栃木対千葉(2018.3.17)で大逆転が起きた要因を分析する

私は昨日午後外出しており、wi-fi環境もなかったため、スマホで低画質にして見ていた。

その条件下なこともあり、9点差がついた4Qのオフィシャルタイムアウトで見るのをやめた。

しかしTwitterを見ていたら、栃木が猛追しているとの情報で、再度見始めたが、ものすごい大逆転劇が起きた。

栃木としてはこの勝利はCS出場に向けて、大きな転機となる1勝かもしれない。

クラブ史に残る劇的勝利かもしれない。

あの大音量BGMの中で声を枯らしたサポーターには思い出に残ろことだろう。

また東京ファンの私としても栃木のこの勝利はうれしかった(笑)

前置きはここまで。本題に移りたい。

(リアルタイムではスマホ・低画質での観戦だったので、もちろん自宅でしっかり見直してます/笑)

千葉としては4Qのオフィシャルタイムアウト明けで決着をつけられる試合だった。

まず3Qラストプレー。

最高の終わり方で55-45、千葉10点リードで最終クォーターを迎えることとなった。

その勢いのまま突き放したいところだったが、富樫が頭部を負傷し、休ませざるを得なかったのは痛手だった。

ライオンズのシュートタッチも良くなかった。

その中で栃木は5人全員がハードなディフェンスで、千葉に簡単なプレーをさせなかった。

その中で昨季のベストディフェンダー賞受賞の遠藤は出色の活躍だった。

オフェンスでも3ptシュート4本を含む15得点を挙げ、ディフェンスでは10センチ以上のサイズの大きい小野相手に怯まずディフェンスを仕掛けた。

その中で4Qの5分を終えて、65-56。

千葉は突き放すことこそ出来なかったものの、このチームに勢いをつけられるようなプレーもあり、9点差。

全く焦る必要はなかった。

オフィシャルタイムアウト明けもFTを決めきれないなど乗り切れない千葉だったが、このビッグプレーで12点差。

今度こそ突き放さないといけなかったが、逆に遠藤の3ptシュートが決まり、その1本から千葉が一気に焦ってしまった感が否めない。

結果このあと千葉は2点しか取れなかった。

次のターニングポイントは残り30秒千葉1点リードで迎えた場面での栃木のディフェンス

この後のFTで栃木が追い付き、千葉はタイムアウト。残り27秒からのオフェンス。

バスケでしか味わえないであろう緊張感高まる瞬間、この試合最大の見せ場である。

千葉がスクリーンも掛けず、富樫に全てを託したこの場面には様々な意見があると思う。

バスケの魅力・奥深さが詰まったこの試合の4Qだったが、その中でも残り27秒は特に詰まっていた。

また千葉が4Qの3分30秒ごろにマイボール判定だったためタイムアウトを申請したところ、判定が変わり、相手ボールの時にタイムアウトを取ることとなったのも結果に響いた。

このタイムアウトがなければ喜多川がFTを決めたあとにタイムアウト残っていたかもしれず、終盤のベンチワークに大きな影響を及ぼした。

ここまでああだこうだ書いてきたが、バスケとはメンタルスポーツだということを改めて痛感させられた試合だった。

バスケは選手交代が自由、タイムアウトもあり、流れが目まぐるしく変わる。

その中で一度劣勢になると引き戻せないのは昨季QF等でも見せた千葉の悪癖であり、全員でのディフェンスをベースにした諦めない戦いが出来るのは栃木の強みである。

結局のところ戦術・技術よりもメンタルで上回ったチームが接戦を制するのだろう。

栃木は今季主力の移籍、HCの交代もあり、序盤戦は苦戦を強いられ、CSはワイルドカード2番手で出場できるかというところだが、チームに浸透している勝負強さは出場することとなった場合は対戦するチームとしては非常に脅威だ。

現時点では三河との対戦となる。

今季は4回対戦し、三河が3勝しているが、CSは全く別物。

三河が敗退しても何ら不思議ではないし、三河勝ち上がりにしても昨季のように上手くはいかないだろう。

栃木は次節が川崎、ミッドウィーク1マッチの次々節は東京との対戦。

激戦の東地区からますます目が離せなくなってきた。