Bリーグ17-18 第2節名古屋D対琉球

現地観戦したゲーム1の所感です。

ガード陣のシュート精度など能力差、指揮官の経験値の差が如実に現れた試合。

琉球はガード陣3人が二桁得点を挙げた。3ptシュートが多く決まった試合で、成功率は46.4%。

2ptも58.8%で外国出身3選手とも二桁得点を挙げており、インサイドも上手く使ったオフェンスが出来ていた。

またアシストも32を記録するなどパスがよく回り、3試合目にして佐々HCの目指す形が見えてきた。

一方名古屋は経験豊富な柏木が1Qで痛恨のミスがあり、プレータイム制限のある笹山のカバーが出来なかったのが痛恨。

その笹山と船生は気を吐いたが、安藤、中東、張本がブレーキ。特に張本はプレシーズンから調子が上がらず気がかりだ。

チームとしては琉球のパス回しからのコーナー3ptに対応できず、前半で47失点。

ハーフタイムでも修正できず、最終91失点はHCの能力に疑問符をつけざるを得ない。

若いながらも指導歴が長く、様々なチームで多くのHCの下で経験を積んできた佐々氏に対して、

梶山氏は名古屋D(三菱)の生え抜き。若いチームに新人HCは荷が重かったのもしれない。

そんな心配は杞憂に終わってほしいが、試合終盤打つ手がなく立ち尽くし、遠山AHCが檄を飛ばす様子は

Jリーグ名古屋グランパスで昨年監督を務めた小倉隆史氏と重なるものがあった…

以下個人短評(5点満点、5.0が最高)

〇名古屋

#1藤永:2.5

柏木が不調の中で流れを変えたかったが…

3柏木:2.0

ベテランらしからぬミスがいくつか。

チームを落ち着かせる存在であってほしい。

6船生:3.5

タフショットも何本か沈めた。

このパフォーマンスを持続してほしい。

8張本:1.5

プレシーズンからの不調が続く。3Q終盤にファールアウト。

このままでは代表選出はありえない。奮起に期待。

9安藤:2.5

ここからもう一皮むけてほしい。田中大貴クラスの能力を持つ選手だと思う。

12中東:2.0

調子の波がある選手。身体能力は高いだけにもったいない。

18中務:2.5

バックコート陣の不調を救えず。

21笹山:4.0

3ptシュートが好調。ゲームメイク、スティールなどPGの役割を果たす。

開幕前の負傷が癒えておらず、プレータイムに制限があることが悔やまれる。

24バーレル:3.5

開幕節に続き好調を維持。ケガさえなければ何も心配はいらない選手。

ベンチに下がっているときも積極的にチームメイトに声掛けするなどまさに大黒柱。

33ティルマン:3.5

高いシュート成功率。インサイドでも強さを発揮し、存在感を示す。

34ブラッキンズ:2.0

プレシーズンを思い出させる遠慮がちなプレー。第一外国籍選手にもなれる存在だ。

※大宮は欠場

琉球

#0石崎:3.0

まだ本調子ではない印象。目立たないながらチームを落ち着かせた。

6金城:3.0

短いプレータイムながら繋ぎのプレーに徹し、勝利に貢献。

8二ノ宮:5.0

卓越したゲームコントロール力、勝負所での3ptシュート、重心の低いディフェンスからのスティール。

日本代表に選ばれるべき選手。

11須田:3.0

26分の出場で7ptは物足りなくも感じるが、数字に表れない貢献度もあるように感じた。

12マーティン:3.5

開幕節で見せた豪快なプレーは鳴りを潜めたが、チームプレーに徹し、勝利に貢献。

13津山:3.0

アグレッシブに動き、11pt。後半はやや消えたか。

佐々HC期待の若手のようなので、更なる活躍に期待。

14岸本:4.5

開幕節の不調が嘘のような働きぶり。やはりこのチームの柱は彼だ。

30アームストロング:4.5

インサイドで強さを発揮するだけでなく、ミドルショットやFTもしっかりと沈めた。

33ブラウン:3.5

安定感ある働きぶり。

※渡辺、田代は評価対象外。古川は欠場。

ゲーム2は接戦となったが、名古屋が昨季後半に続き勝負弱さを露呈し、3連敗となった。

両チームとも個人的に好きな選手が多く、期待しているチーム。

名古屋は柏木が落ち着きをもたらして、梶山HCが采配経験を高めれば地区優勝も狙える存在。

琉球は古川が加わればさらにパワーアップするだろう。

両チームとも最低でも昨季以上の成績を望んでいる。