【名古屋グランパス】ストイコビッチ監督の重み

ドラガン・ストイコビッチ新監督・就任会見(名古屋公式HP)

夕方のニュースをハシゴして、4局で就任会見を見た。本田が移籍した名古屋において全国でもとりあげられるのは悲しいながらピクシー関連だけだな。今後はそれを返上してもらいたいが。それだけ注目度が高くなるシーズンだ。昨季11位のクラブとは考えられないくらい注目を集めるだろう。選手たちはそれをプラスに変えて戦ってもらいたい。

就任会見を見ながら、ピクシーの過去の名プレーや義母を亡くした悲しみと戦いながらプレーしていたこと、フランスW杯でのゴールを思いだし、監督としての姿を妄想していたら、感慨深くなって泣けてきた。

話は少し変わるが、名古屋サポーター・ファンの中にはピクシー監督の重みを分かっていない方がみえるようで、少し残念だ。先日ある個人ブログを見ていたら、「今年は本腰を入れて戦って欲しい」とコメントしている方がいた。過去のブログにもコメントされていて、どうやら名古屋サポーターの気配だ。当然個人個人好きの度合に差がある。歴にも差があるので、ピクシーの現役時代を知らない人もいる。しかしこれだけネットが発展した昨今5分も調べればピクシーの偉大さくらい分かる。さらに10分くらい費やせば動画サイトで過去の名プレーを見ることも出来る。ピクシーを知っていたら、そんな名古屋には使い古されたフレーズは出てこないはずだ。

今までJクラブの監督就任でこれだけ注目を浴びた人物はいるだろうか。あえて言うなら元浦和監督のブッフバルト氏くらいか。在籍年数、Jや母国代表での実績、人気をトータルすれば贔屓目なしでもJ史上最強助っ人(最強選手と言っても過言ではない)であるピクシーが古巣の監督を務める。名古屋への愛情がもの凄いとはいえ、引退後は母国サッカー協会やズベズタの会長を務めており、名古屋の監督就任に際してFIFA公式HPでも紹介されるほどで、他にもオファーが舞い込んでいても全く不思議ではない偉大な人物だ。プロ野球の世界に例えるなら長嶋茂雄がジャンパーを脱いで、背番号3を披露し、大注目を集めたあのときくらいの価値があることではないか。

日本では2002年の日韓W杯を機にサッカーファンが増え、その中で名古屋サポーターも増えたが、ピクシーを知らない方々は今一度監督就任の重みをきあんがえてもらいたいものである。

ピクシーで失敗は許されない。失敗させないクラブを作るにはサポーター1人1人の力も必要なのだ。

さあ夜のニュースでも会見の模様を見よう。