もっと圧倒して欲しかった… 〜Wリーグ2022-23 プレーオフセミファイナル トヨタ自動車×シャンソン化粧品〜

相手は12月以降アクティブロスター7,8人で回していたチーム。2連覇女王の貫禄とかもっと見せつけて欲しかったのが本音。

まぁこっちも8人で回してるけど(笑)、練習は11人でやってるから!!

 

試合の入りはシャンソン化粧品が良かった。先週激戦を2試合こなした疲労より勢いが上回ったか。3週間ぶりの試合となったトヨタ自動車は慎重な出だし。ターニングポイントは2Q残り4分過ぎからの攻防か。
平下選手3ptシュート、トヨタ自動車のチームディフェンスでシャンソン化粧品ショットクロックバイオレーション。シャンソン化粧品は前半2回目のタイムアウトを取ったが、流れを変えられなかった。梅沢選手の粘り強いディフェンスからウチェ選手をゴール下に入れずボックスアウト。その流れからのステ選手ミドルシュートで完全にトヨタ自動車の流れ。3秒バイオレーション、ステファニー選手のオフェンスファールなど食い止めるチャンスはあったが、タイムアウトが残っておらず交代のバリエーションも乏しいシャンソン化粧品。コミュニケーションミスからのターンオーバー、トヨタ自動車のトラップディフェンスで5秒バイオレーションなどトヨタ自動車が押せ押せムード。前半ラストでディープスリーが決まると後半さらに加速しルーズボールに愚直に飛び込むトヨタ自動車らしい試合展開に。

シャンソン化粧品も少ない人数の中での戦いでプレーオフに入り、さらに結束力は高まったか。最後までひたむきに戦った。

 

MVPは梅沢選手。幅、体幹の強さでウチェ選手と戦い続けた。以前はプレータイムが長くなる・ベンチで休める時間がないとイリーガルスクリーン、キャッチミスなどがあったが、集中力途切れなくなってきた。MIPは山本選手、圧巻の一言。試合を通してペイントアタックを続けてFTを10/12で決め、仕上げの3ptシュートも決めたステファニー選手もらしさを見せた。
鋭く巧みなパスと苦しい時間帯でのアウトサイドシュートでチームを支えた川井選手。2Q半ばで3ptシュートを決めた時のキレ気味の表情がカッコよかった。3ptシュート3本、ランニングプレーで相手にダメージを与えた平下含めスタメン全員良かった。
ベンチメンバーのさらなる奮起に期待。特にソハナ選手は手を我慢したい。横山選手は短い時間だったが大舞台の経験を積んだ。

 

game2 トヨタ自動車○66-56●シャンソン化粧品
試合の中での波が激しい・ベンチメンバー3人の不調が気掛かり。
と思っていたが、道路渋滞で会場入りが遅れたらしいので致し方なしか。心は熱くなっていてシュートは決まっていたのかな。身体が温まっていなかったからリバウンドで足が動かないシーンが何度かあったのかな。

2Q以降は攻守とも勢いを失ってしまったのだろう。その中でベンチメンバーは試合に入りにくかったのか。ただソハナ選手の手癖…渡嘉敷選手相手だと不安しかない…ミドルシュートやリバウンドの時に足腰の踏ん張りが効いていないようにも見える。コンディションが芳しくないので身体が追いつかず先に手が出てしまうのかもしれない。。
game3決着もよぎる中でそれを打ち破ったのは山本麻衣、異次元すぎた。富樫選手の爆発力と比江島選手の勝負強さの合わせ技。

行ったり来たりの流れの中でのシャンソンが取った4Q残り7分過ぎのタイムアウトは降雨中断的な休息をもたらしトヨタとしてはありがたかった。

残り1分ほどでの梅木選手のオフェンスリバウンドで勝負あり(このときチームメイト🌿何故爆笑していたのだろうか笑)

 

ファイナルの相手はENEOSセミファイナルではデンソーと互角の戦いだったgame2は特に長岡選手のファールトラブルを誘発するなどペースを握った時間帯もあったが、勝ち切れなかった。最後もう1回ポゼッションあったはずで、リーグや協会が見解を示してほしい。誤審ではなくルール適用誤りは重大でサッカーの国際試合では再試合になったこともある。だが敗退の事実は変わらない。互角に見えてENEOSには焦りがなかった。レギュラーシーズンでENEOSに勝つ成功体験を得たい。今シーズン通して安定して強く質の高いバスケをしていたのはデンソーだったと思う(レギュラーシーズン1位)殻を破る日はいつか。

 

最後にファイナルのプレビューを。

正直普通に戦えばENEOSが連勝して優勝すると思う。レギュラーシーズンではプレータイムが限られた岡本選手や中田選手も調子を上げている。

ENEOSが8〜9人でローテーションしたら2試合とも20点以上差をつける可能性すらある。

トヨタ自動車としては渡嘉敷選手にどれだけやられてもいい(は言い過ぎですか?笑)。林選手の爆発は避けたい。藤本選手は一本決めると乗ってくるので抑えたい。

ソハナ選手、宮下選手が梅沢選手、ステファニー選手の負担を軽減できるか。平下選手、宮下選手で林選手、藤本選手を封じられるか。

山本選手は相当マークが厳しくなるはず。平下選手、梅木選手の得点が求められる。

 

これらが全て噛み合ってやっと1勝出来るかどうかってところだと思うが、たまには3戦目までもつれて欲しい。

プレーオフが現行方式になって4回目。SF、Fの11カード中10カードが2戦決着。唯一3戦目までもつれた18-19SFのトヨタ自動車×三菱電機もgame1を制した三菱電機が勝ち上がっている。このままでは短期決戦化、出場チーム減など規模縮小の可能性もある。個人的にはそれで構わないと思っているが、運も大きく左右する一発勝負は選手もファンも嫌な人が多そう。また昇降格がないリーグでプレーオフ出場チームを絞り込みすぎるのは良くないかもしれない。

そのためにも3戦目まで…

トヨタ自動車が連勝して優勝が一番良いけど←どっちやねん笑笑)