【名古屋グランパス】首位浮上

清水撃破で5連勝 6年ぶりの快進撃で暫定首位(中日スポーツ

名古屋が5連勝、本日鹿島が浦和に敗れ、首位に浮上した。鹿島はACLを戦った疲労があるのか内田不在の影響か攻撃に迫力が感じられず、チャンスは小笠原のセットプレー絡みのみといった感じだった。浦和も内容はよくなかったが、それでもしぶとく勝つ浦和らしさが戻ってきた。大金を投じて獲得したドイツ帰りの方は開幕時期を勘違いしてたのかまだ調子は戻らないようだが、後半から代わって出場の永井が抜け目なく2得点をあげ、これで4連勝。上位争いに加わってきた。

さて本題の我が名古屋だが、ここ2試合正直内容は良くない。特に後半のペースダウンが気になる。また昨日に関してはマギヌンの不調もあり、アタッキングサードでの攻撃のアイディアが乏しく、クロスの精度もよくなかった。それでも守備でハードワークができており、ゲーム運びの巧さも身につけてきている。まだまだ若いチームで、これが熟成されてくると黄金期の磐田のような相手からすると憎たらしいくらいしたたかに強いチームになる可能性を秘めている。問題はリーグ戦で一度負けたあとにどう修正するか。内容が良くなくても勝っている間というのは課題を見つけることが疎かになりがちである。必ずいつか負けるときが来るわけで、その時にどう対処するのか。ピクシーの手腕の見せ所であり、選手たちの対応能力が問われるが、とにかく今のチームは楽しみが尽きない。生え抜きの若手が多いのもサポ熱を高めている要因である。そして監督がピクシーで、今のサッカーを継続してくれるならどこまでもついていくぞと思える。ピクシー1年目でのリーグ優勝はさすがに難しいだろうが、ナビスコ杯or天皇杯でタイトルが獲れたら来季に向けて自信になるし、来季のACL出場権が獲得できそうなリーグ戦3位以内に食い込めば今まで味わったこともない経験を選手もサポもできる。そういった希望がどんどん膨らんでいくのが今の「ピクシーグランパス」である。

一方対戦相手の清水の不出来が気になった。藤本が欠場で、兵働も長期離脱中だが、一番の問題はチョジェジンの代役を務められる選手がいないことだろう。今季彼の代わりに入ってきたのはマルコス・アウレリオだが、チョとは明らかにタイプが違う選手(フェルナンジーニョと似たタイプという印象)であり、かつ今いるメンバーに合ったサッカーができていないという印象を受けた。矢島にターゲット役を求めるのは酷だろう。前半のうちに原を投入し、攻撃の形は作れてはいたものの、ボールの収まりどころがないので、単調で怖さがまったく感じられなかった。中盤は先に挙げた2人がいなくても中盤は充実しており、DFラインも熟成されており、大崩れはないチームだけにこれ以上結果が出ないとなると監督解任や外国人FWの入れ替えなど大なたを振るう時期が来るのかもしれない。