アーリーカップ雑感(東海・北信越大会と関西大会のチーム評価)

前編で関東大会について書いたが、続きを。

富山グラウジーズ

8/24に栃木、8/26,27に琉球とのプレシーズンマッチを全てアウェーで戦った。

今大会も1回戦から登場となったため、3連戦。

過密スケジュールの中で見事にタイトルを勝ち取った。

ボブ・ナッシュHCが退任し、後任の決定は遅れたが、ミオドラグ・ライコビッチHCのスタイルが浸透している。

昨季と比べ速い展開のバスケとなり、宇都直輝の持ち味が最大限に発揮できている。

実質ルーキーの小原翼、栃木からレンタル移籍の青木ブレイクもおり、オン1時もサイズで見劣りしない。

青木は昨季公式戦出場がないので初めて見たが、純日本人ビッグマンと比べると腕が長く、

体の幅もあり、開花すれば相当期待できる選手だろう。

ただ走り方を見ると膝が悪いのでは?と思ってしまう。

今大会ではテグスター・ピットマン、岡田優は欠場しており、更なる伸びしろもある。

昨季は残留争いをしたが、今季は上位進出も期待できるチームではないか。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

HCは代わったがACから昇格で、選手の顔触れに大きな変更はなく、バスケスタイルも継続。

その中で中東泰斗、船生誠也、張本天傑の成長が感じられた。

中東は恵まれた身体能力を持て余している印象だったが、今大会では果敢なドライブと泥臭くリバウンドを拾いにいく姿勢を披露。

船生はHCがPG起用もあることを明言していたが、早速それが試された。ハンドリングが向上しており、

ロングレンジからも積極的にシュートを放つなどプレーの幅が広がった印象。日本代表選出を期待している。

張本も今夏の日本代表戦からの好調を持続。

昨季はジャスティン・バーレル離脱後沈み、地区2位でのCS出場が堅い状況から一転4位に終わったが、

今季は滋賀からグレイグ・ブラッキンズが加入。

今大会では遠慮気味な部分もあったが、随所に持ち味を発揮しており、バーレルの負担も減るだろう。

ベテランビッグマンの大宮宏正、同じくベテランのPG柏木真介の加入、初HCの梶山信吾氏を支える

遠山向人アソシエイトヘッドコーチの存在も大きい。

名門三河を差し置いての地区優勝が期待できるチームだが、セカンドユニットはやや心もとない。

今大会を見る限りではレジーゲーリー前HC同様タイムシェアをしっかり行っていく様子だが、

勝負どころではスターターを無理させ、選手もそれに応えられないと厳しいだろう。

〇信州ブレイブウォーリアーズ

昨季B2でも勝率下位のチームだが、B1の2チームを破っての3位は立派の一言。

昨季よりは好成績を残すだろうが、アンソニー・マクヘンリーへの依存度が高すぎるのが問題。

9/2の試合を見たが、マクヘンリー以外選手をほぼ知らないのと名古屋D目線で見ていたため、

アバウトな評価ですみません(笑)

※三遠ネオフェニックス、新潟アルビレックスBBレバンガ北海道はハイライトでしか見ていないので割愛。

新潟はホストクラブでありながら信州に大敗したのは情けないかな…

琉球ゴールデンキングス

オフを賑わせた今季最注目チーム。

日本人のサイズ不足は否めないが、帰化選手であるアイラ・ブラウンの加入はとてつもなく大きい。

またA東京でプレータイムに恵まれなかった二ノ宮康平、佐々宜央新HCと大学の同級生である

石崎巧の加入もチームに落ち着きをもたらした。

岸本隆一がのびのびとプレーできている。

ハッサン・マーティンは佐々HCの目指すスタイルに合っている印象で、ヒルトン・アームストロングも

千葉時代と比べてオフェンス面でも特長を出せている。

予想されていた通り楽しみなチームだが、日本代表戦で負傷した古川孝敏の長期離脱は痛い。

既存戦力の田代直希や渡辺竜之佑の成長に期待している。

滋賀レイクスターズ

昨季栃木でACコーチを務めたショーン・デニス氏がHCに就任。

コート全体を使ったバスケを展開している。

日本人選手の入れ替えはなく、A東京、富山同様外国人指揮官が指導力を発揮し、早々にスタイルを浸透させた模様だ。

ただ日本人選手のサイズでは見劣りする点をどう克服するか。課題はそこだろう。

決勝を琉球目線で見てたので、こちらもアバウトです(笑)

西宮ストークス

今季の昇格組。B1では正直見劣りすると思っていたが、HC続投・主力は外国人1人以外残留。

新たに加わった外国人も広島からの移籍。継続を選択した。

琉球戦を見たが、外国人3人はいずれもB1で充分戦えるレベル、昨季のプレーオフで活躍した

谷直樹、道原紀晃もB1レベルであることを証明した。

しぶとく戦えるチームで、大崩れはしないのかもしれない。

新加入の大塚勇人、セオン・エディがフィットできるかが残留へのカギか。

大阪エヴェッサ熊本ヴォルターズバンビシャス奈良はハイライトでしか見ていないので割愛。

奈良のマスコット・シカッチェは可愛いですね(笑)

アーリーカップ見た上でのチーム評価は以上です。

出来ればB1は全チーム見たいです。

この辺りの提言・苦言はまた後日(の予定)

でもTwitterで散々言って、リーグの副チェアマン兼千葉ジェッツ代表の島田氏にも声は届いてると思うから、

まあいっかとも思ってる(笑)