんが引退しても同じくらい凄い選手が居ることを知ってもらいたい。
※林選手を抜擢したホーバス前HCもそうだが、所属チームで定位置を確保し切れていない選手を招集して育て上げる見る眼と指導力、勇気は素晴らしい。東京五輪ではディフェンダーだった東藤選手のシュート力も開花しているし、恩塚体制になって良くなったところにもフォーカスすべき。
最年少・20歳が初戦で躍動!
— バスケットボール日本代表 (@JAPAN_JBA) 2022年9月22日
3Pシュート5本(5/6)を含む17得点でゲームハイを記録🔥
#31 平下 愛佳(SG|177cm)
🏆FIBA女子ワールドカップ2022
🏀グループフェーズ 第1戦
🆚マリ🇲🇱#FIBAWWC#AkatsukiJapan pic.twitter.com/ErESCQyQSv
マリは日本のスピードに対応できておらず、ワンサイドゲームかと思ったが、1Qから12人全員をコートに立たせる采配はさすがに…苦笑
しかし渡嘉敷選手、宮澤がベンチから出てくるって数年前を考えると信じられないが、スターターが序列上でもプレータイム長めでもなく、皆が主役(というか渡嘉敷選手や宮澤選手がむしろ黒子的存在)それは良いことかもしれないが、チームのエースとか大黒柱って存在も必要だとは思ったりする。ここぞの場面で託せる選手を。
A proper #AkatsukiJapan performance 👏
— FIBA Women's Basketball World Cup (@FIBAWWC) 2022年9月22日
They hit 16 threes against Mali and took home their first win in Group A!#FIBAWWC x @JAPANBASKETBALL 🇯🇵 pic.twitter.com/TMS41ROgRF
セルビア○69-64●日本
とにかくセルビアが強かった、したたかでしぶとかった。小永吉氏の2つのツイートに凝縮されてます笑
🇯🇵日本 64-69 セルビア🇷🇸
— 小永吉陽子 Yoko Takeda (@y_takefield) 2022年9月23日
60点台はセルビアのやりたいゲーム。PGアンダーソンとCクライシュニクの柱をスタートから外したにも関わらず外が当たって1Qをリード。マリーナの策が当たったというべきか。セルビアは日本戦にかけていた。勝った時の喜びようを見てもそれがわかる。https://t.co/mN22Sl0xMv
マリーナHCは試合後、ボックスアウトの徹底などディフェンスでの効果があったことを勝因の一つにあげ、このゲームで奮闘した髙田、赤穂選手の名前をあげて愛弟子たちをたたえてエールを贈っていました。
— 小永吉陽子 Yoko Takeda (@y_takefield) 2022年9月23日
対して恩塚HCは「やることをもう少し明確にしてチャンスを作っていきたい」
ベテランの引退、東京五輪、欧州選手権優勝などを経験している中堅選手の負傷欠場があってもマリーナイズムは健在だった。日本のことをよく研究していた(デンソーのヴクサノビッチHCから強化試合の映像入手したりしていたのだろうか?笑)初戦で敗れていることもあり、この試合に賭ける意気込みもセルビアが上回っていたと思う。
日本目線で考えるとオフェンスリバウンドが確保出来なかったとか3ptシュートの確率とか挙がっているが、サイズで劣るのでリバウンドでの劣勢は織り込み済み。3ptシュートに関しては水物である(たとえ120%の状態の宮澤選手、林選手が揃い踏みでもマークが厳しくなれば確率は下がりますよね?笑)
個人的に思ったところは以下の2点。
- プレッシャーディフェンスが効かなかった
日本が前から激しく当たってきても動じないセルビア。横幅を広く使い、さらには頭上を通すパスも織り交ぜてのダイナミックでスローなオフェンス。日本の選手としては今までに経験したことがない種類の疲労感だったと思う。ショットクロックギリギリでのタフショットをきっちり決め切る決定力の高さも光った。
逆に日本はPGにプレッシャーを掛けられて、ボールプッシュ出来ず、ペイントエリアへ運べない。結果単発なオフェンスが増えてしまった。ボールプッシュが思うようにいかないならパス回しから3ptシュートとか合わせのパスとかって思ったが、その辺りの約束事はいまだないんですかね…マリ戦はハーフコートオフェンスが整理された印象だったが、あくまで選手個々の判断力向上と相手レベルの問題だったのでしょう…
- タイムシェアに拘りすぎ
ディフェンス強度維持のためにはタイムシェアは必要だが、リズムや安定感作り出しにくい。セルビア戦に関しては翌日は休養日。こういう時は特に当たってる選手を中心に据えるローテーションにすべきではないか。2Q残り3分切ってからオコエ選手、平下選手の3ptシュートが連続で決まり猛追したところで決めたその2選手と五輪などホーバスHC時代を彷彿とさせる鬼気迫るプレーを連発していた髙田選手を下げたのは勿体なかった。あのメンバーで勢いのまま逆転したかった…恩塚HCとしては勢いを全員でシェアしたいとか後半にも体力を残すという意図はあったのだろうが…2Q残り40秒ほどでタイムアウトを使った意図は良かったが、2回のオフェンスがともにターンオーバーに終わるなどモヤモヤが残ったベンチワークだった。
オフェンスリバウンドを確保できない中で赤穂選手、馬瓜選手のプレータイムがそこまで多くなかった点にも疑問。
あとそもそもとしてディフェンスが機能していなかったのだからあのディフェンススタイルを維持する必要もなかった。他に策はないのだろうか。
と結構厳しいこと書いてしまってるけど大敗したわけではなく(笑)、残り25秒までは逆転の可能性を残していたと思う。水島さんや林選手のようなクラッチシューターがいたら勝てたかもしれない笑笑
Talk about a bounce-back performance!
— FIBA Women's Basketball World Cup (@FIBAWWC) 2022年9月23日
After going down to Canada on opening day, Serbia came back strong to claim a vital win over the #AkatsukiFive! 💪🇷🇸#FIBAWWC pic.twitter.com/HGZ2cTpObE
それくらい各国の実力は伯仲しているので、そういう選手が出てこないと良くても準々決勝止まり。平下選手に期待しているが、どこも厳重警戒で臨むはず。今ごろ自主練習でシュートを打ち込みまくってるであろう宮澤選手のカナダ戦以降での爆発に期待したい。
タイムシェアのテコ入れも示唆しているようですし、休養日を経てのカナダ戦でどんなチームが見られるか楽しみだ。