Tokyo2020 3x3女子日本代表 Day1

game1 🇯🇵日本18-21ROC🇷🇺

画面越しで見ていても五輪初戦の緊張感が伝わってきた日本。動きが硬く、特にディフェンスでの出足が鈍い。ROCに2ptシュートをことごとく決められ、最大8点差。日本も果敢なドライブインで相手のファールを増やし、何とか食らいついていこうとするが、山本選手の2ptシュートがエアボールになってしまうなど得点が伸びない。世界の山本でもこうなってしまうのが五輪なのだろうか…

篠崎選手の2ptシュートが決まり、オフィシャルタイムアウトも経て、徐々に日本らしさを出てきた。特に篠崎選手のスピードは相手を翻弄しまくっていた。2ptシュートを決まればノックアウト勝ちという状況での粘り腰は圧巻の一言だっだか、序盤の点差が重くのしかかり、黒星スタートとなった。

 

game2 🇯🇵日本20-8ルーマニア🇷🇴

初戦の硬さが取れて、五輪予選で見せたアグレッシブでフィジカルなディフェンスを10分間やり続けた。サイズでは大きく劣るがリバウンドで24-10と圧倒。さらにはベンチからの山本‘監督’の声などプレー以外の部分でもエナジーを出しまくった日本が圧勝した。最後まで一番確実な形でスコアを重ねた一方で、ディフェンスでは試合終了のブザーが鳴るまで一切手綱を緩めない徹底ぶり。

彼女たちの力を存分に発揮できた完勝だったと思うが、試合後は一切笑顔がなく、志の高さを感じた。

 

 

男子も初日は1勝1敗。2試合ともオーバータイムまでもつれる熱戦だった。特に2試合目のベルギー戦は足が止まるだけでなく選手のプレー判断も鈍り、解説者はハイテンションになりすぎていた死闘。土曜日のプライムタイムということもあってか3x3を初めて見る人も多かったようで、競技の魅力が伝わったのではないだろうか。

 

明日は女子は2試合目で強敵フランス戦。山本選手の爆発に期待したい。男子は富永選手の2ptシュートがもう少し決まると余裕を持って戦えるのではないか。引き続き熱戦を楽しみたい。

5人制女子代表強化試合 vsプエルトリコ

5人制女子代表強化試合 vsベルギー

日本代表のエンジンがかかってきた。ハイプレッシャーからスティールや相手ターンオーバーの誘発でチャンスを量産。ホーバスHCが内定選手発表時に言っていた‘相手が嫌がるプレー’をとことん仕掛けていた。

攻撃回数が多く、女子日本代表としては珍しいハイスコアの1Q。強豪国との対戦は約1年半ぶりで、世界基準の高さ・フィジカルに対してイージーシュートを外す場面は何度かあったが、すぐにアジャストしていった。

 

ツープラトンに近い形でメンバーを入れ替えていたが、セカンドユニットになるとプレスをかいくぐられる場面が増えたか。比例してファストブレイクを出せず重たいハーフコートオフェンスが増えたが、その中で今までは禁止令が出てるのかと思うくらい打っていなかったミドルレンジからのシュートで加点。ディフェンスでもオコエ選手らがリング下で粘りを見せた。ベルギーも#11メッセマンを中心に高い決定力で対抗。前半は日本が1点リードで折り返した。

 

後半は6月のポルトガルとの3試合でも好調だった三好選手がマシーンかのごとく3ptシュートを連発。

赤穂選手は終始攻守に安定感のあるプレーを披露、外からも積極的にシュートを放っていくなどよりオールラウンドな選手に進化している。前半はハーフコートオフェンスを重たくしてしまっていた宮崎選手も後半はP&R、自陣でのスローインから一気にドライブで駆け上がっての得点など町田選手とは種類の違う速さでオフェンスを彩った。

 

ベルギーも食い下がったが、馬瓜選手の3ptシュートで勝負は決した。

 

以下この試合で見えたこと、収穫と課題を。

  • 襲いかかるディフェンスと速攻

ファストブレイク17、スティール12、相手ターンオーバー24、アシスト26。特に相手ターンオーバーとアシストはこのレベルの試合では驚異的な数値、ベルギーの選手が町田選手にノークイック!と試合中に話し掛けたらしいが、言いたくなるレベル。とにかく攻守とも速すぎる。

 

  • 選手たちの身体のキレが総じて良い

トライアウトを終えた五輪内定選手たちなので精神的にも落ち着いているのかのびのびとプレーできている。

 

  • 好調を維持する三好選手

三好選手が出ている時間帯はコートの横幅を活用できている。ポジショニングがよく、町田選手はその動きを活かすべくドライブで中を割ってキックアウト・パスアウトから10アシスト。一方の三好選手も決めるだけだったとストライカーのようなことをさらっと言っている。シューターとは相性がいい町田選手だが、意外と一緒にプレーした経験が少ない三好選手ともナイスコンビである。

一方宮崎選手はハーフコートオフェンスでは狭いスペースをこじ開けることに長けており、東藤選手との同時出場でより威力が上がりそう。この試合での東藤選手はスタッツ上では目立った活躍はなかったが、ファンの間では高評価だった(私はうちの子とベルギー#55アルマンド選手に目が行きがちだった🤫)

林選手もコンディションは上がってきており、プレスの圧力を強めたい時に有効なカードとなりそうだ。好調の三好選手が本番でもマシーンぶりを発揮できるかは分からない(思い出したくないがいつぞやの皇后杯で全然決まらず完敗したこともあった……)三好選手に限らず3ptシュートは打線と同じで水物である。林選手もプエルトリコ戦でまず1本決めておきたいところ。

 

  • ディフェンスの練度が落ちるセカンドユニット

五輪本番ではツープラトンはしないだろうが、町田選手と髙田選手、赤穂選手、長岡選手のうち2人がいないとプレスを掛けてもカバーが遅れて、侵入を許してしまう場面が多かった。オフェンス面は試合の中で対応出来ていたが、ディフェンスは残り10日で突き詰めていきたい。

 

  • 選手選考への疑問

今から選手を入れ替えるには診断書とか提出しないと出来ないはずで、言っても仕方ないが…実質10人ローテでスモールバスケを遂行するのは厳しすぎる。五輪本番にどの程度のコンディションで望めるかは分からないが、経験・実績に頼りすぎず、その時にやれるタスクを与えてほしい。

 

6月の3試合と比べると大幅に良化し、期待が高まっているファンも多いだろうが、アメリカだけでなく強い国ばかり。セルビアのディフェンス、マルコビッチHCの策士ぶり。フランスの個の力とか先月のユーロを見てほしい。YouTubeFIBA公式チャンネルにアップされているはず。

男子でも渡邊雄太選手が称賛されまくっている一方で、NBAには彼の数段上の選手がゴロゴロいるらしい(そんなこと言われるとNBAとか男子の代表戦とか見る気失せるのですが…苦笑)

 

どんな世界にも上には上がいて、そういう相手にメダルを獲ったら嬉しいが、まずは世界最高峰の戦術・戦略・技術を楽しみたいと思う。

 

3x3女子日本代表五輪出場選手内定

五輪開幕まで1ヶ月。各競技で五輪出場選手が発表される中、バスケもひっそりと・粛々と発表された。5人制男子は海外組との兼ね合いからかまだ発表されていないが、キャプテンを務めてきた篠山選手が既に落選しているなど競争は激しい。5人制女子は吉田選手・大崎選手が引退するなど1年延期の影響をモロに受けたが、6月の強化試合でプレータイムが長かった選手が順当に選出された。3人制男子は一昨年のウィンターカップでセンセーショナルな活躍を見せた富永選手が選ばれるサプライズ。

 

さてここからが今回の本題です。

5月末に開催された予選のメンバーがそのまま選出された。世界ランク1位のフランスと互角の戦いをするなどバスケの中で贔屓目なしにメダルの可能性が一番高いと思う3x3女子代表。あとは「やんぞやんぞ」です(🏐久光スプリングスのパクリです🤭)

そこでサポートメンバーとして帯同していると思われる2選手も含めた6選手の紹介をしてみます(紹介というかキモい愛を吐き出すだけかもしれませんw)

※男子や5人制女子は有識者に任せます←

メダルの可能性が一番高いし(バスケどころかチームスポーツの中でも一番高いのかも?言い過ぎ?笑)、5人制同様国内リーグで実績残してる選手たちだし、なのに注目されてなくて五輪予選からの帰国後2週間隔離強いられたり協会の扱いも悪いとか悔しいので、少しでも知ってもらえたらと…

 

#3 馬瓜 ステファニー 〈トヨタ自動車アンテロープス

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3x3東京五輪予選MVP、ウィニングショットを決めた選手。Wリーグでは2季連続ベストシックスマンに選ばれている。この選手がスタメン出場することがほとんどないのはトヨタ自動車の選手層の厚さゆえだが、途中から出てきてもその時々の状況に応じたプレーが出来る。桜花学園時代は井上先生に「歴代一番のちゃらんぽらんなキャプテン」と言われていたらしいが、そのちゃらんぽらんさが本人のプレーにもチームにも好影響を与えているのではないだろうか。

プレースタイルはとにかく豪快・大胆、それでいて繊細。この動画を見てもらえれば馬瓜ステファニーという選手が理解できるでしょう(笑)3x3でもトヨタ自動車でもこういう感じです。

私が女子バスケを見始めた頃は3ptシュートはあまり得意ではなく、よく心の中で「ステは打つな〜」と叫んでいたこともあったけど(たまに声に出てしまうこともあった🤫でもコロナ前の話です)、最近ではここぞというところで打って、そして決め切ってくれる選手。

感情表現豊かで、喜怒哀楽が見ていて面白い。怒はほぼ見たことないけど、おっさんくさいとの説もあるガッツポーズ、笑顔で審判に訴えかける姿とかコート上でもベンチでもホント面白い😊

 

#11 篠崎 澪 〈富士通レッドウェーブ

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とにかく速い!ひたすら速い!短距離走のタイムも速いに違いないが、ドリブルしてる方が速いのではないかと思うくらい速くて上手い。昔⚽ジャンフランコ・ゾラ🇮🇹が「PKよりFKの方が簡単だ」みたいなことを言っていたが、シィさんの走りも並の選手ではあり得ない理論が適用できそう(笑)

一部のファン(というかヲタク←)の間で使われている忍者は富士通3x3女子代表マネージャーの生方さん公認(たぶん/笑)どこから出てきたの?と思うような鬼のカッティング、得意技の1つであるレイバックシュートはまさに忍者の動き。昨季のSF2戦目クラッチタイムで見せたバスケットカウントもあれおかしいですよね😅あのシュートした腕はどこから出てきたの?って話です。でもさすがの忍者も自分ではシュートが決まっていたことが確認できていなかったようで、チームメイトに「入った?入ったの?」と笑顔で尋ねてましたね(口の動きからそう推測 笑)

あとストップジャンプシュートの上手さも異常で、5月の予選の時あまり決まっていなかった2ptの確率が上がるとフランスやアメリカの選手もお手上げでしょう。だってこの筋肉ですもの💪
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ふくらはぎの隆々さが有名ですが、いい写真を持っていなかった。丸ついてるふくらはぎが篠崎選手、他の選手と見比べてください(笑)

 

#15 西岡 里紗 〈三菱電機コアラーズ

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(あっ8番の選手いまはうちの子だな。この時はうちの子になるなんて夢にも思わなかったな💦)

それはさておき15番が西岡選手。玄人好みのインサイドプレーヤー、オシム監督の言葉を借りると水を運ぶ選手といったところか。スピード、アウトサイドからのシュート力を重視する日本においてスクリーンやゴール下での身体を張ったプレーで泥臭く貢献する。国際試合だと一見細身に映るが、三菱電機で鍛えられてるだけのことはある。全く当たり負けしない。他の3選手が特長を最大限に発揮できているのも西岡選手の目立たないところでの頑張りがあってこそ。そういう選手なので一昨年のU23W杯イタリア戦での決勝2ptシュートは非常に嬉しく、感動の一言だった(21点取ったチームが勝利の3x3において19-20で迎えて、普段外から打たない西岡選手が決めたというシチュエーションは感動しかありませんよね!!)

五輪予選では久々の国際試合でフィジカルコンタクトの強度の違いからかイージー(に見える)シュートを決め切れない場面も見られたが、試合を重ねるにつれ苦しい時間帯で決めてくれ、頼もしさを感じた。五輪本番では初戦からそういう姿を見せてくれると期待している。

 

#23 山本 麻衣 〈トヨタ自動車アンテロープス

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2019年3x3U23W杯MVP、FIBAも大好きなので個人プレー集がたくさん見られる(笑)

泣く子も黙る超名門桜花学園では1年生時からレギュラー、仙人(誰ww)は初めてプレーを見たときめちゃめちゃ感動したらしい。1学年上には今もトヨタ自動車でチームメイトの平野選手がいる。前述のちゃらんぽらんなキャプテン、井上先生は1学年下の山本選手を推したというエピソードも。結局部員投票でステファニー選手が就任したようだが、学生スポーツしかも名門校で最上級生じゃない選手がキャプテンなんてあり得ない話。この2つの話で能力の高さ、バスケIQの高さ、そして先輩たる所以が分かってもらえるだろう。

実際私が初めて見たときも驚きの連続でした。2018年の3x3U23W杯、そのあとのWリーグ。まず高卒ルーキーってことが信じられなくて、U23オーバーエイジ枠で出てたの?って思いましたよ。PGに必要な能力全て持ってるし、それでもトヨタ自動車では3番手。5人制東京五輪代表のPG3人アンテで独占じゃん?!とか思ってました😆

どんなプレーするかってのはTwitterでも検索すればすぐ出てくると思うので割愛🙇

年々ガタイ良くなってて、五輪予選ではオーストラリアやスペインとかの巨漢(言い方)たちとフツーにマッチアップしてた165センチのガードです✋トヨタ自動車がガード王国になったのは山本先輩をPFにコンバートさせるからかもしれません(違)

トレードマークはラーメンマンヘアー

でしたが、シーズン前の公約達成により春にショートカットにしました☆
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※19番もうちの子か(前もうちの子か←)

 

以下2選手がサポートメンバー(だと思われる)

 

#14 田中 真美子 〈富士通レッドウェーブ

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※私のフォルダにある一番のお気に入り写真は左ですが、現在はショートカットヘアーです😄


早稲田大学時代は1学年下の中田珠未選手(ENEOS)とともに‘たまみこ’として名を馳せた(?)ユニバーシアード2大会連続出場など実績もあります!卒業後富士通に加入して、3x3代表に招集されてからプレーの幅を広げた。

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↑こういう泥臭いプレーを信条とする選手だが、個人的に一番好きなのはスクリーンを掛けてから素早くゴール下に侵入する動きとかタイミングよく飛び込んでもぎ取るオフェンスリバウンド、町田選手が取ったディフェンスリバウンドから一気に相手陣まで駆け上がるスピードなどストライカーの嗅覚的な部分。

早稲田大学時代の同級生である髙田静選手(ENEOS)は短足とか言ってるけど、全然短足じゃないし(たまみこの相方ほど長くはないけど)、泥臭さと嗅覚を兼ね備えたストライカーとか五輪出てメダル獲ったら人気沸騰しそうですけど、客席で度々カメラに抜かれる美女は誰だ?!と話題になることでしょう(マスクしてても伝わりますよね?😆)

こういうこと言うと怒られるかもしれないけど(知らんけど)、NHK富士通がSF敗退した直後やたら真美子さん映してたしね〜😅

春からずっと内定メンバーたちと合宿してきてさらに鍛えられたと思うし、五輪後はENEOSから富士通に移籍した宮澤選手と切磋琢磨して、昨季向上した3ptシュートをさらにレベルアップさせて、完全ブレイクするはずなので見ていてください!活躍しすぎて年明けには「富士通はこれだけ良い選手がいるのに何で宮澤選手獲ったの?」って声が挙がり始める可能性すらあると思ってます。f:id:antelopes_7_12_23:20210704001944j:image

トヨタ自動車の補強が注目されてるが、富士通も中村選手が移籍加入、栗林選手は怪我から復活しそうで、かなり陣容充実。

はぁぁWリーグ戦国時代ですね〜(楽しみだけどコワイ)

 

#32 永田 萌絵 〈トヨタ自動車アンテロープス

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東京医療保健大学入学後に5人制女子代表ACも務めている恩塚監督の下でポテンシャルが開花した選手。インカレ2年連続MVPなどの実績を引っ提げて昨季トヨタ自動車に加入した。コートの端から3ドリブルくらいでレイアップに持ち込めそうな長い手足、スピード、豪快なドライブなドライブの持ち主。動物に例えるならば篠崎選手はチーター、永田選手はサラブレッドといったところか。

日本女子にはあまりいないプレースタイルで非常にカッコよく、また長い手足とポニーテール姿はとにかく映える☆

※仙人も男子的と仰ってます!


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3x3でも国際試合初出場となった2019年のU23W杯で見せた#永田Moveが一世を風靡する(?)などスタープレーヤーだが、選手層が厚いトヨタ自動車では主に相手エースキラーとして起用されたルーキーイヤー。f:id:antelopes_7_12_23:20210704004411j:image

試合を重ねるごとにトヨタ自動車のスタイルにフィットし、ファイナル1戦目では藤本選手を封じるとともにトランジションの起点となり、勝利に貢献した。

 

田中選手同様、五輪に出たら注目される選手だと思うけど、キャッチ&シュートを磨かないとね!!今まではキャッチしてからよっこらしょで打ってる感じだったけど、SNSで練習風景を見る限りではかなりクイックになってきてると思う。さらに磨いていけばアルモンド🇧🇪とかアンダーソン🇷🇸みたいな強くて速くて上手い欧州のガードに対して互角以上に戦える選手として5人制代表に呼ばれる選手になるだろう。

 

ということで万一(考えたくないけど)内定選手に不測の事態が発生しても十二分に戦えるだけのチーム力が備わっていると思う3x3女子日本代表だが、懸念材料は冒頭でも触れたとおり五輪予選からの帰国後に2週間隔離されたことか。そんなことへっちゃらな選手たちだとは思うが、もし満足いく結果が残せなくても悪いのは万全なサポートが出来なかった協会。選手たちは思いっ切り楽しんで暴れ回ってほしい。

 

 

Wリーグ新体制が発足

新会長決定の第一報を聞いたとき、不安が先立ったのが正直なところ。学生時代バスケに打ち込んでいたとは映画監督に何ができるのだろうかとまず思った。Twitterエゴサマシーンと化しているし(笑)、そもそも会長といっても非常勤だろう。お飾りかもしれない。五輪の公式記録映画の監督をしているようにで天下り的な人事かもしれない。

少し注目度が上がって、メディア露出が増えれば良い。組織を引っ掻き回す存在でなけらば構わないと思っていた。

 

時が経つにつれどんどんとポジティブな印象に変わっていた。アルバルクアンテロープスで部長としてチーム運営、強化を指揮した清野英二氏の専務理事就任。元Wリーガー5名の理事就任。アランマーレ秋田に続く2年連続での新規参入チームの誕生。

皆さん就任に際して熱い想いを語っている!漲っている!この想いを形にして欲しい。既成概念の塊みたいな人たちは黙っててください!邪魔しないでください!!

 

中でも印象に残ったのが河瀨会長が集客はB2くらいと具体的な目標を示したこと。他にもOG、ファンなど様々な立場の人が課題と認識しているものの手つかずだったWリーグの試合をどこで見ることができるかを発信、選手の結婚・出産後のサポート、セカンドキャリアサポート課題に取り組んでいくと明言したこと。

映画監督の仕事がある以上、非常勤ではあるだろうが、片手間ではない強い意欲が感じられた。

 

ただ著名映画監督である会長が自ら指揮を執って製作するプロモーション映像とか世界的写真家が撮影したリーグ理事の写真は必要なのか…笑

それよりも試合配信の質を上げて欲しい。とにかくまずは画質を!そしてハイライト映像の充実を!

バスケットLIVEで全試合配信はされているものの、レギュラーシーズンではハイライト映像はピックアップマッチ以外見ることが出来ない。試合は見逃し配信もあるが、2時間見ようと思うライト層はなかなかいないと思う。

日本代表東藤選手アーリーエントリーで鮮烈デビューを飾った時も映像で紹介しなかったのは機会損失でしかない。そこから何年経ったが改善されていない。好プレーを詰め込んだハイライト映像で訴求してほしい。ハイライトだとSNSでの拡散もしやすい。

 

また新シーズンの試合日程も昨日発表された。10月12日(火)に新旧女王対決で幕を開ける。ミッドウィークに開幕戦を行なう異例のスケジューリングだが、9/26〜10/3までインドで日本代表が出場するアジアカップが開催される予定となっている。トヨタ自動車ENEOSには日本代表候補選手が多数所属している。

↑は冗談として、選手に負担を強いる以上は一万人規模で大きな会場で開催、そこを満員にするためのプロモーション、これまでのWリーグのイメージを覆す華やかな演出、地上波ゴールデンタイム生中継などを期待したい。

そのための資金作り、スポンサー獲得に向けた取り組みとして新会長自ら手掛けるプロモーション映像や世界的カメラマンとのタッグだと信じたい。

それらの積み重ねが配信映像の質向上、ハイライトの充実、テレビ中継増、観戦環境の良い会場での試合開催等に繋がり、リーグの価値が高まっていく。若年層の選手にとって憧れの舞台に。結婚・出産後も選手を続けられるリーグに。

そのための改革元年だと信じて、これから応援していきます。

 

5人制女子代表強化試合 vsポルトガル game3

最適解が固まった。オフボールの動きは活発になりオフェンスの流動性が出てきた。

長岡選手は190センチオーバーで手足も長いポルトガルインサイドプレーヤー相手にパワフルなプレーで応戦した。所属チームでシラ選手や河村選手と日々マッチアップして鍛えられている成果だろうか。

東藤選手はディフェンスでも攻撃的な姿勢を見せ、信頼を勝ち取った感がある。ポルトガルが猛追してくる中での4Qで三好選手に代わって投入されたのも3ptシュートよりも重心の低いディフェンスなど決して上背はなく細身ながらフィジカルなプレーを厭わない点を期待されてのものではないか。

 

と3試合戦っていった中で修正されたことや収穫もあるが、正直なところ、不安が先立つ。詳細は後述するが、五輪メンバーは既に固まってると思う。しかしgame3でベンチスタートだった選手は信頼を勝ち取れていない様子がうかがえる。こうなると髙田選手中心にスターター5人に負担が集中し、体力・忍耐力勝負。オフェンスのリズムが作れるかは三好選手の3ptシュート成功率次第となってしまう。野球で打線は水物とはよく言うものだが、3ptシュートも同様だと思っているが、実際game3では三好選手の成功率が下がり、オコエ選手はアテンプトすら大幅減。

出たとこ勝負ではなく、安定感を構築したい。高さでゴリ押しが出来ない日本には絶対必要なことではないか。

引き続きターンオーバーが20近い数字を記録し、チーム全体での3ptシュートは8/26。結局3戦とも70得点を下回ったのも気掛かり。

またgame3では日本の選手の疲労が顕著な中でポルトガルの1勝して帰りたい気持ちの強さが上回り、3ptシュート攻勢に遭った。こういう劣勢の中でステファニー選手がいたらなぁと思っていたところ(笑)、町田選手・髙田選手が冷静にいなして、流れを食い留めていたのは流石の一言だった。

 

 

サッカーだと五輪やW杯の度に展開されるメンバー予想。

当ブログでもこういうのやってみようかと思いましたが、あまりにも読めてるので、この記事内で簡潔に。

game2後半開始時にコートに立った町田・三好・赤穂・長岡・髙田の5選手がgame3でもスターティング5に名を連ねた。この5選手とgame3のクラッチタイムに出場した東藤選手まではアクシデントがない限りは決まりと見ていいだろう。game3は良い入り方をしたので、スターティング5の連携熟成に入るかとも思ったが、ポルトガルタイムアウト後からメンバーをどんどん入れ替えたあたりホーバスHCの人情が感じられた。

その中でプレータイム、コンディション、そして代表での経験・実績を加味すると外れる選手が必然的に見えてくる。

  • PG 町田 本橋 安間
  • SG 三好 林 東藤
  • SF 赤穂 宮澤
  • PF 長岡 馬瓜
  • C   髙田 オコエ

上記が登録メンバーになると予想する。日本代表、ましてや五輪本大会はコンディションが万全ではない選手が出場する舞台ではないと思う。当ブログで既に触れている宮澤選手、本橋選手だけでなく、タフショット気味のものを決めていることがクローズアップされている林選手も本調子には程遠い。

フットワーク・ステップワークでオープンを作れておらず、シュートフォームも揃っていない中でエアボールなど打ってすぐに外れると分かるシュートが多い。

ここまできたら少しでもコンディションを上げてもらうしかないが、再発しないか・他の部位を怪我しないか心配をしてしまう。

 

最後に苦言というか小言というか。

game3のスターティング5に日本女子バスケのリーディングチームであるENEOSの選手は居ない。皆外国籍HCが指揮を執るチームに所属している。一方20-21シーズン終盤から一向にコンディションが上がらないのはENEOS絡み(前ENEOS、元ENEOSの内海HCが指揮を執る日立ハイテク所属)絡みの選手たち。

レーニング方法、時間、日常生活など見直す時期にきているのではないだろうか。選手のスキル向上やチーム強化の前に怪我をしにくい環境・長く現役で居られる環境を整備してほしい。

 

5人制女子代表強化試合 vsポルトガル game2

コンディションが悪い選手はプレータイムが少なく、戦術にフィットし切れていない選手はあえて当落線上の選手でのユニットで出場する。メンバー選考が着々と進んでいることを示唆する起用法が見られた。一方で結果が出せていない選手も可能性を引き出そうと模索する優しさ(先発ピッチャーを引っ張りすぎる的な人情の厚さとも言えるだろうか)も見せた。

 

安間選手のボールプッシュ

スターターに抜擢された安間選手の力強いボールプッシュによって日本らしいオフェンスを多く見せることができた。立ち上がりでショットクロックバイオレーションはいただけなかったが、ホーバスJAPANのPGに求められる仕事は十二分に果たせていたと思う。ドライブイン、ペイントアタックが増え、そこからの3ptシュートの形も作れていた。

三好選手も好調をキープし、生き残りへ猛アピールをしている。2試合とも4本の3ptシュートを決めており、コートイン直後に仕事を果たすなどハートの強さを見せているが、献身的な働きぶりも見逃せない。課題だったディフェンスをトヨタ自動車で大幅に向上させたが、代表でも発揮できている。ボックスアウトや飛び込みリバウンドからの素早いボールプッシュなどプレーの幅を広げ、HCとして使い勝手の良い選手になっているのではないか。

サイズで大きく劣る日本、さらにサイズが下がっただけにアーリーオフェンスと3ptシュートの重要性は増す。安間選手も三好選手も手数を掛けず、3x3かと思うくらいショットクロックを消費せずに攻め切るスタイルはトヨタ自動車でシーズン通してやってきたことで、代表でも活かせている。

game1でアグレッシブなプレーを披露した宮崎選手は考えすぎてしまっている様子が窺えた。安間選手や三好選手、町田選手と比べるとコンディションが良くないようにも見えるが、ここまできたら自分を表現するのみだろう。

安定感抜群の町田選手だが、この試合ではポルトガルがサイズのある選手で前からプレッシャーを掛けてきて、苦しめられた感があった。それによって球離れが悪くなり、ショットクロックを消費し、相手はプレッシャーを強める。ハーフコートオフェンスでは重たい展開になることもあった。

 

創造力溢れるプレーがもっと見たい!

オフェンスが重い要因は当然PGだけの責任ではなく、意外性のあるプレーが少ないという点もあるだろう。システムに囚われすぎ・ミスをしたくないという意識が働いているだろうし、システムを隠している面もあるだろうが、ドリブルやパスのスキルとカッティングのセンスを持ち併せた東藤選手の物怖じしないプレーは魅力。今回A代表デビューした経験の少ない選手だが、自国開催の五輪、この社会情勢。誰も経験したことがないもの。ならばコンディションが良くて、リスクを負ってチャレンジ出来る選手を選んでほしい。

他のスポーツでも五輪に向けてメンバー選考が進んでおり、私は男子サッカーの強化試合を観戦したが、久保建英選手の常にゴールを意識してプレーする姿勢が強く印象に残った。
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試合後に上田綺世腺腫が話していたように五輪メンバーに選ばれても選ばれなくても選手生活は続く。どの選手もどんどんチャレンジしてほしい。

 

 

殻を破ったオコエ選手、エブリン選手

代表では縮こまってプレーしている感があったオコエ選手、常に切羽詰まっている様子だったエブリン選手が今回は所属チームでのプレーをそのまま出せている。

彼女らの好調は心強いが、谷村選手が2試合目でさらに身体が重く見えるのが気掛かり。代表ではポストプレーや3ptシュートよりもスクリーンからの素早い動きでディフェンス網を切り裂くプレーが重要になってくると思うが、現状ではスクリーンをかけることで精一杯。宮澤選手も肩の状態がシュートだけでなくプレー全体に悪影響を及ぼしており、Wリーグプレーオフのようなインサイドでのプレーも多くは望めない。

この状況なのでインサイドのサイズ不足は深刻。ボックスアウトを徹底ぶりはお見事だが、その上からリバウンドを取られることがある。

さてどうしましょうか。。ホーバスHCからの絶大な信頼と経験・実績がある宮澤選手は選ばれると思うが、1ヶ月半でコンディションは良くなるのだろうか…3ヶ月大きな改善がなかったのだからあまり期待はできないが、、、

 

経験・実績・1.5試合でのプレーを相対的に判断し、現状でのベストと思われるメンバー(町田・三好・赤穂・長岡・髙田)を送り込んだ中でポルトガルエナジーに圧倒された3Q。

3ptシュートは10/33 、ターンオーバーは17を数えるなど日本の理想形には程遠いが、ポルトガルとの3戦目はメンバー決定前最後の試合。

最適解を導き出し、この型で五輪に臨むんだ!という姿勢や意気込みを見せてほしい。