Bリーグ17-18 第6節 三河対名古屋D Game1

三河が今季Bリーグ初の100点ゲームを達成した。

名古屋Dもオフェンス面では特長が出た試合だったが、17点差以上の実力差を感じた試合でもあった。

前半三河はディフェンスが引き締まらなかった。

前節から橋本が復帰したものの、スターターからは外れ、狩俣が起用されるが、3ptシュートは決めるものの、ディフェンスでチームにエナジーをもたらせなかった。

名古屋も要所を抑えられないディフェンスは改善されておらず、前半で54-49というハイスコアの展開となった。

オフェンスでは両チームともアウトサイドシュートを主体にスコアを重ねた。

三河は狩俣がシュートタッチが良かったが、2Qでは金丸、松井が点を取り、比江島もオルトンもいた。

一方の名古屋は3試合欠場から復帰した張本が奮闘したが、安藤、中東の不調は痛かった。

安藤は1Qラストで3ptを決め、乗っていけるかと思ったが、結局これ以降得点はなし。

中東もコンディションは良さそうでこのダンク以降持ち直したが、1Qは完全に崩してのアリウープに失敗。チームの士気を高められなかった。

後半は三河がディフェンスを修正して突き放した。

と言いたいところだが、名古屋のシュートタッチの悪さに助けられたのと圧倒的なオフェンス力で押し切り、名古屋のオフェンス回数を減らしたという方が正しいのかもしれない。

敗れた名古屋も89点取っており、ライト層には特に楽しめた試合ではなかったか。

三河はとにかくオフェンスパターンが豊富だ。

3ptシュートの上手い選手が多く、今季取り入れている速いバスケもかなり浸透してきた。

3Q残り2分ほどのプレーはその象徴だった。

比江島がスペースへの速い浮き球のパス。それを走ったバッツが受け、レイアップで決めた場面は鈴木HCも拍手していた。

またリバウンドは外国籍選手に任せればすべて奪取、ベンチにも森川やこの試合では出番がなかった村上と個性あふれる選手が控える。

そりゃ強いです。

名古屋はまずディフェンスの改善が急務だ。今の状態では安定した戦いは望めない。

外国籍選手3人はリーグトップクラスで、日本人選手にも好素材が揃うが、田中大貴や富樫のようなエースが必要だ。

個人的には安藤に期待している。

最後に個人評、5点満点です。

三河

#0 橋本 3.0

ディフェンスでの存在感はさすがの一言。

オフェンスでの積極的な仕掛けがあってもいい。

#3 オルトン 3.5

どんどんチームにフィットしてきている。

アウトサイドからのシュートもある万能型で、更なる活躍が見込めるだろう。

#4 狩俣 3.0

15点決めるなど不調からは脱出した模様。

ディフェンスでの激しさも欲しい。

#6 比江島 3.0

4アシストを記録するなど黒子に徹した印象だが、得点も15。

田中大貴に負けていられない。

#9 森川 3.5

主に4Qの出場だったが、スピード・シュートの巧さ・フィジカルの強さと持ち味を発揮。

もっとプレータイムが与えられてもおかしくない選手。

それだけ三河は層が厚い。このままなら来季は移籍も検討すべき。

#12 西川 2.5

スターターを務め、20分出場したが、5得点に終わる。

横浜とのゲーム2では爆発したが、試合ごとの波はこの選手の課題。

#14 金丸 4.0

スターターこそ外れたが、19得点の活躍。

W杯予選でも彼の活躍を見たい。

#16 松井 4.0

金丸との両翼は相手に的を絞らせない。

プレータイム12分では申し訳ない選手だ。

#32 桜木 3.5

二桁得点が6人の中で自身は堅実なプレーで持ち味を発揮。

彼への負担はこの試合くらいのレベルに留めたい。

※村上、加藤は出場なし

〇名古屋

#3 柏木2.5

3試合欠場したが、古巣対戦となったこの日から復帰。

目立った活躍は出来なかった。

#6 船生 2.5

本来はディフェンスに特長がある選手。

もっと食らいつきたい。

#8 張本 4.0

柏木同様3試合欠場からの復帰戦のなったが、孤軍奮闘。

ドライブでのアタックからのパスアウトやファールをもらうプレーが光った。

#9 安藤 2.0

3得点のみと沈黙。打ち続けなければシュートは入らない。

#12 中東 3.0

積極的に仕掛けたが、決めきれない場面が何度か。

もう一皮むけないと身体能力は高い選手で終わってしまう。

#18 中務 2.5

張本欠場の間スターターを任されたが、この日は8分の出場にとどまる。

安藤の不調もあるだけに期待のかかる選手だが...

#21 笹山 3.0

引き続き好調は維持している。

この日はバーレルとのホットラインはあまり見せられなかった。

#24 バーレル 3.0

いつもの彼のプレーは披露したが、それ以上ではなかった。

#33 ティルマン 2.5

所々上手さは見せたが、主に桜木とのマッチアップで、分が悪かった。

#34 ブラッキンズ 3.5

後半躍動した。試合通して安定すれば…

ゲーム2ではもっと接戦が見たい。

それでは。